2016年7月7日木曜日

7/6(水)ドル円相場は100.19円まで円高進行。

同時にユーロドルは1.1028、ユーロ円は110.81円まで下落しました。

5日㈫のNYダウが108ドルもの大幅安となったことを嫌気して
6日㈬の日経平均は終値ベースでは290円安まで下げ幅縮小しましたが、
一時501円安まで下落するなど、リスクオフの様相。

これは、昨日のブログにも書きましたイタリアの第3位の銀行モンテ・パスキの
不良債権問題(469億ユーロ/約5兆2000億円・貸出残高の42%に達する規模)に加えて

英国の大手不動産ファンドの対顧客取引停止が相次いだことも
嫌気されたようですね。現在までのところ3本で合計約91億ポンド
(約1兆2100億円)の資産が凍結されたと伝わっています。
EU離脱が決まった直後から投資家からの償還請求が急増しているんですって。
ただし、これは「商業用」不動産であって、一般住宅の話ではないみたい。

英国のGDPに対する経常収支の赤字の比率は16年1~3月期で6.9%と
統計で遡れる1955年以降で最大だった15年10~12月期の7.2%から、
ほとんど改善しておらず、経常赤字を海外からの投資で補う構図が
強まっているのですが、ブレグジットの影響で投資が減るだろうと思われ、
我先に不動産ファンドから資金を出そうと償還請求したものだから
キャッシュが準備できないってことね。

この流れがどこまで拡大するのかわかりませんが、
リーマン・ショックの時も2007年8月のBNPパリバによる
サブプライムファンドなどの凍結がきっかけだった、ということを
思い出すと、楽観視はできないようにも思えますが・・・。

ユーロドル、ユーロ円、ポンドドルショートは、そこそこの利益に!
どこまで引っ張るか、、、。

今夜は東京~ロンドン時間に下げ過ぎた揺り戻しでしょうか。
NY市場でドル円は101.40円台まで反発しており、
安値からは1円程度動いています。

というのも、NYダウ平均は現在2:40で46ドル高17900ドルまで反発。
米株が強すぎますね(;'∀')ブレグジット受けてもほとんど崩れていません。

今夜は6月のISM非製造業景気指数がいい数字だったことを
素直に好感しているのかしら?結果56.5!!
雇用が回復を示しており、(前回は50を割っていたけど、52.7に上昇)
週末の雇用統計も意外といい数字がでるかも、、、?
という思惑も広がっているのかもしれません。

ただ、これで底入れ完了、リスクオンに転じたということではないと
思いますので、リスク資産のショートは継続です。

今この環境では、リスク資産を買いたいとは思えませんね。
揺り戻しは利食いによるショートカバーによるモノでしょう。

明日㈭のADP雇用指数、そして8日㈮ノ6月雇用統計に注目ですが
まずはこの後公表されるFOMC議事録で少し動意づくかも?!


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