昨晩から急にセンチメントが変わりましたね。
昨晩は比較的早い時間にブログを更新したのですが、
その後からぐいぐいドル円も日経平均先物も上昇しました。
思えば欧州株も強くて、欧州時間からムードは良かったかも。
そのセンチメントを引き継いで今日3月2日㈬日経平均株価は大幅続伸!
なんと +661.04円 16746.55円で取引終了。
2月8日以来約1カ月ぶりの高値となりました。
昨晩のNYダウが348ドルの大幅高。
今日は上海市場も4%を超え大幅上昇となったことにもサポートされました。
上海総合指数は上昇幅と上昇率はともに昨年11月4日以来、
約4カ月ぶりの大きさとなりました。
中国は3日に全国政治 協商会議が、そして5日に全人代開催とあって
重要会議のシーズン到来が改めて意識され、
政府による景気や産業への支援策期待からほぼ全面高。
今週1日には預金準備率引き下げの追加緩和を発表しており、
大型景気対策への期待も高まっているようです。
思えば豪ドルも下値が固くなってきています。
中国から何か出てくるって期待が高まっている模様で、
マーケットのショートは一斉に買い戻し機運に入ったようですね。
また、昨日のアメリカ大統領選の序盤戦最大のヤマ場となる
スーパーチューズデーの結果は、民主党のヒラリー・クリントン氏、
共和党のドナルド・トランプ氏が指名獲得に向けて前進しましたが
この予備選を材料氏する向きは限定的でした。
昨晩のNY市場では、むしろ原油先物価格に下げ止まりが見られ
投資家心理が改善していることや、
2月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回る結果だったことや、
1月の建設支出が高い伸びとなったことを材料視し、
株価が県庁に推移、NYダウ平均株価の日足チャートは
一目均衡表では三役好転の強いシグナルが点灯しています。
市場には「スーパーチューズデー後は米国株高」というアノマリーが存在するそうです。
大統領選の先行きが見通しやすくなって不確実性が払拭されることが株高を導く
というのがその背景にあるのですが、、、トランプ氏の勝利って逆に不透明感が
強まるんじゃないのかな、と思わないでもないですが、
まあ、今のところ、まだ予備選がマーケットの材料にはなっていないみたいね。
意外と3月の利上げがあるんじゃないか、って気もしてるんです。
ユーロの下落をみていると、、、凄いドル高よね。
だから、ドル円はむしろ出遅れているんじゃないかって気がするくらい。
勿論、ユーロ独自の売り要因によるところもあるんでしょう、、、
ユーロドルは2月11日に1.1376ドルを付けてから下落が続き、
ユーロ円相場は昨日3月1日には122円3銭まで下落しています。
ユーロ圏の2月の消費者物価指数(CPI)が低下、
ECBが10日の政策委員会で緩和策を拡大するとの観測が強まっているようです。
また、英国のEU離脱の可能性が出てきたことで、仮に英国が離脱となれば
欧州各国に同様のポピュリズムが生まれ、EUにまとまりがなくなるリスクや
ギリシャの債務問題、難民問題や欧州の銀行システムの状況から
ユーロは売り圧力が大きいと見られています。
29日EUは域内の難民人道支援に向こう3年で7億ユーロ(約860億円)を
拠出する準備を進めていると報道されています。
ただし、来週10日のECB理事会で打ち出される政策が、
市場の期待感を満たす内容にならなければ
昨年12月の理事会を挟んだ相場と同様に失望による反騰リスクもある、
とした指摘もでてきていて、この点はやはり注意が必要。
意外と10かの発表前に買戻しが入るかもしれません。
今回の3月理事会では、
1)現行で月600億ユーロとなっている拡大資産購入プログラム(APP)の拡大、
2)預金ファシリティティー金利のマイナス40ベーシスへの引き下げ
(現行マイナス30ベーシス)、
3)今年6月期限のターゲット型 長期流動性供給(TLTRO)の延長などを
併用すると予想されています。
ユーロ安が継続するかどうかにも注目。
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それと、3月期末、本決算に向けて、やはりここから売りこむ向きも
減っているんでしょう。むしろ売りは買い戻しておきたい。
それだけでも株もドル円も上昇しちゃいます。
今日2日の株式市場では空売り比率が急減したようです。
先週24日夜には政府が5兆円規模の大型補正予算を検討しているとの
一部報道を好感し田局面がありましたが
今日2日未明に政府が緊急経済対策の検討に入ったとの報道が出てきました。
政府・与党内では、緊急経済対策を盛り込んだ16年度補正予算案を編成し、
秋の臨時国会に提出する計画も浮上。
政府は16年度予算案の成立に続き、追加の経済対策を打つことで、
景気をさらに底上げしたい考えで5月にまとめる中長期計画
「ニッポン1億総活躍プラン」を反映することも検討しているということで
具体案に着手すると伝えられています。
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足元で豪ドルもしっかりしてきました。
1日などは中国のPMIなどの悪い指標が目立った他、
第4四半期の経常収支が予想200億豪ドルの赤字のところ
211億豪ドルの赤字と予想を大きく上回る赤字となりましたが、
豪ドルを売り込む動きは乏しかったでしょ。
今日2日発表された2015年第4四半期のGDPが
前年同期比3%増と市場予想の2.5%増を大きく上回ったことには
激しく反応して豪ドルが買われる流れとなりました。
足もとの豪ドルは悪い指標には反応鈍く、
良い材料に反応しやすいセンチメントとなってきています。
原油価格もしっかりした値動きとなってきました。
昨日はロシアのノバク・エネルギー相が
今月下旬に主要産油国15ヵ国以上で、
原油生産の安定に向けた増産凍結が決定される
可能性があり、これにはイランが参加しなくてもその決定は有効だと発言。
生産国の増産凍結の動きに下値も限定的となってきました。
だって、昨日1日はNY引け後に米国石油協会(API)週間統計で、
先週末の全米の原油在庫は前週末比990万バレル増!!
(予想は250~360万バレル増)と予想を大幅に超える在庫増。
クッシング在庫も180万バレルもの増加です。
さすがにこの数字が出た後、原油価格時間外取引では急落しましたが、
このネガティブな結果を受けた割にしっかりとした相場になっています。
需給の改善はみられないものの、下値が限定的になってきたという点が
過剰なリスク回避ムードを後退させているんでしょう。
昨日注目と書いたポンドの戻りを狙って、157.70円近辺でロング
豪ドル円を82・20円近辺でロングしています。
日経平均は16470円近辺で買い始めました。
3月10日のECB,月中の日銀、FOMCと金融政策目白押しで
ボラの高い相場展開となると思われますので、急落に警戒しつつ
下がったら拾う方向のスタンスに決めました。
3月末までの1カ月勝負です。
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2016年3月2日水曜日
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