ドル円相場、103円台をしっかり固めてくれそうです。
今週の大トリは週末の9月分の雇用統計ですが、
その前哨戦となるADP雇用指数、ちょいと予想より悪かったんですね。
①9月ADP雇用統計 15.4万人(予想 16.5万人・前回 17.7万人)
21:15ADP発表された後は103円大台を割り込み102.80円台まで
円高ドル安が進んだのですが下げ止まって、
23:00今度はISM非製造業景況指数、これで再び高値更新となりました。
②9月米ISM非製造業景況指数 57.1(予想 53.0・前回 51.4)
この数字は2015年10月(58.3)以来の高水準となります。
③更に今夜もタカ派発言。
ラッカー連銀総裁「早急に利上げするべき強い論拠がある」
今週に入ってからクリーブランド連銀総裁、リッチモンド連銀総裁、
シカゴ連銀総裁らが相次いで早期の利上げ再開をすべきだとの考えを示す
タカ派発言を繰り返しています。シカゴ連銀総裁にいたっては
利上げするなら12月の可能性が最も高いが11月もあり得ると発言しており、
急速に年内米国利上げを織り込み始めたとみられます。
こうした発言を受けて4日火曜のダウ平均は85ドル安と利上げを嫌気して下落
していたのですが、今夜5日水曜日は、上がっているじゃありませんか。
現在のところ(2:40)ダウは110ドル高ですよ。
あれあれ、利上げ織り込んでいるのよね。
それよりもものすごくよかったISMの数字に
「米国景気は利上げできるほどに良い」とポジティブに反応しているということか?!
ま…そうはいっても、ダウは日替わりで上がったり下がったりのクジラ幕の様相。
決して強いということではなくて、最高値から一段レベルを
切り下げた水準での揉みあいです。
しかしながら、この水準を保っていられるのなら、リスクオフというムードはなく、
米国は非常にうまく株価もコントロールできているなぁという印象よね。
5日水曜日の日経平均株価は3日続伸でしたが
3日続伸は7月19日までの6日続伸以来、2カ月半ぶりの連続上昇。
この分だと明日も日経は高いでしょうから、4日続伸記録しそうでs。
ただし、5日水曜も東証1部の売買代金は概算で
1兆8878億円と商いは盛り上がらず。
今月末から上場企業の2016年4~9月期の決算発表が本格化しますが
日銀の公表値ベースで9月末と3月末の為替レートを比較すると、
9月末のレートは1ドル=100円89~91銭で
3月末の112円42~44銭と比べて11円あまりも円高となっています。
為替の円高が響く輸出関連企業などを中心に17年3月期通期の業績予想の
下方修正が相次ぐ可能性が高いと見られているため
投資家の動きはまだ積極的ではないとの指摘があるようです。
だからこそのチャンスかと。
17000円超えてくれれば景色が変わりそうね。
アメリカの年内利上げを巡っては、週末の雇用統計の数字が注目となります。
現在のところ、NFP非農業部門雇用者数は+17.2万人の予想となっています。
また、今日は日本企業による海外企業の大型買収のニュースが話題でした。
損害保険ジャパン日本興亜は、米国の保険大手
エンデュランス・スペシャルティ・ホールディングスを
買収する方針。買収額は65億ドル(約6500億円)程度。
そしてアサヒグループホールディングスは、イギリス ビール大手SABミラーの
東欧5カ国のビール事業を買収提案する方針。
買収額は5000億円超に上るとみられます。
こうした日本企業のM&Aのニュースも円安要因ですね。
125円まであったドル円が100円まで下がってきたことで、商機ありということで
日本企業の海外企業買収の動きも加速しそうです。
加えて、1部本邦機関投資家が100円レベルではヘッジなしの外債投資を始めている
というんだから、需給の大きな変化が出始めたと言えるのかもしれません。
原油相場も減産合意報道から弾みがついて上昇しており、50ドル大台タッチしそう。
原油価格が上がってくると貿易収支にもジワリ影響が出てきます。
安いより高いほうが円安要因になりますので、原油高も円安アシスト。
ということであとは、米国利上げが確信を持てるものとなれば役者が揃った!
本格底入れ確認、となるのでしょうけれど、それは週末の雇用統計次第かな。
今週末のNYクローズでドル円日足の75SMA102.40円台を上回っていれば
この流れは継続しそうです。
それと。
今日はECBのテーパリング観測が大きな話題となりました。
ブルームバーグが報じているのですが、
機密事項であることから匿名を希望した当局者の話として
量的緩和プログラムの終了が決まれば
資産買い入れのテーパリングが必要になるとの
非公式のコンセンサスがこの1カ月に政策担当者の間で形成されたというものです。
月100億ユーロ(約1兆1500億円)ずつペースを落としていく案が浮上している
ということですが、これは2013年12月に月100億ドルずつ債券購入額を
減らし始めたFRBと同様の戦略になります。
ただし、ドラギ総裁はQEを17年3月末まで継続し、
必要な場合にはその後も続ける方針を繰り返し表明していますので、
この報道が否定される可能性もあります。
テーパリングであるならば、ユーロ高要因ですが、
ユーロドルは、アメリカの当局者らのタカ派発言もあって、ドル高と
なったこともあって、膠着したままとなっています。
ただし、ドル円の上昇もあってクロス円が堅調となるなか、
ユーロ円は堅調に推移。ここからの本命はユーロ円かもしれません。
まだ時期尚早かと思われますが、テーパリングが話題となってきた。
つまり、欧州も出口模索の気配。であればユーロ高ですね。
かたや日本は1月にマイナス金利を導入したばかりで、絶賛緩和実施中。
米国がテーパリングを示唆し出口模索に入ってから猛烈にドル高になったことは
記憶に新しいですよね。実際に2015年12月に利上げするまで、ドル高は続いて
新興国通貨が大きく下げてリスク要因にさえなりました。
同じことがユーロで起こるならば、ユーロ高が大きく進む可能性が。
そして緩和継続の円は売られる傾向にあるでしょうから、
ユーロ円が最も上がる可能性がある、ということになります。
ユーロドルは特にレンジが長いのでレンジをブレイクすると大きいと思われますぅが
ただ足元ではドル高の圧力が大きく、綱引き状態。
だったらユーロ円の押し目買いがいいよね。
ということで、今日はユーロ円を115.15円でロングしています。
これでドル円100.80円ロングとユーロ円ロング。
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NZドルが大きめの下落を演じています。
全般ドル高基調となる中、NZドルは比較的大きな下落となっています。
世界最大の乳製品輸出会社フォンテラ が昨日実施した入札で、
乳製品価格指数が2週間前から3%もの低下となったことを受けて
下落が大きくなりました。なんかキウイドル、三尊天井っぽくない・・・?!
もしかすると結構下げるかもしれません。
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2016年10月6日木曜日
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