2016年3月13日日曜日

木曜から怒涛のスケジュールでブログ更新が滞り、
ECBの政策発表から振り返らないと。

3月10日 ECB理事会、
結論から言えば予想を上回る追加緩和内容。もちろんユーロ急落。

ところがユーロ安はわずか1時間弱で終了、一転ユーロ高へ
ユーロ安値は1.082ドル → 1.121ドルまで急反発。

市場はドラギ総裁の会見での
「本日の観点、およびわれわれの措置が成長やインフレにもたらす支援を勘案すると、一段の金利引き下げが必要になるとは思わない」との追加利下げの公算は小さいとの考えを示唆するコメントが原因としています。

果たして本当にそうなのか…。

まずはECBの追加緩和内容。

【金利】


①政策金利の下限金利である中銀預金金利 
 ▼0.3% → ▼0.4% 引下げ(予想通り)

②主要政策金利であるリファイナンスオペの最低応札金利 
 0.05% → 0.00 引き下げ(予想外)

③政策金利の上限金利である限界貸出金利
 0.3% → 0.25% 引き下げ (予想外)

②の主要政策金利を実質ゼロというより本当のゼロ%にしちゃった。
というのが意外に驚きだったようです。

【QE 量的緩和策】

・資産買い入れ規模 月間600億ユーロ→800億ユーロに拡大
 (予想700億ユーロを超える)

・同一銘柄の購入量の上限を全体の発行額の33%→50%に引き上げ
(ただしドイツ国債利回りなどはすでにマイナスであり、増やしても
 意味がないため効果には疑問も)

・資産買い入れの期限は2017年3月まで

・購入対象、これまでの国債中心にカバード債や地方債、
 新たに金融機関を除く社債

【マイナス金利拡大の銀行へのリスク軽減のためにTLTRO導入】

・貸出金利の優遇措置を含む新たな長期資金供給オペTLTRO
 


市場の期待を超えるサプライズだったと思います。
素直に市場はこの内容に敬意を表し、ユーロ安反応。

ところがドラギ総裁発言で、これで追加緩和打ち止めだと解釈した
マーケットが、ユーロを買戻しに動いたと指摘されています。

たしかに、そのコメントにアルゴがヒット、機械的にユーロショートが
巻き戻されたということも事実でしょう。
どうも、最近は市場も薄くなっていて、こうした投機的な動きが
かなり為替水準を動かしてしまうようです。

しかし、わずか数時間のうちに300~400pipsも動けば
短期的に見ればひどいボラティリティですが、
よくよく見ればただただレンジの中で行ったり来たりしているだけ。

週足で見れば2015年3月の量的緩和開始時の1.046ドル安値を下回ることなく
かといって1.15ドルより上値を追うことができずレンジ相場となっているだけ。

だから、このユーロ高だって、イベントを受けたノイズにすぎず
トレンドになるような買いではないと思われます。
これだけのマイナス金利通貨を長期に保有すればコストもかさみます。
だから上がってくれば売られます。
ただし、下がりきらない、というのも事実ですね。

これは、ユーロをユーロの材料だけで見るとわかりにくいのですが、
結局はドル主体で、ユーロも振り回されていると考えれば
腑に落ちます。利上げ思惑でドル高となってきたわけですが、
足もとでは利上げのペースにおいて懐疑的な見方が広がっていることから
ドル売り圧力も強く、これがユーロをサポートしちゃってる、って見方も
できますね。しかし米国が粛々と利上げすることが明らかになれば
猛烈にユーロドルは下落することでしょう。

しかし現時点での3月米国利上げ織り込みはほぼゼロ。

米国指標は利上げを懸念するような悪い状況にはありません。
もちろん、平均時給が伸びなやんでいるとか
ISMの雇用指数の50割れが指摘されるといった気がかり材料も
ありますが、ダウは1~2月の混乱の下落を取り戻し年初来高値を更新。
足もとのコモディティ上昇で資源国通貨や高金利通貨なども上昇し、
ドルインデックスも低下中で、利上げには絶好の環境にあります。




ドル高が加速している状況下では利上げはやりにくいでしょう。
しかし、1月~2月と為替市場では十分にドル高は是正されてきました。

しかし、市場の利上げ織り込み度がゼロというこの状況で利上げを
実施すれば、その驚きで株価が再び下落に転じ、高金利通貨に対しての
ドル高が急激に進んでしまい、再びリスクオフ相場のトリガーと
なりかねません。このところの日銀やECBの政策が発表直後に
裏目裏目にと反応して中銀犯人説が噴出する中で、FRBも利上げに
踏み切るには勇気がいる事でしょう…。

ということで、今回利上げは見送るかもしれません。
ただ、中国減速の影響から本格的に米国にも景気後退の波が
押し寄せるという予想もある中で金利のバッファーがないと
再びQEに逆戻りせざるを得ないという最悪のシナリオは避けたいでしょう。

だから、今回の3月の利上げ見送りも将来的にはリスクとなる
可能性は否定できないと思うのね。だから3月利上げの可能性を
どうしても排除できずに悩んでおります…。

ただし、ドル円相場はもし、利上げに驚いた米株が急落となれば
下落してしまうので、今買うより、もし利上げして下げらた買う、
というようなスタンスで待っていればいいかな、と思っています。

その前の日銀は、今回は身動きが取れないと思われ、
サプライズはないでしょう。金融政策だよりで後がない、
というような状況になってきている日本、そろそろ政治的に
財政面からのサポート材料が出てくると思われ、それを受けてからのほうが
日銀の次の一手も効果的なはずです。

日銀の1/29のマイナス金利導入、そして先週の3/10のECB緩和後が
効かずに市場が混乱していることから中銀の金融政策が効かなくなった、
としてこれを将来のリスクとみる向きも増えていますが、
個人的には中期的には効果を発揮して、円やユーロは下がると思っています。

ECB前にユーロショートを構築していて、発表直後は宴席でレートチェックし
喜んでいたのですが、その後お開きとなって改めてレートチェックした際に
ポジションが綺麗に消えていたことには驚きました^_^;

直後にロスカットされるユーロ急騰となるとは思いもよらず…。

しかし、内容をざざっとみてこれで下げないワケがない、とみて
今回はユーロオージーをショートしました。
ユーロドルは、今週のFOMCがどうしても読めないので、避けた。
ロスカットされたばかりだし。。。

ユーロオージーS 1.4957

豪ドルロングは継続
豪ドル円84.22円、豪ドルドル0.7423ドル

あ、そういえばキウイロングはロスカットされてました。
10日木曜朝、NZ準備銀行は予想外の利下げを発表。

こ、今回やるか。。。。年央までには利下げの可能性あり、
とは思っていたけれど、まさか今回…。

政策金利 2.5 → 2.25%へ (過去最低金利)

そういえば、フォンテラが乳製品価格見通しを引き下げてたわ。

中国の成長鈍化で主要輸出品である乳製品相場が低迷、
加えて原油安による低インフレが長引いていることで
ウィーラー総裁は「インフレ率を目標圏内に収めるには、
追加利下げが必要となるかもしれない」と述べ、キウイ急落。

トホホ。

でも、すぐさま買われ直していますね。

今マーケットはリスクオン気味なんです。
私は日経ロングに豪ドルロング、このリスクオンに乗ってます。

確かにECBではユーロ高となって追加緩和が失敗したかのような
報道が多いですが、週末のダウは200ドル高です。

全人代開催中の中国、長期的には李首相の汗などが気になりますが、
足もとでは全人代を受けてコモディティが反発しており、
週末には人民元の中心レートを大幅引き上げたりしています。
足もとでは中国リスクは後退中。

原油価格も上昇しており、国際エネルギー機関(IEA)が、
原油相場が底打ちした可能性を指摘したことも好感されています。

FOMCがどうなるか、ここが今週の焦点ですが、
マーケットのセンチメントはECB通過後もリスクオン継続です。

ということで3月中はリスクオン目線でのポジション、継続中です。

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