2016年9月14日水曜日

注目されたブレイナードFRB理事の講演は、ハト派的内容。
緩和策の解除に慎重に臨む必要性を訴えるものでした。期待しすぎたかしらね。


ブレイナード理事の利上げ慎重論、9月FOMCの議論誘導か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-09-13/ODEYE66K50YD01

ブルームバーグ記事には
「市場向けというより他のFOMCメンバー向けの発言」との分析も、とありますね。
利上げを巡ってはFOMCボードメンバー間で意見が割れているってことか。

9日のパウエルFRB理事も早期利上げに慎重姿勢を示していましたが、
同日ダラス連銀カプラン総裁、ボストン連銀ローゼングレン総裁は、
早期利上げに前向きなタカ派発言を行っています。
9日金曜の金利上昇、米株急落は地区連銀総裁らの発言により
再び早期利上げ思惑が高まったためだ、と指摘する向きもあります。

どうも早期利上げを志向する地区連銀総裁に対して、早期利上げに慎重なFRB理事、
と意見が分かれているようですけれど、しかし、昨日のブレイナード発言を受けて
CMEフェドウォッチの9月利上げ織り込みは15%にまで低下。

マーケットの常識的に考えればこの利上げ織り込みで9月利上げは無理!
ありえないということになりますが、マーケットの常識で予想するのって危険で、
ブレグジットだって金融関係者らは「あり得ないシナリオ」とみていましたが、
現実にはその「ありえないこと」が起きたわけです。
ブックメーカーの賭け率からの予想などはお金が絡んだ賭けからはじき出されて
いますので、ひとりひとりの国民の声の累計からはかけ離れていた、
ってなことでしたよね,確か。

だから、絶対にない、とも思わないほうがいいかなぁと思っていたりしますが、
やっぱり9月は利上げがない、という結論だったとしても、
じゃあ12月年内利上げはどうなの?!ということへ焦点がシフトするだけで
結局利上げ思惑は継続するってことですものね。
あんまりドルベアになることもないかな、って思います。
だからと言って、ドルが強い相場だということではありませんが。
(つまりレンジ・・・・かなぁ。それでも105円くらいまではあってもいいと思うけど)


しかし、ブレイナード理事発言を受けてドル円相場、101.40円近辺まで下げました。
101.50~70円まで下げたら買おうかなぁと思っていたので101.60円台で買ってます。
101.40円まで下げた時はしびれましたが、
9月6日の安値101.20円割れにストップおいて耐えておりましたら
今夜、にわかにドル円が動意づいて102円台回復しております。(*'ω'*)

「財務省が40年債の増発を正式決定」と日経新聞が報じたことがきっかけで
ショートカバーが引き起こされた模様。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS13H3Y_T10C16A9EE8000/

財務省は13日、2016年度内に満期までの期間が40年の国債を4000億円増発することを正式決定したと発表した。当初は年2.4兆円を計画していた発行額を2.8兆円に増やす。9月以降の奇数月の入札で1000億円ずつ積み増す計画だ。

※40年債を増発する一方で、年2兆円を予定していた物価連動債は4000億円減額する。物価連動債を減らすことで147兆円を計画する国債全体の年間発行額は維持する。


やはり、米国利上げだけがドル円の材料ではなくなっています。
9日の米株下落でもドル円が底堅かったですよね。

21日の日銀の金融政策決定会合に向けては、さらにアベノミクス再始動の
思惑が広がってくるにつれ、ドル円が底堅くなってくるんじゃないかな。

そうそう外債購入だって、絶対にないとは言い切れないと思います。

中国が米債を売って資金調達を強いられる状況に追い込まれれば、
それを引き受ける形での米債購入(為替介入に相当しない形)は
あり得ると思われ、そういう根回しが米国サイドと出来れば可能じゃないか、
って気がしますよね。

杭州G20での首脳宣言では

◆鉄鋼及びその他産業における過剰生産能力が世界的な課題と認識。
グローバル・フォーラムの設立を通じた情報共有と協力を促進。

◆量と質の両面に焦点を当てたインフラ投資促進のためのコミットメントを再確認。

などという文言が盛り込まれており、
中国に抜本的な構造改革に取り組むことを迫るものとなっています。

フォーラムの設置とは
事実上、インフラ事業からの中国排除ともとれると指摘する向きも。

中国は過剰生産、過剰債務の整理などの構造改革を進めるにあたって、
いよいよ米国債の換金売りに動くのではという見方もあり、
(中国の外貨準備は急激に中国から資金が流失する際に進んだ人民元安ドル高を
支えるための介入により激減しているとの指摘も)
あまりに急激に米債売りが進めば、米金利の急上昇を招いてしまうため、
それを日本が引き受ける形での米国債購入であれば、3者ともに利があるというわけ。
ちょっと前にGIの和田さんがそのようなことをおっしゃっていたのですが、
あながちない話ではないと思っています。

安倍首相がG20後の記者会見で
「日銀による外債購入が為替介入を目的とする場合は日銀法上、認められていない」
と述べていますが、
「為替介入を目的とする場合は」とわざわざ言及しているあたり、
なんか匂いますよね。。。

とかなんとか、ドル円ロングなのでポジショントークだと思ってください(;´∀`)

それから、ユーロ円にも注目していましたが、
今日114.50円台で買ってみました。

今夜は米株も弱い。リスクオフ気味ですね。
15日までこの流れなのか、それとも21日以降さらに加速するのか解りませんが、
21日日銀が何か出すだろうことを考えると
ドル円とクロス円、クロス円なら特にユーロに買い妙味あり、と考えています。

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