底堅い相場をサポートしているのは原油価格でしょう。
原油減産「追随の用意」=OPECへの協力検討―プーチン・ロシア大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161010-00000096-jij-int
9月、アルジェリアで開かれた非公式会合で、減産合意の報。
正式には11月OPEC総会で詳細が決められるとされていますが、
ここに、ロシアが協調姿勢を見せています。
ロシアのプーチン大統領は
「ロシアはこの協調行動に加わる用意があり、他の輸出国にも加わるよう呼び掛けている」「世界のエネルギー産業の安定を維持するには(生産水準を据え置く)増産凍結や減産が適切な判断になり得る」と語った。
ロシアは世界最大のエネルギー輸出国。
10月に入ってからの同国の石油生産量は日量1120万バレルで
先月記録したソ連崩壊以降の最高である同1110万バレルを上回っており
絶賛増産中でした。そのロシアがOPECの減産合意に協調しようっていうんです、
その影響はそれなりにあるでしょう。
WTI原油価格は10日月曜に51ドル台まで上昇。
これを受けて3連休明けの東京市場ではドル円相場が104円台を回復する
瞬間がありました。
そして、日本株もようやく17000円大台を回復しています。
日経平均 17024.76(+164.67)△0.98%
◆ただし!!、今夜は米株が大きく崩れています。
現在AM1:30 ダウ平均は160ドル安…。
それでも18000円のレンジ内ですけどね。
ただ、ダウは10日の上昇でこのレンジを上に抜けそうな形になってきた感が
あったんだけど、その期待を裏切る下落です・・・。
ダウの下落のせいでしょうか。ドル円も103円台前半まで下落中。
考えられる要因は
①米主要企業の先陣を切って発表されたアルコアの7~9月期決算
調整後1株利益は0.32ドル(予想0.34ドル)
売上高成長率は前年比▼6.5% 減益。
これを受けて、アルコアの株価は大きく下落。
現在までで▼10%にも上っています。
ただ、アルコアはダウ構成銘柄じゃないのよね。
だから、アルコアのせいでダウが下がっているわけじゃないんだけど、
これから本格化する決算発表で企業業績への期待ができないというような
思惑が広がれば、利食いが旺盛になるってこともあるでしょう。
アルコアの決算を見て、利食いが旺盛となっている可能性はあります。
②9月米労働市場情勢指数 ▼2.2(予想 1.5)
前回発表分も▼0.7から▼1.3に修正されています。
このLMCI、雇用統計の翌週の月曜に発表されるのですが
今週月曜10日ってNY市場休場はコロンブス・デーで休場だったため
(株式市場は開場)発表が今日火曜に先送りになっていたのね。
労働市場を判断する上でイエレン議長が重要視している
イエレンダッシュボードと呼ばれる9つの指標に加えて
19もの労働指標から算出しているもので、労働市場のたるみが
指摘されていた時には結構注目度が高かったのですが、
昨今の雇用環境においては、それほど重要視されていなかった印象。
公式統計ではなく FRBの調査分析によるものですし…。
詳細を見ていないので何がどう悪いのかわかりませんが、
これを受けて、米株が下がっている??可能性も否定できません。
というか、指標が悪ければ、利上げ思惑が遠のいて、ドル安、
米株は上昇するって動きじゃないのかな。。。と思うんだけど、
これは、今夜の動きがLMCIだけじゃなくてアルコアなんかの動きも
影響しちゃってるせいかもしれません。
じゃあ、アルコア決算悪くて、LMCI悪くてドル安になってる??
っていうと、必ずしもそうじゃないのです、今夜の動き。
ユーロドルが大きく下げています。
これも、これといった材料が見当たらず、不可解なんだけど。。。
ユーロが全般売られているのかと思えば、ユーロポンドではユーロ高。
まあ、ポンド安は仕方がないとしても…。
今夜の通貨インデックスを見ておきましょう。
あれれ~圧倒的にドル高じゃないの。
ドル高、ユーロ安。これは利上げ思惑はちっとも後退してませんね。
CMEフェドウォッチを確認してみると・・・63.3%もありますね。
③では米国債利回りを見てみましょう。金利が上昇しています。
今夜はこんなことになっていました。おなじみ@Kamada3さんのツイート。
なるほど、10年物の金利って1.7%台まで上昇してきているのね。
株の下落はこのせいかもしれません。
ただし、その後現在はこんな感じ・・・
また落ちてくるかな??
今夜の米株下落は金利上昇警戒によるものという可能性もありますね。
ただ、ちょっと気になるのがアルコアの決算は悪いしLMCIも悪いのに
金利が上昇しているってことよねぇ・・・。
◆今日気になったのが、このニュース、、
中国人民元、4カ月ぶり大幅安-大型連休後に本土で取引再開
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-10/OET8R46TTDSK01
中国人民元は10日、ドルに対して4カ月ぶりの大幅下落。
上海市場の人民元は一時、前営業日比0.46%安の1ドル=6.7051元と、
2010年9月以来の安値を付けた。
人民元安ってのは、2015年のチャイナショックの引き金を引いた犯人です。
これが再び…ってリスクがあるんだろうか?!
あるいは中国は米国債を売って資金調達してたりする??
人民元の推移には注意が必要ね。
今夜は原油価格も調整気味ですが、大きく反落しているわけではなく。
ダウも結局はレンジの中での陰線ですので、それほど心配しなくても
イイかな、と思っております。
ドル円104円台がWトップ、
日経平均が17000円大台達成が1日天下になりませんよう。。。
ドル円ロングは継続ですが、今夜の謎のユーロ下落でユーロ円が
損切りの憂き目に…。ユーロは手を出すのやめます。
ドル円は次の上昇までは少し揉みあいとなるのかもしれません。
キウイドルショートは継続中。
11/10のRBNZ会合で2%→1.75%への利下げ観測がある中で、
今日はマクダーモット総裁補佐が
「更なる緩和策が必要、政策は緩和的であり続けるだろう」と発言。
この発言を受けてキウイドルが急落。
ポジションはいい感じに利益が乗っています。
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】