さてECB理事会。ドラギ総裁は12月ECB資産買い入れについて議論することを
明言していたので注目度は高かったのですが、凄い値動きでしたねぇ。
リアルタイムで見ていなくて良かった、変にポジション持っていなくて良かった(;'∀')
あれだけ動いて結局レンジの中に納まっているンデスヨ、恐ろしい。
※ユーロドル日足
①2017年3月までの資産買い入れを9カ月延長(事前予想6カ月)
②毎月の買い入れ額800億ユーロ⇒600億ユーロに縮小
最初に、買い入れ額が800から600億ユーロに縮小という点に反応して
急伸したユーロ。この秋に当局関係者が漏らしたテーパリングの可能性という
ニュースが脳裏にこびり付いているため、やはり来たか、とユーロが急上昇。
1.0800ドル台には80億~90億ユーロもの巨大なオプションが横たわっていたため
これが瞬時にヒットし急騰したものとみられます。
高値は1.0871ドル。
しかし、上昇はほんの一瞬だったようですね。5分足で見ても長いヒゲですので
数分で一転下落に転じたことが分かります。
買い入れ額は縮小も、買い入れ期間は9カ月も延長される。
こちらに焦点があてられたんでしょうか、一気にユーロは叩き落とされました。
加えてドラギ総裁も
「市場が理解しているテーパリングではない」
「資産購入規模をゼロにすることは選択肢にない」
「ECBは利回りが預金金利を下回る資産も購入」
「量的金融緩和はインフレが持続的に上昇軌道を描くまで継続」
と力強く「テーパリング」否定したことも、後押しとなったとみられます。
計算上、買い入れ予定総額だけ見れば市場予想の4800億ユーロから5400億ユーロに
増えていることになりますが、しかし、月額購入金額が減らされたのですから、
やっぱりテーパリングですよね・・・・?!
市場にはテーパリングだと指摘することもくすぶっているようで
これを緩和強化だとは諸手を挙げて受け入れられないムードも。
乱高下となったのは、巨額のオプションの影響もあったかと思います。
ただ、最終的には「レンジの中にいる」ことの事実は大きく、
まだ、ユーロはパリティに向かうのか、それとも粘り腰でレンジをこなしたのちに
上昇に向かうのか判断が難しいです。
だからユーロには手を出しません。
結局のところ、現在のユーロ安って、トランプラリーの影響でドル高になった
ことの裏返しに過ぎないのでは?という気がしますので、
来年ドル高が進めば、ユーロは下がり続けるでしょうし、
ドル安となるならば、ユーロは上がっていっちゃうんじゃないか、って気がします。
足元ではトランプラリー継続でドル高傾向が強いのですが、
2017年1年間を通じてドル高となるかどうかはまだワカリマセン。
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今日は日経平均が一時19000円の大台に乗せる上昇となりました。(一時19042円)
ECB理事会は、ユーロ相場の乱高下を招くイベントとなりましたが、
結局レンジの中であることもあって、全体の金融市場への影響はなし。
ただ、大引けにかけて上げ幅縮小、引け売り注文があったような下げ方で
週末リスクを避けた利食いが19000円大台達成を阻んだ印象ですが、
週末に余程のリスク勃発とならなければ、年末高の公算は大きいものと思います。
ドル円相場も115円の壁はなかなか超えられずにいますが、
ここで弱気になってショートすると、やられるんだろうな~という印象。
日経平均、ドル円ロングは継続とします。
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ここからNZドルに注目。
キウイ円はすでに上がっていますけどね(;^_^A
ウィーラーNZ中銀総裁:利下げ打ち止めの公算大-景気拡大で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-12-07/OHU53S6KLVRF01
ウィーラー総裁は、、
インフレ率を目標の2%に回復させる上で金利は十分低い水準にある。
と発言。現在の政策金利は過去最低の1.75%。
RBNZは2015年6月以降7度の利下げを行ってきたNZ.
これで、利上げ打ち止め観測が強まりました。
市場は来年3月までに後1回の利下げを見込んでいましたが
この発言で次回の政策変更は利下げでなく利上げになる可能性が。
このところ、フォンテラの乳製品価格オークションでも
乳製品価格が上昇傾向にありますね。
ようやくインフレ傾向が出てきたということでしょう。
ということで、キウイドル、キウイ円は押し目があれば買い。
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