2015年12月2日水曜日

あらら。

米11月ISM製造業景況指数、予想50.5のところ48.6ですって。
2009年6月以来の悪い数字です。

これで利上げなんかできんのか?ってのが市場の反応で
ドルが急落しました。

とはいえ、ドル円の下落下値は122.79円までです。
(現在AM1:20その後はどうなるでしょう・・・)

実は12月1日火曜は東京時間にも急落する瞬間があって
ドル円相場は122.63円まで下がってるのよね。

その後反発して123.18円まで上がっていたのが、
ISMを受けて再下落となっているのですが、
ISMが50の分水嶺を下回って衝撃的な数字となったにしては
下げ幅は小さく、東京時間の安値まで到達せず踏みとどまっていることを
考えると、この相場やっぱり弱くないと思うのね。

だから、今日は東京時間に122.75円で、
そしてISM受けて下落したNY時間に122.82円でドル円ロングしてます。

多分、この市場の反応を見る限り、利上げはあるだろう、ってことね。

12月利上げがなかったとしたらその方が混乱を招くだろうと思うの。
ここまできてISMが悪かったから、、、雇用統計が悪かったから
(まだ11月分はでてないけど)なんて理由で利上げを先延ばしにすれば
その方がリスクアセットの下落を誘因する気がします。

ということで、確かにISMの数字は悪いんだけど
1回は、せめてゼロ金利政策を正常化に持っていく1回の利上げは
どんなことがあっても12月16日に決定するだろうと思われ、
このドル円下落は買うチャンスだろう、と思った次第。


このISMの数字にも、今夜のダウ平均は現在100ドル超えの上昇よ。
何も心配はないわ。12月相場は上昇方向にポジションメイクして行くつもりです。

それと、東京時間12時台かな、急にドル円、クロス円が急落した原因は
おそらく公的年金GPIFが、ユーロの短期的な変動に対する為替ヘッジを
少額ながら開始したとの伝えたダウジョーンズとWSJの記事が出たせいね。

でもよく読むと、ECBの追加緩和の思惑で下がり続ける「ユーロ」に対しての
ヘッジを開始ってニュースなんですけれど、ヘッドラインでアルゴが発動したんかな?
ドル円も急落しました。ヘッジはユーロだっていうのに。
ということで、これはチャンスとばかりにドル円ロング。
昨日からGPIFの運用損失の記事があちこちで取り上げられていますが、
それ、チャイナショックがあった夏場のパフォーマンスでしょ。
今日経平均が再び2万円乗せまで上昇してきているのでノープロブレムです。

それとなぜ12月に入ってじりじりと株高、ドル高が進んでるのか、っていうと、
そもそも12月はドル不足になりがちでドルが上がりやすいって言う経験則があることと
12月株高アノマリーがあることが素地そしてあって、それに加えて、

①黒田総裁が30日名古屋市で開かれた中部経済界との会合で講演で
まずは行動すべきは日銀だ、とやる時はやるといった発言をしたことで
日銀による追加緩和発動の期待が高まったと思われることと、
②米利上げを控えて短期ドル金利上昇していること
 
米国債利回 2年 
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=USGG2YR%3AIND

③30日、IMFが構成通貨に中国人民元採用
元が円より比率が高まったことによる円売り

などの背景もありそうです。

IMF、人民元のSDR採用を決定http://jp.reuters.com/article/2015/11/30/idJPL3N13P5PU20151130

2010年設定比率ドル41.9%、ユーロ37.4% ポンド11.3% 円9.4%
人民元採用で ドル41.73%、ユーロ30.93% ポンド8.09% 円 9%

に比率が変わります。

来年10月以降に元が構成通貨に加わるということでまだ先のことではありますが、
ユーロやポンド、円などの比率が下がることで
これらの通貨が売られているという側面もあるようです・・。

どちらにしろ、足元ではドル高要因の方が多く、
たまたまこの人民元のSDR採用のニュースも円売りにつながることから
ドル円はロングでいいんじゃないのかな・・・と思ってます。

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それと、豪ドルロングが報われました~
今日12月1日、RBA豪中銀は政策金利の据え置きを決定。

声明では、

インフレ見通しで政策緩和の余地生じる可能性、
金融政策は緩和的である必要、経済は長期平均を下回るペースで拡大、

とする一方で、

豪ドルは商品相場の大幅な下落に適応しつつある、
穏やかな景気拡大続く、といったポジティブな表現も。

というか、今日RBA前に発表された
10月の豪住宅建設許可件数は、前月比3.9%増加、前年比12.3%増。
(予想前月比2.5減少、前年比5.7%増)という良好な数字で、
昨今の豪指標をみるに利下げなんかもうやらないんじゃないの?
(やれないんじゃないの)という見方が市場に広がっており、
今回は据え置きでしたが、今後も利下げはないだろうと思われ、
これがこれまで長期間商品価格下落につれて下げてきた豪ドルの
買戻しに繋がっていると思われます。


今日は中国のCaixin製造業PMIの数字もよくて豪ドル買いにつながったわね。
前回:48.3 予想:48.3 結果:48.6

ただ、豪州第3四半期の豪経常収支は181億豪ドルの赤字で
予想の165億豪ドルの赤字より悪いんですけど、、、
市場はこの弱い数字には無反応でした。

豪ドルだけじゃなくて、キウイなんかもこれから強いんじゃないか、
って気がしてますが、豪ドルに絞りましょう。。。
現在豪ドル円ロングとドル円ロングです。

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