今週は16日月曜が「キング牧師誕生日」のため米国市場は休場。
先週13日金曜は3連休前ということで、ポジション整理も多かったと思われます。
発表された12月の米小売売上高は予想は下回ったものの、
堅調な個人消費を反映する内容と受け止められたと見え、
発表後、ドル高が進行しました。
ドル円は115.45円まで上昇。(瞬間114.18円まで下げた後の巻き返し)
ところが、NY時間クローズに向けて再びドル売りに押されて結局
114.52円で1週間の取引を終了。
ほぼ行って来いの展開で、指標はノーイベント化の展開。
※12月小売売上高 前月比+0.6% (予想+0.7%)予想より悪いものの…
11月分が+0.1%から0.2%に上方修正
前年同月比+4.1%(2016年通年+3.3%~2015年は+2.3%)
~内訳をみると、、、
ガソリンスタンド売り上げ(+2.0%)ガソリン価格上昇で~
自動車販売(+2.4%)
建設資材(+0.5%)
ただし、クリスマスシーズンにも衣料小売りは横ばい、飲食業は▼0.8%。
~総括すると、
昨年11月にやや勢いを失った後に再加速して第4・四半期を終えたことを示す内容。
小売りは結局ドル高の流れを新たに形成するものにはなりませんでしたが、
これは3連休前のポジション調整に押されたためでしょう。
むしろ、3連休前、そして週明け20日のトランプ氏大統領就任を控えても
ドル安進行が加速し米株が大きく下がることもなかったことを評価したい。。。
ポジショントークですが(;^_^A
114.52円で少額ロング参戦しています。
13日金曜夕刻に作ったポジションですが、持越し中。
ダウ工業株30種平均 19885.73 ▼5.27 まだ2万ドル大台を伺う相場継続でしょう。
というのも、米企業決算も本格化。
JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、
PNCフィナンシャル・サービシズ(PNC)の4QEPS実績がいずれも予想を上回り、
企業決算発表が好調なスタートを切ったとの評価でこれらの株価は上昇しています。
現在の市場の関心は、トランプ大統領の発言ではあるものの
2017年の最初の米利上げが3月になるのか、6月になるのか、という点において
米指標、米決算、株価の動向もかなり重要です。
まだ3月利上げ織り込みは低いので、足元ではドルは調整気味ですが。
3月利上げ織り込みはCMEフェドウォッチで23.8%程度。
6月織り込みは47.9%、6月でもまだ50%到達していません。
市場は意外に慎重ですね。トランプリスクも考えているんでしょうか。
◆今週のポイントは何といってもトランプ次期大統領就任 1/20
11日の記者会見を酷評する論調が目立つわりには、米株もそれほど下げていませんし
ドル安もそれほどドラスティックではありません。
さすがに会見を受けて、さらにリスクテイクするムードはなくなっていますが(笑)
まだドル高、株高の期待を残したまま、20日の就任式を迎えることとなりそう。
トランプ氏は選挙戦終盤の10月下旬に
「政権移行100日計画」なるものを表明していますが、、、
内向き トランプ政策 「100日行動計画」実行へ(この記事の一覧に詳しい)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201611/CK2016112302000140.html
マーケットで注目されているのが、初日にいきなり
中国を為替操作国に認定すると言っていたことで、、、
本当にそんなことができるかというと、ちょっとトーンダウンしています。
為替操作認定、初日は見送り=トランプ氏、ドル高に不満
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400188&g=int
初日実行リスクとしてはその他にも
TPP撤退表明、NAFTA脱退表明、などがありますが、どう落としどころを
持ってくるか、、、でしょうねぇ。
100日以内に実行するとされている法人税率減税、1兆ドルインフラ投資の
実効性などにも注目ですが、このところ、トランプ氏は「国境税」という言葉を
繰り返し使っていますね。100日計画には入っていない言葉です・
※国境税=米国外に工場を作る企業などによる特定の国からの輸入品に税金の形で課する
(関税とは異なる・共和党の一部が推進)
この国境税にも、今後注目が必要かな。
米議会、「国境税」を検討=輸出を優遇、輸入に負担-トランプ氏も同調
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400184&g=int
トランプ政策、中心は強いドルと国境税の組み合わせか
http://jp.reuters.com/article/tamaki-idJPKBN14X0MH
~これまでの発言から、あえてその全体像を描けば、「強い米国」と「強いドル」を標ぼうし、世界から米国にマネーを吸い寄せ、インフラ投資などに投入する一方、ドル高の弊害は「国境税」(ボーダータックス)で遮断するというポリシーミックス
ということで、これを強烈に推し進めるというならばおそらくドル高を容認
していくと思われ、ドル高けん制リスクをそれほど怖がることはないということね。
11日の会見でトランプ氏が貿易赤字に言及したため、ドル高懸念の発言が出るのでは
という不安がどうしても根強く残っているようですが、、、。
ある期間の試算では国境税は
エネルギー・食品を除く物価上昇率を前年比で0.5~1.0%押し上げ、
実質国内総生産(GDP)伸び率を1.0~1.5%押し下げるとか。
◆19日はECB理事会。政策変更なしも会見での注目は・・・
12月に資産買入れプログラムの期間延長を発表(2017年3月まで⇒2017年12月)
しかし12月のユーロ圏消費者物価は3年ぶりの高い伸びとなり、インフレの兆候も?!」
12月。ECBは資産買い入れ期間は延長したものの買い入れ額は800⇒600億ユーロに減額。
テーパリングとの指摘もありますがドラギ総裁はこれを強く否定。
買い入れ額の減額を決めた背景は「デフレリスクがおおむね解消されたとみられる」と
ドラギ総裁は表明しましたが、デフレどころかインフレ警戒が出てくるようだと
ECBにも出口論議が高まってくるものと思われます。
記者会見ではこの点に注目ね。
ドル円、114円台ロングは114円割れたら一度やめます。
38.2%押しなら今週112円台までの円高もあり得るのがチャート分析。
その場合112円台で再参入予定。
もし半値押しまで下がるなら109.50円となりますが、そこまではないんじゃないかなぁ…。
それから今週17~20日はスイスジュネーブにてダボス会議。
世界各国の政財界のリーダーや学者らが参加し、賢人会議とも呼ばれますが
要するに世界の富裕層が今年1年のストラテジーを固める意見交換の場、
などとも言われています。
今年は習近平国家主席が初参加ということで注目されていますが
トランプ次期米大統領、ダボス会議に代表を派遣しないとしています。
どんな話合いがされるのか一応気に留めておきたいですね。
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