2016年9月18日日曜日

シルバーウィーク中ですが、今週は21日水曜日に日銀会合とFOMC.

この2つのイベントを控えていることから、すっかりマーケットは膠着状態。
米株や債券市場には警戒からキャッシュ化の動きが見え始め、少々の米株下落と
金利の上昇がみられますが、これはリスクオフ相場の始まりというよりは
それを警戒した向きによる手仕舞いによるものという印象です。

だって、ダウ平均は高値からは水準を切り下げてクジラ幕の様相も、
(アップルが堅調のようです。サムスンリコール問題も影響?)
ナスダック総合指数は再び急落前の高値を取り戻す水準に戻っています。

しかしながら、米株がバリュエーション的に割高であるというだけでなく、
投資家らがボラティリティを欲しがっている、つまり大きな値動きを待っている
という構図も、株価の大幅調整の懸念要因でしょう。

「ボラティリティ・リターンズ」と呼んでテーマにし始めたようです。

相場変動「売りのマグマ」解き放つか
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO07376200X10C16A9I00000/


「低ボラティリティ+株高=レバレッジ上昇」これまでの低ボラティリティと株高が
引き起こしたのがレバレッジ上昇。レバレッジ上昇とはすなわち
少ない資金を元に投資資金を調達して梃子のようにポジションを膨らませてきた、
ということです。

ボラティリティが高まれば、このレバレッジが低下(すなわちポジション縮小)
ようするに、買いが積みあがっているならば、売りが膨らむというわけね。

~投資家が株を買うために金融機関から借りた資金の残高「証拠金債務」は7月に前月比で6%増の4745億ドル(約48兆5000億円)となった。増加率は残高が過去最高を記録した2015年4月(5071億ドル)以来の大きさだった。~

ということで、そういう意味では若干の過熱感もあるのかもしれません。
皆が楽観しているという相場ではないにしても、
(ヘッジファンド調査ではファンド勢はすでにキャッシュ比率を高めている)
このレバレッジポジションの積み上がりが整理される過程での株価の大幅調整は
否定できないと思われます・・・。


今週のFOMC,11月の大統領選挙、そして12月のFOMC,これらのイベントが
米株を大きく崩すリスクがある、というのは、誰もが警戒しているわけですが、、、

※その前に、週末16日金曜には なんとドイツ銀行リスクが勃発。

米司法省の140億ドル和解提案、ドイツ銀行が争う姿勢

http://jp.reuters.com/article/deutsche-bank-in-trouble-idJPKCN11M2GY

ドイツ銀行の株価は8.47%安まで下落、これを受けて金融関連株が下げました。
ってことで、週末、ユーロが大きく下落しました。
ユーロドルは1.1200を割り込み、久しぶりに大きな陰線を付けましたが、
それでも俯瞰してみればレンジの中。これが週明けからも継続するトレンドなのか「
どうか見極める必要がありそうです。

そもそも、ドイツ銀行のニュースとは関係なしに
8月の米CPI・消費者物価指数が予想を上回ったことをきっかけに
ドル買いが強まったという側面もあるからです。

それが証拠に、ドイツ銀行リスク再燃でリスクオフ相場となったというなら
ドル円相場に影響していても不思議はないのですが、
ドル円相場は4112.46円まで高値がありました。
崩れるどころか、しっかりしてましたね。

つまり、米CPIが強く、9月はないにしても12月利上げの可能性を十分に示せる
ものだったということで、米利上げに反応した相場だったというほうが
正しいのかもしれません。ドイツ銀行のニュースも重なったために
ユーロ売りには拍車がかかった側面もあるかもしれませんが。

ドイツ銀行は提案された額付近で和解するつもりはないとしていますので、
この支払いが絶対免れないということでもなさそうです。
びっくりさせられるニュースではありましたけれどね(;'∀')

※8月米CPI 前月比 0.2%(予想 0.1%) 前回 0.0%
 エネルギー・食品を除いたコア指数の前年比2.3%(予想2.2%)


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それから週末はポンドも大きく下落しています。

英財務相:EU離脱選択で欧州単一市場のアクセス諦める用意-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-16/ODLZ396VDKHT01

このニュースがきっかけのようです。

これは英国の銀行にとっては必要不可欠である欧州大陸の顧客への
アクセスも失うことになる・・・

どういうことでしょう。

EUは英国に対して、EU単一市場へのアクセスを継続したければ、
移民を受け入れることが条件としていたのですが、これを拒否するということか。

英国民がブレグジットを決めたのも移民問題が大きかったと思われ、
移民規制はがあの国民投票の最大のテーマであったことを考えれば
移民受け入れをするならばブレグジット選択した意味がないというわけね。

EU単一市場のアクセスというのは、人、モノ、資本、サービスが
自由に移動ができるというもので、EU側からすれば
「人=労働者」の移動を制限するなどという勝手は許さないということでしょうか。

英国側は人の移動はいやだけど、サービス、資本などのアクセス権は
継続したいということなんでしょうけれど、
特に特に金融機関などはアクセスができなくれれば、
英国からEUに金融商品を自由に販売できなくなるなどの経済的ダメージが。

そうなると英国拠点の金融機関は英シティからEUに拠点を動かさざるを
得ないということになりますね。

英財務省からEU単一市場アクセスをあきらめるという発言が出たことは
かなりその可能性がたかいということで、ポンドは売られるのは止む無し。

しかし、これもEU側との交渉の中での駆け引きの言葉かもしれませんし
決定事項ではないので、事態の経過を慎重に見ていく必要がありますが、
ユーロにしろ、ポンドにしろ、決定事項ではないが、リスク要因が表面化
したことで、大きく動いたことは事実で、これまでのレンジの下限を
ブレイクするようだと、事実はさておき、テクニカル的に走る可能性は
十分にあると思いますので、こういう時ほどテクニカル的にどこをポイントとして
見ておくかを押させておくことが肝要ね。

ポンドドルの場合、ブレグジット後の安値7/6 1.2795ドルがレンジ下限。
週末安値は 1.2990 今のところ、結局まだまだレンジの中です(笑)

ユーロドルのレンジって、長すぎてポイントがよく見えないのですが(-_-;)
まずは1.0915ドル辺り、最安値は1.0461ドルってのがあるので
まだまだレンジ下限は随分下に位置しています。結局レンジが長引く予感も。

もし、米株が崩れるというリスクオフが高まれば、レパトリでドル高と
なる可能性も否定できませんので、その場合はユーロやポンドは上がっちゃうだろうし、
レンジを下方にブレイクするってことは、相当の材料がないと難しい気もしますね・・・。

ユーロにしろ、ポンドにしろ週末大きく下落しましたが、
これがドル円相場にはほとんど影響していないことを考えると
日米の金融政策イベントが今週の最大のテーマということですね、やっぱり。

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日銀とFOMCに関しては、私があれこれ予想しても仕方ないのでやめとく。
今ポジションは101.80円台のドル円ロングだけになっています。
これも、イベント次第でどうなるか・・・。

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