日本のヘリコプターマネー期待と英国の政治混乱の後退が
リスク選好相場を演出しているようです。まずは英国。
11日、保守党党首選で候補の1人だったレッドサム・エネルギー担当相が
党首選から撤退。
メイ内相が党首に選ばれ、明日13日夜にも新首相が誕生の予定。これでポンドが猛烈ショートカバー中。
大手金融機関らのポンドの見通しコンセンサスは1.15~1.20まで下落する、
というものですが、7月6日の1.2795ドルを安値に現在1.3240台まで大きく反騰中。
38.2%戻りがあったと仮定すれば1.3636ドルくらいまで戻る可能性。
まだまだ上昇余地はあります。。。が。。。それにしても早いですね~
暴力的な下落の反動で、反発の力も相当なものです。
それでも、30数年のレンジ下限1.35ドルを下回ったままですので、
ここを目指して、38.2%戻りの1.36ドル台まで上昇できれば御の字でしょう。
大変遅ればせながら1.3160ドルでポンドドルLも構築。
明日のBOEがリスクですので、コストにはストップを置いて様子見です。
明日の理事会では利下げがあるかもしれません。
しかし、そんなことは承知で巻き上がっている相場です。
利下げがあって一時的に下落したら、買ってもいいかな、、、という気も。
7月利下げの後、8月にも継続利下げの可能性もあり、
下落は結構大きくなるかもしれませんけれど、、、
皆が1.20ドルまで下がるとか同じことを言いだしたので
しばらく上がる地合いに入ったのかなぁ、、と思ってます。
それは日本市場もそう。
12日火曜、午後3時から安倍首相とバーナンキ氏が会談しました。
11日には日銀を訪問、これがきっかけで一気にドル円上昇、日本株上昇となった
背景には「ヘリコプターマネー期待」があったとされていますが、
今日の会談ではヘリマネについては具体的なやりとりはなかった、と
報じられています。それでも、期待外れでドル円失速、日本株失速、という
相場にはなっていません。現在日経平均先物は 16520円 +370円 で推移(1:20)
ヘリマネはないかもしれない、、のに下がらない。
この反騰、戻り相場は値幅で達成するのではなくて、一定の日柄をかけて
戻る波動なんじゃないか、って気がしますね。
~あるいは、7月日銀会合で何か追加緩和策が出るという期待がまだ根強く
残っている、ということなのかもしれませんが。
こんなアドバイスをされたようですし。(具体策はわかりませんが)
バーナンキ氏、日銀には緩和手段がまだあると指摘
http://bit.ly/29yZJg5
~あるいは、ダウが過去最高値を更新しているというリスクオン相場だから。
かもしれません。ダウ平均一時18353.76ドルまで上昇。
(過去最高値は2015年5月19日の18351.36ドル)
米株が過去最高値更新で日本株、ドル円だけ下がり続けるなんてことは
流石にないでしょう。これまで、下げるときはどの市場より一番大きく下げる、
上がるときは、あんまり上がらないという格好でダウとの乖離が開いてきましたが。
~あるいは総悲観は買い。ただそれだけのことかもしれません。
リスクテイクポジションは全て継続。
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ただし、何もかもリスクが消え去って楽観が支配したとは思っていません。
日柄調整的な戻りがあった後には、再度下落があるのでは。。。とも思ってます。
今一番気になっているのは人民元。
対米ドルの仲値は12日、1米ドル=6.6950元に設定され、
2010年10月以来の元安水準を記録。
上場企業が海外株主向けの配当金準備で外貨購入が増加しているほか、
国内企業による海外進出の加速で外貨需要が増加していると指摘されているようですが、
2015年8月のチャイナショック、2016年正月明けの株下落のきっかけは
人民元の切り下げによる元安だったことは忘れてはなりません。。。
これだけ人民元が切り下げられているのに、リスクオンとはいかに。。。?!
どこかで中国リスクがフォーカスされれば、また市場はもろくも崩れる可能性は
否定できず、その時は売りで取りたいわよね。
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