2016年1月5日火曜日

2016年大発会、新年早々波乱の幕開けです。
その後の欧州、NY,も大きな下落スタートで新年早々世界同時株安の様相。

1月4日大発会、日経平均は▼582.73円 18450.98円、
ドル円相場は120.16円で寄り付くも、東京時間に120円大台割れ。

欧州時間には118.70円まで円高ドル安が進んでいます。

年末、米国ダウ平均が▼178.84  17425.00ドルと下落していたこと、
シカゴ日経225先物は大阪比▼240円 18760円であったことを考慮すると
下落スタートの大発会は覚悟していたのですが、
10時くらいまでは下げ幅を縮小するご祝儀相場的ムードだったのよね。

雪崩を打って下落するきっかけとなったのは多分中国。

【中国リスク】

きっかけは経済指標?!
12月caixinPMI中国 製造業購買担当者景気指数が「48.2」と
予想の48.9を下回った事を受けて、中国株が急落。
今年から採用されたというサーキットブレーカーが初めて発動され
(採用初日に発動…)大引けまで取引停止に。

中国株、大引けまで取引停止
http://jp.reuters.com/article/csi-idJPKBN0UI0CO20160104

何故にPMIの数字がちょっと悪いだけでこんなに慌てふためいてるわけ?!
ってのがちょっと??だったのですが、どうやら
中国では昨年7月、証券当局が株価下支えのため国有企業などに
保有株を半年間売却しないよう指示していたのですが、今月8日に、
その指示が期限を迎えるということもあって、
売りを禁じられていた大株主らの大量の売り注文が出る可能性があるみたい。

また中国は2日南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の人工島に新設した
滑走路で試験飛行を実施しており、ベトナムは強く反発しています。

昨年10/26、米当局は「航行の自由」を行動で示すための作戦を実行。
米海軍のイージス艦ラッセンは、中国が「領海」と主張する
人工島周辺12カイリ内を航行定期的に遂行するとしています。

12/15にはオーストラリア軍機が南シナ海スプラトリー諸島上空を
「飛行の自由を確保する作戦」を実施しています。

今後、米国とNATOは航行の自由作戦を強化すると思われ、
最悪、米国は中国に対して経済制裁に踏み切るリスクは否定できません。
ロシアに対して経済制裁がありましたよね。

同じことがあれば…?!

というようなことを先読みして中国からの資本流出が起きた可能性は
ないでしょうか。軍事転用可能物資に関しては輸出規制が掛かるリスクも
あるとの指摘が。こうした動きも、中国株売りにつながったと思われます。

【原油】

直接株や、為替市場にはどの程度相関があるかは不明ですが、
原油安が引き起こす混乱も年始早々大きな動きが出てきました。

サウジ、イランと外交関係断絶 大使館襲撃受け
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK04H0O_U6A100C1000000/

サウジアラビアのジュベイル外相は3日、イランとの外交関係を断絶すると発表した。サウジがイスラム教シーア派の宗教指導者らを処刑したことに抗議し、イランの首都テヘランで群衆がサウジ大使館を襲撃したのを受けた措置。
ジュベイル外相は、サウジ国内にいるイラン外交官に48時間以内の国外退去を求めた。


これを受けて2016年幕開けのアジア市場では原油価格が2%ほど上昇。
原油価格の上昇は需給懸念というより、リスク回避に動いたショートカバーに
よるものと思われます。しかも欧州時間に入ってさらにバーレーンとスーダンも
イランとの外交関係断絶のニュースが。

バーレーンとスーダンがイランとの外交関係断絶http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160104/k10010360971000.html

こうして、中東産油国が宗教対立で2分されて紛争が激化されれば
原油市場だけでなく、金融市場全般のリスク回避につながる可能性が。

VIX指数が急伸しているのは、こちらのニュースも影響が大きいと思います。


年明け早々「中国」と「原油」市場が今年の最も重要なリスクファクターである
ことを改めて確認させられた格好ね。

ロイター通信によると、日銀の黒田総裁は「金融政策は、
さらに思い切った対応をする用意がある」などと発言したようですが、無反応。

今夜日経平均先物は18100円割れまで下落する局面が。
今日は日経平均を遅ればせながら18500円割れからショート。
ポンド円ショートは継続のまま。

通貨インデックスを見ていると「円高」なんですね。
それとオセアニア通貨安。豪ドル、キウイが弱いことがわかります。


要するに、「リスクオフ」の値動きです。

特に豪ドルは中国関連として代替売りにさらされる通貨。
プロキシー通貨などと呼ばれ、中国波乱があれば
新規で売られるリスクがある通貨です。
豪ドルが下がるので、キウイも連れ安ということになるって感じかな。

ポジションが偏っていたものは逆流してます。
利益が出ていたと思われるリスクポジションは手仕舞われます。

つまり、株は売られ、ドル円は下落し、クロス円下落へ。
どうもクロス円下落につれて、ユーロドルも下がったように見えます。
ポンドもそうかな?ポンド円下落につれてポンドドルも下げちゃった?!

教科書的には有事はドル買いなはずですが、
決してドルインデックスが強いという風ではありません。
これは米ドルは利上げ前にかなりドル高が進んだせいかもしれませんね。

ただし、ドルインデックスは大きな上昇にはなっていなものの基調は強いようです。
リスクオフ相場の基本の考え方はドル高円高です。

年初から難しい相場となりました。
今はリスクオフポジションを保有していますが、
昨年2015年の相場も年初は弱かったものの、年央に向けて上昇したように
今年もどこまでも下がるとは思っていません。
どこかで買い戻して、新規でロングメイクすることも考えています。
あ、ポンドだけは長期でショート保有するかも。
ポンド安は独自要因によるものと考えていますが、それはまた今度。

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