2016年4月7日木曜日

ヨレヨレの日本株を後目に好調な米国株。

利上げが実施されれば米株が崩れるのでは?!との懸念もありましたが、
そのペースこそ12月FOMC見通しよりも慎重になっているものの
現実に利上げが実施された後も、米株は堅調です。

2015年12月の米国利上げ、そして翌年1月~2月の米株下落を、
「やはり利上げの影響だった」と決定づける向きもありますが、
2016年年明けから中国人民元が大きく切り下げられたことが主因だったように思います。

2015年8月の世界同時株安もそうでしたね、チャイナショックと呼ばれた
8月の危機は人民元が3日連続で切り下げられたことが切っ掛けでした。

そして2016年年明け早々に同じことが起きたってことですね。

※こちらはドル人民元チャート


矢印が人民元切り下げ実施。(雑な矢印^_^;急いでいたのでスミマセン)
米株が大きく下落したのはどちらもこの時です。

ですから、米国利上げは、実はそれほど「米国株」には
影響がなかったのかもしれません。利上げ実施発表はFOMC12月16日でした。
実際に米株が崩れだしたのは年明けからです。タイムラグ半月程度ありますね。

何度かこのブログで取り上げた「上海合意」なるものが
実際にあったとするならば、ドル高是正合意で米国が利上げペースを
緩慢にさせたのは、その対価として「人民元切り下げを行わない」ことを
約束したと伝えられていることがポイントかと思います。


利上げは、めぐりめぐって新興国、中国からの資本流出を招き、
中国が元の切り下げに動かざるを得ないというところまで含んで考えるならば
やはり米国利上げがトリガーで、そのせいで年明け早々に
中国が元の切り下げに動いた、ともいえるのですが^_^;

だとすれば、利上げペースに慎重になっているのは
「米国の労働市場のスラック」などではなく「中国配慮」ということになりますね。
表向きはそのようなアナウンスはできませんが、
「海外情勢に配慮」というのはまさしくそのことを指していると思われます。

しかし、仮に上海合意があったと仮定するならば
中国人民元の切りさげショックというのは当面行われないということであり
(日本も介入ができないということでもありますが)
やはり、市場全体でみればリスクオン継続でいいのでしょう。
だから、米株はしっかりしているのです。日本株がヨレヨレなのは
日銀短観の悪化や、期初、機関投資からが不在の中での狙い撃ちと
いうことに過ぎないのではないかという気がします。
(しかしながら、テクニカル的にはとても買いにくいチャートばかりですが^_^;)

そうはいっても、回数こそ減るものの米国は利上げを実施する方向じゃないか、
そうなれば、やはり引き締め=米株安になるのではないの?という疑問も
あるかと思いますが、実は米国利上げサイクル時、米株は決して弱くないんです。

それはそうよね。
だって利上げというのは経済が強く、資産のバブル化、インフレ化しないように
引き締めていくという政策なわけで、利上げできるってことは非常に健全であることの証左。

今回の場合はじゃぶじゃぶに投資されたQEマネーの利食いが起これば
新興国が崩れ、米株が下がる局面もあろう、という程度のこと。

非伝統的金融政策でQE3まで、金融緩和を実施したわけで、
溢れるマネーが引き上げられるとの思惑が、これまでと違った規模での
株式の崩壊を連想させるのかもしれませんが、
しかし、もし崩れれば利上げを止めて、利下げをすればいいこと。
そのためのバッファーが欲しい、正常化させたい、というのがFRBのスタンスなのです。

ちなみに、過去の米国利上げ時に「世界の株式市場のパフォーマンス」は
非常に高いものでした。

この図は金利上昇局面における各資産のリターン



https://www.jpmorganasset.co.jp/wps/portal/highlight?cid=16ho
J.P.モルガン・アセット・マネジメント


なんと新興国株式が最もパフォーマンスがいいという。
意外でしょ。米株も、日本株も堅調ですね。
ダメなのは債券市場です。

世界の非伝統的金融政策で、過去の経験則は通用しないでしょうか。
中国の台頭が、あらゆる教科書的経験則を壊してしまったのでしょうか。

この後ゆっくりとその答えを探していきたいとおもいます。

ちなみに、このスライドは
J.P.モルガン・アセット・マネジメントのタブレットアプリから引用。
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こちらのページで、アプリについてインタビューしています。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46264

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