2016年1月18日月曜日

買ってはやられ、買ってはやられの1週間でしたね…。
ポンド円ショートを買い戻すのが1週間早かった(^^;です。

ポンド円は週末15日のNYマーケットで166円まで下げています。
11/19日の高値188円からは22円もの一方的な下落トレンド。

ドル円相場はNY時間に116.50円まで下落しました。
ドル円ロングもまだ全然早かった。。。

先週末にかけては全てのロングは撤退。
ポンド円、豪ドル円などを売り直しています。

ただ、来週には一度下げ止まるかな。
8/24のチャイナショック時の円高は116,20円前後ですので
ほぼ面合わせ達成、短期的にはW底形成の可能性もありかと思います。

ここを買いで取るのも短期トレードとしてはありですが、
長期的なポジションと考えない方がいいように思います。

この年明けからの波乱の原因とされる原油安と人民元安が鎮静化しない限り、
あるいは鎮静化しても本質的な安心を得られない限りは、
底入れ反転というわけにはいかないでしょう。
テクニカル的な戻りを入れた後は、揉みあい、再下落のリスクが
高い相場なのではないか、と考えています。

そのくらい、原油価格の下落によるオイルマネーの撤退は深刻ですし、
人民元安がもたらす中国株下落と中国バブル崩壊がもたらす
世界の金融市場の影響は大きいということです。

今のセンチメントでは、日銀が追加金融緩和をしても、
効果は期待できないと思います。。。

IMFのSDR採用が決められたあたりから、元安が再加速していることを
考えると、人民元の国際化に向けた取り組みが、逆に中国の崩壊を
加速させているように見えまます。

IMFはSDR採用に当たり、市場実勢レートに合わせた値動きにするよう
条件を課していますが、これが結局のところ中国からの資本流出に
繋がってしまって人民元売りに拍車をかけているわけです。

これまで一党独裁政治で、市場をコントロールしてきた中国が
市場に介入できないという「リスク」が生まれた、と市場が判断した、
ということでしょう。中国企業が抱えるドル建て債務は明らかに
なっているだけでも1兆ドル程度ある、という試算があります。
元安が進めばこの債務は膨らむ一方です。

これまでは人民元高が進むと信じられていたために、
過剰投資で債務を膨らませ続けても、元高によって債務は
なくなる、、、とまではいわないまでも
縮小し続けると思われていたのですが。

元高が止まった今、この債務膨張は止まりません。
小手先の元買いドル売り介入では、もう歯車の逆回転はもどらないでしょう。

ということで、これはこの週末何かの番組で使われたチャート。
昨年夏にも、ブログでご紹介したような気がしますが、
その後も不思議とピッタリ同じ失跡を辿っているのが確認できます。

ナスダック総合指数と上海総合指数のチャート
ITバブル崩壊時のNasdaqとそっくりの下落波動を描いています。



年初からの下落が大きかった分、目先は下げ止まって
反発局面もあろうかと思いますが、
それも春先まで、でしょうか。再度売られて7月あたりに向けて
再下落、これが一番きつそう…。

ということで、日経平均やドル円も、足元では反発するかもしれません。

明日月曜は、流石に週末のNYダウの下落が大きかったために
17000円を割り込む大幅下落は免れないと思いますが
そのあたりで一度反発するんじゃないかな。。。
16500円あたりでは買い目線。
ただし、戻りはそれほど大きくない気もします。
まだリスク回避ムードが鎮静化していません。

仮に近くこのリスク回避相場が落ち着いて
その後18000円近くまで上昇があれば、利食ってドテン売り。
って感じで見ています、今のところ…。

ドル円も同じようなイメージですが、クロス円は駄目ですね。
リスクオフでドル高、円高なので一番売られるのがクロス円です。

原油安にしても、近く反転するとの見通しも増えてきましたが
現在までのところ、このシェア争いでサウジが完勝した、という
ムードもなく、米国にはそれほどダメージはないように見えます。
中小のシェール企業が淘汰されたところで、原油生産量はそれほど
落ちていません。生産効率が上がっているんですね。

経済制裁でロシアを窮地に追いやるためのエネルギー価格下落だ、
との指摘もありますが、ロシアも追い詰められてはいるものの
まだ耐えられそうです…。原油のセリングクライマックスもまだ、
という感じで、原油安は長期化しそう。これは、最終的には
各国経済にとってプラスです。米国とて、利上げができるところまで
景気が回復しているわけですから、一部のエネルギー関連企業にダメージ
があったとしても、全体でみればそれほど影響がないということかもしれません。
原油安で本当に困っていのは中東です。中東と距離を置き始めた米国にとって
ここまで耐えてきた原油下落に対して、早晩対策を講じることはないと
思いますし、サウジもトコトン米国を追い詰めるつもりでいるのでしょう。

資源関連、新興国関連のリスクはまだまだここからが本番かも?!
15日㈮、WTI原油価格は29ドル台へと下落しています。

この相場、リスク許容度を下げて、短期トレードに徹するのが肝要。
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