さて、3日のISM製造協景況指数が予想を上回り、分水嶺の50を回復したことで
ドル高がスタート。東京時間もこの流れを引き継ぐことができるか心配でしたが
東京時間もドル円、上昇が続いていますね。
西原さんはメルマガで、
10月下半期スタートで本邦勢の新規投資が入って下支えしているようだ、
と解説されていますが、期末~期初というのは大きく動くこともあるのね。
では、その新規の本邦勢の投資の正体とは何でしょうか。
タイムリーに日経がこんな記事を書いています。
外債シフト止まらず ドル調達コストより利回り追求
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGF03H0P_T01C16A0EN2000/
生命保険会社など国内機関投資家の外国債券への投資意欲がいっこうに衰えない。為替相場の変動リスクを抑える取引のコストが増えているにもかかわらず、比較的高い利回りを求めて積極的にマネーを外債に振り向けている。国内に見切りを付けたマネーが円の一段の上昇を抑える役割を演じている。
18~24日の週に国内投資家の外債の買越額は1兆1786億円に上った。
この記事のポイントは「ドルの希少化でヘッジコストが高いのに外債投資が増えている」
という驚きだけではなくて、
~生保の運用責任者「夏以降、ヘッジ無しの外債投資を増やしてきた。100円近辺は外債の値ごろ感が働き安い」。ヘッジ無しの外債投資が100円を超える円の上昇を食い止めた可能性がある。
↑ここね。
いよいよ、国内機関投資家勢も「ヘッジなしでの外債投資」に動き始めている。
ということろ。
ヘッジ付だと、
米国債を購入するためのドル買いがあっても、
円高になれば為替で損が出るため、同時に為替市場では同額相当円を買うということです。
これではドル円相場は動きません。
ヘッジなし、
つまり裸で外債投資をすれば、外債を買うためのドル買いがそのまま繁栄されます。
この先さらに90円とか80円と円高に行くと恐れるなら、この裸での
外債投資は怖いということになりますが、、、一部機関投資家が
それを外しての投資を始めている。
機関投資家らの外債投資、その規模たるや相当金額ですので、
この需給が為替市場に与えるインパクトは非常に大きいのです。
まだ、一部の機関投資家の動きでしかないようですが、
大倉キャプテンがYMTVのセミナーなどでも、言及していましたね。
国内勢がヘッジ付での外債投資をしていることが、円安にならない最大の要因。
しかし、一部にはヘッジなしで投資しているところも出始めているぞ!と。
さすが、キャプテンです♥
また、こんな記事も。
消えては浮かぶ日銀外債購入、サマーズ氏排除せず-首相真意も容認か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-03/OEGJW56TTDS401
噂の日高記者の記事なので、斜め読みしておりますが、
日銀の外債購入についての考察。民間だけでなく当局の外債投資、
これが出れば円安必至です…。切り札として残されているカードだと思うわ。
さて、ここから。
明日のISM非製造業景況指数と週末の雇用統計の数字が予想を上回って
6月ピークで減速している流れを変えてくれれば
年内利上げ機運が高まっての円安はさらに進行すると思われます。
ドルの運命を左右か-米雇用統計の数字次第で利上げ見通しが変化も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-03/OEG8U76KLVR601
ドル円100.80円Lは継続です。
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今日はRBA オーストラリア準備銀行は4日、
政策金利を過去最低の年1.50%で据え置くことを決定。
ロウ総裁は理事会後に公表した声明文で、
雇用情勢は昨年より改善しているものの世界経済は低成長を続けており、
多くの中央銀行はインフレ目標を達成していないと指摘。
豪経済についても、最近の国際商品相場の回復は同国の輸出を支えるが、
ここ数年と比べれば商品相場はまだ低い水準にあり
経済は緩やかな成長にとどまっていることを確認。
住宅市場で賃料の伸びが鈍化しているとし、「インフレ率は非常に低い」
との見方を変えませんでした。
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