2016年1月19日火曜日

市場参加者の一部からは「日銀のバズーカ期待」が高まっているようです。
黒田総裁の発言は「必要な場合には追加緩和も」と、別段変化はないのですが、
12日にパリのシンポジウムのスピーチをキャンセルして緊急帰国したことが
バズーカ準備ではないか、との期待を高めている模様。

日経平均が16000円台に下落し、昨年8/24の安値を割り込み、
ドル円相場も116円台へと下落し同じく8/24の安値にほぼ面合わせと
なってきたことで、市場もそろそろ反発のきっかけが欲しいところ。
このレベルを割り込めば、テクニカルの悪化から下落に歯止めがかからない
と思われるために、何とかサポートしてほしいという願いが込められて
日銀へ熱い視線が注がれ始めているというムードですが、
個人的には、このセンチメントで日銀が動いても無駄打ちになりそうですし、
7月の参院選まで半年もある今、このカードを切ることはないだろう、と思っています。

だから、過剰な期待で全力買いする局面じゃないと思う…。

だけど、その「期待」が下値をサポートする可能性は出てきたと思うのね。
だから、一度このあたりでリバウンドもあるでしょう。。。
と思ってポンド円をロングしてみた。ホント、軽めにね。

それから、米国の方ですけれど、ここまで株価が下落してくると
ホントに利上げが見通し通りに実施できるのだろうか?という
疑問につながってきているようです。

というか、このところ発表された米系指標が悪いのよ。

①12 月米小売売上高 前月比▼0.1% (予想 横ばい)

重要なのはコア指数「食料品・自動車・ガス・建築材を除いた数字」
前月比▼0.3%(予想+0.3%を大きく下回る) 2015 年 2 月以来の最低

12月の小売ってクリスマス商戦の結果でもある。
これが振るわなかったということね。

②12月鉱工業生産指数 ▼0.4% (予想▼0.2%)
3か月連続低下~
ドル高や在庫投資減少、原油安を背景にエネルギー企業の削減が響く

③NY連銀製造業景況指数 ▼19.37 (予想▼4.0)
(0を基準に上回れば拡大、下回れば後退)

ってな具合で、これじゃ継続利上げは難しいんじゃないの??
という不安が広がって、米株も大きく下げちゃったって感じ・・・
この日(15日金)は原油価格も29ドル台へと下落していたので
それも嫌気したかと思いますが、、、

原油下落も止まりませんね。
HFのショートポジションは過去最高レベルにはあるものの
需給、ファンダに買い材料が全く見当たらないために
上がるきっかけがない。

ということで、センチメントは悪いままです。
せめて米株が立ち直ってくれて、このリスクオフムードを
払しょくしてくれたら、、、と皆が思っていたと思いますが、
雇用統計の数字があれだけ良くても、米株は下がる。
以降発表される景気指標が軒並み悪くても、米株は下がる。

そして、債券市場に資金が集まっています。
これは債券価格。

足元急伸していますね。これで金利が低下しているので
ドル高が止まってしまっているのです。

代わりに買われているのが「円」円独歩高よ。

これは、各主要通貨インデックス。
ドル、ユーロは揉みあいですが円だけ急騰。
オセアニア、ポンドは弱いですね。


とにかくまだ、市場は何かを恐れているようです。。。

ん~日本株から立ち直るなんてことがあるだろうか・・

という不安はあるものの、一度は下げ止まることを期待して
ポンド円ロングしたわけです。(素直にドル円を買わないのが天邪鬼)
上海株も、一度は戻るだろう昨年の安値に面合わせ。
(・・・・ちょっと割り込んでるか??やばいかな?)

ポンド円Lは167.21円。
欧州時間に急伸局面があったものの現在またじり下げ中…
軽めロングなので、明日下がればすぐに撤退するわ・・・

それから今日はユーロオージーを買ってみました。
チャートが素直で綺麗。この波乱相場にあって、平常モードでの値動きです。
それほどボラが上がっていないので、安定的に上昇トレンドを形成して
いるようにみえませんか。


コストは1.5764です。
1時間足で見るともっと上がりそうに見えるでしょ。


今夜は米国市場が休場なので静か。
明日の東京も、まずは中国市場がオープンする10時台の波乱を
乗り切れるかどうかですが、、、。中国もそろそろ何か手を打つんじゃないかしら。
(長続きしないにしても、短期的に下げ止る政策が出れば)
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