2016年3月1日火曜日

3月入りです。さあ、期末、本決算月ですよ。

1日東京時間AM7:00頃ドル円相場が112円半ばから112.18円まで急落して
ちょっとびっくりしましたよね。別段材料はなくて朝方の取引の薄い時間帯に
112.50アラウンドのストップを巻き込んでの下落を仕掛けられたような感じ。

112.80円近辺でのドル円ロングは112.50円であえなくロスカット。。。
ホント、こんなことの繰り返しよ^_^;

月末月初ということもあって、いろいろと材料が出て来ました。

①中国預金準率引き下げ(29日NY時間)


中国人民銀行は29日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率である
預金準備率を0.5%引き下げる追加緩和を発表。
金融機関の貸し出し余力を増やし企業の資金調達を後押しするとともに
人民元相場を買い支える為替介入に伴い目減りする国内の流動性を穴埋めする狙い。
3/1から実施。預金準備率の引き下げは2015年10月以来。

→原油相場が反発しましたし、中国の追加緩和は通常ならポジティブ材料。
しかしNY株式市場は弱くダウは▼123ドルで引けました。

2月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)47.6(予想52.4)予想を大幅に下回り、
分水嶺である50を下回ったことや、
1月の米仮契約住宅販売指数が予想に反して低下し1年ぶりの低水準を記録、
2月のダラス連銀製造業活動指数も市場予想を下回るなどなど、、

低調な経済指標が投資家心理を冷やしたようです。
もちろんドル安要因よね。
だからNY時間にすでにドル円相場は112円台後半に落ちてきていました。。。

加えて追加緩和を発表した中国の指標も上値を抑えた。

2月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)49.0(予想49.4を下回る)
2月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)48.0(予想48.4を下回る)


②2015年10-12月期GPIF運用成績公表 4兆7302億円の黒字


期間収益率は3.56% (7-9月期▼5.59%から改善)

15年12月末時点の運用資産額 139兆8249億円
        9月末時点 135兆1087億円から増加

国内株式 2兆9660億円黒字 23.35% (9月末22.82%から増加)目標25%
外国株式 1兆5854億円黒字 22.82% (9月末21.64%から増加)目標25%
国内債券   3785億円黒字 37.76% (9月末38.95%から減少)目標35%
外国債券   2179億円赤字 13.50% (9月末13.60%から減少)目標15%

これはあくまで昨年第4四半期の数字ですので、
現状のポートフォリオバランスはわかりません。
1-2月でかなり株が下げたので比率は減少して買い余力がある可能性も
ありますが、運用成績は黒字というわけにはいかないでしょう…。

③1/28~2/5 日銀為替介入なし

http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/feio/monthly/20160229.htm

2/11ドル円相場が110円台に急落した際、113円台へと急激なドル高となる
瞬間があり、介入があった可能性が指摘されたりもしましたが、
今日発表された外国為替平衡操作の実施状況で介入額ゼロが確認されました。
毎月月末に発表されます。

やはり介入していませんでした~G20でも釘を刺されたことですし
日本が独自で介入することは難しいでしょう。


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そんなこんなで日経平均は29日火曜10時台には15800円台にまで下落、
ドル円相場も10時台の112.15円まで下落したのですが、その後
東京時間後場、欧州時間と上昇し、
日経CFDは16275円、ドル円相場は113.33円まで上昇しています。

材料・・・特にないんだよねぇこれが。

強いて言うなら原油がしっかり推移していること。
じりじりと上値を切り上げる展開。
加えて欧州株もしっかり推移した、ってことかな。

まだテクニカル的には弱いままですし、ゴールドが高値持合いで
下がってこないところを見ると、市場の不安心理はまだ払拭できていません。

通貨インデックスを見てみると、ドルは意外と強いんですけれど、
対ユーロで、ということなんでしょうねぇ。

ドル高、円高、、ってことはリスクオフのセンチメントそのもの。

ポンドが反発気味。
オセアニアはレンジ相場入りです。

今週末は雇用統計、今月は10日のECBに15日の日銀、16日のFOMC、
17日はMPCと先進国各国の金融政策も大注目で、
この月中の一連のイベントを通過しないことには
方向が出ないもみ合いが続くのかもしれません。

日本にとっては本決算の3月期末、ドレッシング買いも出ようかと
期待しちゃうところですが、それも、月中のイベント通過後じゃないと
不安でたまりませんよね、月中にかけて安値更新するようなことがあれば
買ってみる、というスタンスで行こうかな、と思っています。
株式には優待配当狙いの物色も出てくるんじゃないでしょうか。

足もとは様子見ですね…。

そうそう、今日1日はスーパーチューズデー。
トランプ氏圧勝、、、なんてことが起こってドル売り、株安、
なんてシナリオになりませぬよう。。。。でもこれ、ありそうで怖い。

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今日1日は
RBAオーストラリア準備銀行の金融政策、金利据え置きが発表されました。

声明は
「理事会は現在の金融政策が適切なままであると判断」
「低いインフレが追加の政策緩和の余地を与える可能性」

予想通りの内容で、サプライズはなかったのですが、
今日の豪ドルドルは悪い中国指標の内容にも値を崩すことなく
ショートカバー気味の上昇がみられました。

とはいえ、完全にレンジ相場ですわね。

個人的にはポンドの戻りに乗りたい。
2月英製造業購買担当者景気指数(PMI)50.8(予想52.3を下回る)も
ポンドは意外としっかり上昇してきています。

さすがに先週はロンドン市長がEU離脱を支持したってことを受けて
売られすぎたようです。まだまだ積極的に買える通貨ではないですが、、、。

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