2015年12月13日日曜日


VIX指数が急騰してます(( ;゚Д゚)))FOMC前にこんなことに・・・・?!


これぞ、というリスク要因があるわけじゃないんですけれど、
年末に向けてリスク資産からの資金回収が急速に進んでいるようです。
FOMCというビッグイベントを控えてのリスク回避という側面もあるのでしょう。

FOMC、
利上げ決定は十分に織り込まれているからリスクでもなんでもないんじゃないの、
って見方もできないわけじゃないのですが、
12月4日のOPEC総会だって、減産合意は無理でしょ、って皆が思っていて、
予想通りグダグダだったわけですが、予想通りなのに原油価格の下落は
弾みがついちゃって、下げ止まらない原油相場ってのは、市場の想定外の展開でした。

12月3日のECBなんか、あれだけ繰り返し追加緩和の示唆しておきながら
QE拡大はなし、マイナス金利を予想の範囲内で拡大しただけ、っていう
しょぼい発表にとどまったことが市場の期待を大きく裏切ったわけで、
その後のユーロ急騰は市場の想定外でした。
だからこそあんなに派手にユーロが上がっちゃったわけです。

だから、FOMCだって楽観できない、、、(イベントに懐疑的)

そんなムードが広がっているように思うんだけど、
この株価の下落、ドル円の下落、リスクオフ相場の正体は一体なんなのか?考えてみました。

①一段の原油安

2016年の最大のリスクは引き続き原油価格
http://jp.reuters.com/article/crudeoil-idJPKBN0TT0KX20151210

全世界で石油関連株の時価総額は1兆ドル以上失われた。2010年以降に発行されたエネルギーや鉱山企業の社債は約2兆ドル。多くは小規模のシェールガス会社が発行した高利回りのいわゆる「ジャンク」債で、社債の格下げが相次いでいるほかデフォルト件数も増加している。

WTI原油週足チャート、テクニカルも悪化。。。



②ジャンク債(ハイイールド債)市場の急落

ダウは309ドル安、原油安やジャンク債ファンドの解約制限を嫌気
https://web.fisco.jp/FiscoPFApl/NewsDetailWeb?nwsId=0009340020151212009&token=

ジャンク(ハイイールド)債に投資する債券ファンドが流動性の枯渇を理由に解約を制限

③相次ぐヘッジファンド清算

高利回り債市場に警戒感=投資家のリスク回避加速-米
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015121200199

1:米投資会社サード・アベニュー・マネジメントが低格付けの高利回り債に投資する一部ファンドを清算する方針を明らかにした。金融危機に見舞われた2008年以来で最大のファンド清算と報じられている。

2:米ヘッジファンドのストーン・ライオン・キャピタル・パートナーズが一部ファンドの償還停止を発表したことも、市場の不安を増大させた。ストーンは、既にジャンク債投資などの運用の失敗で巨額の損失を被ったとの情報もある。

11日金曜はこれらのニュースが株式市場の売りを誘因したようです。

④止まらぬ南アフリカランド安

ドル/ランド 日足チャート 

11日金曜夜、ランドが一段安、止まりません。
ランド下落は今に始まったことではなく、週足チャートで見ると2011年9月から
スタートしています。4年ものランド安のトレンドが継続しているのですが、
それにしても先週のランド安加速、そのボラティリティは異常です。
こちらはランド円日足チャート


9日にネネ財務大臣が更迭されてから下落が加速しているのですが、
財務大臣更迭がこれほどのランド売りにつながるとは思えませんが、
何かのリスク爆発のトリガーとはなったようです。

このランド安の裏にどんな「ブラックスワン」が潜んでいるのでしょう?

南ア:金融市場がトリプル安-ズマ大統領がネネ財務相を解任http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NZ5II86KLVR401.html

記事をまとめると、更迭されたネネ財務大臣は政府支出の抑制に取り組んでいたようです。
対して、更迭した側のズマ大統領は選挙に向けて財政支出拡大を計画しているとか。

南アフリカのデフォルトに備えた国債保証コストは約6年半ぶりの高水準に上昇

投資不適格級に引き下げられる恐れ

来年選挙を控えズマ大統領は原子力発電の促進や航空会社の救済など支出拡大計画

財政をめぐる不透明感が強まる

ポートフォリオの資金流出が続く恐れがあるほか、さらなる格下げのリスクが高まった」とし、「内閣改造は国家財政の信頼性への打撃と市場は捉えている」


世界は南アフリカ資産をどの程度保有しているでしょうか。
中国などは南ア投資に積極的だという印象がありますが、
中国、南アフリカと8000億円の経済協力で合意―米紙
http://www.recordchina.co.jp/a124448.html
中国国家主席が南ア訪問、インフラ整備など65億ドルの協力で合意
http://jp.reuters.com/article/china-africa-safrica-idJPKBN0TL30H20151202
中国・南ア企業が9.3億ドル相当の契約に調印、主席訪問に合わせ
http://jp.reuters.com/article/china-safrica-idJPKBN0TJ0BA20151130

南アフリカの債券が投資不適格級に格下げされることで
世界の投資家らがどの程度損失が出るでしょう?

こうしたリスクを避けるために、南アフリカから資金が急速に流出するという
動きが加速しているものと思われます。

怖いのはここから中国市場へと飛び火することかな。。。
南ア資産へ積極投資していたところは爆弾を抱えた状態。

ランド安だけで話が終わればいいのですが、
これによる損失補てんの動きへと波及すれば、リスク資産の利食いが
活発となるため、他市場へ悪影響が及ぶ可能性は否定できないでしょう。

財務大臣の更迭が引き金となって、リスク回避の動きが強まった南アフリカ。
FOMC前にしたこの混乱、タイミングは最悪です。。。

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おかげで、私の保有する豪ドル円、キウイ円も急落に見舞われ、
コストでカット、ポジション消失です。アカーーーン!!

ドル円相場は120.57円まで下落となりました。
これは10/15の安値118.54円から11/18の高値123.74円へと上昇した
トレンドの50%押し水準となります。
半値押しとなってしまいましたか・・・

このレベルを守ることができずに下落すれば11/18の安値118.54円までの下落、
そこも割り込んでしまうと8/24の安値116.12円まで下落するリスクがある、
ということですが、どうなるでしょうか。今週16日はFOMCです。
無理にポジション作らず、イベント通過後の反応を見極めてから
新たな戦略を練ることにします・・・ヽ(´A`)ノ

大倉キャプテンはドル円、日経ショートにひっくり返しています。
こりゃ下がるってことかしらね(T-T)



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