2016年12月4日日曜日

週末にかけて、米金利上昇、ドル円上昇、株高の勢いが衰えたのは
イタリアの国民投票とオーストリアの大統領選を控えて
手仕舞いが増えたというところかな。

ドル円相場は113.50円台で取引終了。
12/1には114.82円まで円安ドル高が進行していましたが、
先週木曜以降は上値が切り下がっています。

①イタリア国民投票で否決されれば、レンツィ首相が辞任するとされており、
総選挙となればEU離脱を唱える五つ星運動が勢力を伸ばすリスク。
更に現首相辞任となれば経営不振に苦しむイタリア大手銀行の
資本増強に遅れが生じる懸念も同時に警戒されているようです。

日本時間4日15:00から始まり5日の7:00に終了
5日7:00には出口調査がすぐに出る模様。
7:30すぎからは開票速報が報じられ5日午前中10:00~11:00には
大勢判明との見込み…。


②オーストリア大統領選では極右政党の党首が勝利すると、
ドイツの近隣の北部EU及びユーロ圏加盟国でも離脱問題が高まりかねない
としてリスクだと言われており、このところスイス株が足元で下落しているのが
こうした影響ではないかとの指摘もあるようです。

日本時間の4日15:00時から投票。5日午前1時まで行われ、
5日午前中には大勢が判明。東京市場オープン時なので
明日前場、結果によってはリスクかな?!

※追記 寝る前にニュースをチェックしたら、オーストリア大統領選は結果が出てた。

オーストリア大統領選、リベラル系候補が当確
2016/12/5 2:43
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM04H2Z_U6A201C1000000/

これで、一つのリスクは消えました。
EU離脱を掲げたポピュリズム台頭リスクの負の連鎖は、断ち切られるか?!
後はイタリア。

それから、ブログを書いた後ポンドを検証していて、ポンドに大きな上昇の妙味あり、
と思われますので、今週以降、ポンド押し目買いを戦略に加えようかと。
逆にFTSEは売り。

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注目された雇用統計。
期待を上回ることはなく、どちらかというと利食いのきっかけと
なってしまった印象。

※11月雇用統計

◆NFP 17万8千人 (予想 18万人)

前月が16.1万人から14.2万人へと低下。
前々月19.1万人に上方修正。


◆失業率 4.6% (4.9%)
 9年ぶり水準にまで低下も労働参加率の低下の影響で決してポジティブではない

◆平均時給 25.89ドル 前月比▼0.1% 

労働参加率 62.7% 前月比▼0.1%

7-9月期GDP改定値、ADP雇用報告、ISM製造業景況感指数などの
指標がそろって市場予想よりも上振れたことから、
期待感が高まっていた市場からするとやや期待外れ。

とはいえ、12月利上げの織り込みは90%台で高止まり。
利上げ思惑を剥落させるようなものではなく、焦点は
2017年の利上げ回数が何回になるか、ってこと。

いろいろリサーチしていると、1~2回というよそうもあれば
2~3回というよそうもあります。さすがに4回はないみたいね。

2017年3回程度の利上げの可能性を織り込んでいくものと思われますが
その場合は、もう若干ドル高の流れは続きそうですけどね・・・。

ただ週末はさすがに、欧州リスクへの備えで手仕舞いが出たとみられます。

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今週の注目イベント。

①8日木曜日 ECB(欧州中央銀行)理事会。

政策金利は現状維持見込みですが、12月に資産買い入れ政策について
議論することをドラギ総裁が明言しているため、
来年3月が目先の期限となっている量的緩和(QE)が、延長されるのか、
いよいよ買い入れを終了、あるいは買い入れ額縮小などテーパリングへ向かうのか、
答えが出てくるものと思われます。

現状の弱いインフレ基調や経気動向を鑑みると
現時点でテーパリングを明言することはないとみられ、
緩和延長が示されるものと予想されますが、
すでにユーロは下落しており、だからと言って一層のユーロ安に
なるかどうか・・・。むしろ、出尽くしでユーロ高のリスクも
高いんじゃないかという気もします。

週末のイタリア、オーストラリアの投票にECB理事会。
今週はユーロのボラが上がるかもしれませんね。
私はユーロにこれといったビューがないので、トレード対象にはしていません。
リスクで上がるのか下がるのかよくわからないんですもの。
(足元のユーロ安はドル高の影響によるものでしょう)

②今週末はSQ。
思惑が交錯しボラが上がりやすい週となりそう。
日経平均は高止まりですので、下押し圧力のほうが大きい可能性も。

今年1月、2月のSQ週の暴落は記憶に新しいですね。

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投機筋ポジション。

とうとう、ヘッジファンド勢らのポジションが円買いから円売りに逆転。
11/29時点の投機筋ポジションが週末公表されています。

円 269枚の売り越し 11/15時点の10900枚の買い越しから売り越しに転じる!!


まだまだ、円ロングが整理されただけです。
円ショートがパンパンに積みあがるまで、ドル円相場に過熱感は
出てこないと思われます。日本の個人もまだドルロングではありません。

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今週の戦略。

週末のイタリア国民投票とオーストリアの国民投票の結果を
受けた反応はワカリマセン。

予想しても仕方がないので、
「急落があれば買い場模索」
という準備だけしておく。

ポピュリズムの台頭が懸念される結果ならば
手仕舞いの理由にされる可能性は否定できずに、大きく下落するかもしれません。

その場合、ドル円が13円も上昇したことへの「値幅調整」となるのか、
FOMC迎えるまでの「時間調整」となるのかも、わかりません。

次の大きなイベントは14日のFOMC。
このイベントまでの期間は、さらなる高値追いとなる展開よりは
調整を強いられるリスクに警戒するムードが優勢となるような気もします。

その意味では、113.20円の高値でロングしたドル円の手仕舞いを迫られそう。
今週はこの高値で作ってしまったロングをどう処理するかが
問われるのかなぁ。週明け、欧州リスクがマーケットに悪影響とならず
さらに高値を更新する相場展開になったとしても、どこかで利食うことを
模索する週でしょう。FOMCを控えての高値トライ局面があれば
手仕舞いを考える筋も増えるでしょうしね。

とはいえ、大きく下落すれば,買いたいと思っているので、
決して大きな流れを弱気しているわけではありません。
年末年始に急落があれば、また新規で仕込むことを模索します~
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