2015年12月6日日曜日

世界の株式市場は、
3日のECB理事会の追加緩和が市場の予想に満たない内容だったことへ失望し、
ユーロショート買戻しでのユーロ上昇、
緩和マネー流入期待で支えられてきた株式市場は大きく売られる展開となっていましたが、、、

※日経平均はECB翌日の週末4日金曜は
19,504.48 ▲435.42 (▲2.18%)でしたね。。。ドラギさんのせいよ。

12月1日には2万円大台乗せ達成していたのですが、
安値は19444円と19500円大台を割り込む瞬間もあって
およそ500円の調整。

ところが。

週末5日金曜NY市場、日経平均先物は19640円まで回復しています。
ダウも 396.96ドル高 17847.63ドルと大幅上昇。
雇用統計を受けて株価は上昇となっています。

チャートを見れば一目瞭然ね、
世界の株価がECBで下げ雇用統計で上昇しています。



雇用統計の数字は予想を若干上回る好結果。

11月分雇用統計
11月NFP +21.1万人 (予想 +20万人)
(9,10月分が3.5万人 上方修正)
失業率5%で変わらず。

これで12月の利上げは確実と見られますが、
それでも株が下がらないのは、利上げはもう市場に十分に
織り込まれたという判断によるものなんでしょう。

市場の関心は、利上げよりも来年の利上げのペースにシフト。
それが確認できるのは16日のFOMCということになります。
12月16日のFOMCは利上げそのものよりも、その後のイエレンさんの会見で
利上げペースについてどのようなメッセージを出してくるか。
ということで、それを失敗すれば波乱もあろうかと思いますが
ひとまず16日までは波乱は先送り、堅調な相場が続くのではないんでしょうか。

ECB理事会を受けてユーロ急騰、株急落となったわけですが、
市場にはECBのネガティブサプライズについて

①ドラギマジック消滅「切れるカードは少ない」
ECBの緩和策はもうやれることが限界に近いため、
ユーロ下落はゲームチェンジ。市場に足元を見られてしまった。
ユーロショートの買戻しは続き、ユーロは底入れ。

と、ユーロ下落は終焉したと予想をする向きも出てきたのですが

②次なるマジック演出のために期待に冷や水
期待感ばかりが膨らんでいる現状では、市場の期待を上回るサプライズを
演出するのは難しい状況だったのですが、期待を一度冷え込ませることで、
次なる「マジック」を演出しやすくしたと解釈する向きも。
米利上げがこけた場合の波乱に備えて「カード温存」か。

ということで、まだユーロ下落の可能性は残るとみる向きも。

16日のFOMCを控えて、利上げがあればドル上昇は終焉、という
見方もある中で、一足先にドル高が終わる可能性もゼロじゃない、
と思うと、ユーロはここから押し目買いか?という気がしないでも
ないんだけど、結果的に今ショートです。

ECB理事会の夜に1・097ドル 134.03円でショートしたユーロですが
翌日、もう一段高がきそうな気がして落ち着かず、
一度買い戻して、ドテンロング、買い持ちにしたのですが、
雇用統計を見ても上がらず、やはりユーロは上値が重いとみて
再度売り転換(コスト134.13円 1.0927ドル)
とバタバタやらかしています(^-^;

駄目だと思ったら逃げ足早く、がモットーなので
一度ショートやめたんだけどね。。。。

5日の雇用統計発表の夜にドラギ総裁は
「必要なら追加措置を講じる可能性」と発言、
その割にはあまり下げない印象なのが気になりますが、
やはり、どんどんユーロが上がっていくようだと、
追加緩和やるやる発言が出て、相場が落ちるというパターンが
繰り返されるだろうと思われ、ここからユーロが上がるという
イメージがわかないのよね。だって、基本マイナス金利だし。

ロングしてるとコストでしょ。長く持てない。

今週は残されたユーロショートがどの程度残っていて、
どの程度買戻しが起こるかってとこが注目であって、
新規でユーロを買うって言うような相場にはならないんじゃないかなぁと
思っています。それでももう一段高が来そうなら
現在のショートもすぐに買い戻しちゃいます。再度売り場を考えるわ。

どちらにしても、ユーロは売りから入りたい通貨。
どこで売るのが正解かを模索する相場です。

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豪ドル円ロングは継続ですが、
一連のイベントをこなしてオセアニア通貨が強いわね~

キウイドルの上昇が際立った週末。

豪ドルは先行して上昇してきていましたので
出遅れていたキウイの上げ幅が目立った印象ね。
0.6672ドルでキウイドルを買ったわ。

雇用統計受けて、瞬間ドル高となって豪ドルやキウイは売られたのですが
猛烈に巻き戻りそうな勢いだったので、飛び乗り。
このところの傾向として、オセアニアに資金がシフトするのが
トレンド化しているので、こういう下落はチャンスだと直感。
これは上手く育ちそうなポジションです。

豪ドル円ロングは継続です(コスト88.33円 88.43円 88・54円)

RBAは今年5月に政策金利を過去最低の2%に引き下げてから、
静観中で、豪ドル高となるようなら利下げの思惑も出ようかと
思いますが、10月の豪小売売上高が3カ月連続で前月比増加、
住宅も堅調、雇用も堅調、利下げする理由はどんどんなくなってきてます。
資源輸出に頼るオーストラリアにとって通貨高は困るってだけで、、

キウイロンガ-にとって怖いのは乳製品価格(笑)
フォンテラのGDT価格オークションで乳製品価格が下落すると
一緒にキウイが売られるので、この点にだけ注意。
次のオークションは12月15日火曜です。

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