世界は凄まじい勢いで勢力図が塗り替わっていくようです。
2016年のブレグジット、そしてトランプ次期大統領の誕生で見えてきたのが
強いアメリカ、解体へ向かう欧州、中国包囲網などがキーワードかしらね。
足元ではメイ首相の発言からハードブレグジット懸念が再燃し
ポンドが下落していますが、株価を見ればポンド安で堅調。
年初来高値更新で新高値をとってきています。
そして、こんなニュース。
■次期米政権、英との自由貿易協定締結に意欲的=ジョンソン外相
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-johnson-trade-idJPL4N1F0406?il=0
■トランプ次期政権、英国を通商交渉の「最前列に」=上院外交委員長
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-usa-idJPKBN14U0UB?il=0
AIIBにいち早く加入、習近平中国国家主席は英エリザベス女王に会いに行ったりして
(日米はAIIBに参加していません)
英国まで中国と手を組み、中国が存在感を大きくしていたような印象でしたが、
それも潰えるようです。。。
英国は欧州から離脱し、ブレグジットの在り方は今まさに交渉中なのでしょうけれど
出て行った立場からすれば、今後欧州市場に期待はできません。
ということでアメリカ。
オバマ大統領はブレグジットとなった場合
英国は米国との通商交渉で「列の最後尾」に並ぶことになると発言していましたが
トランプ政権では「列の最前列」にするとみられ、
米英が手を組みます。
米国が中国に強硬政策をとるなら、英国もそれに準じるでしょう。
欧州に期待できなくなった英国にとって、米国との連携は重要。
であるならば、立場的に中国とは距離を置くものと思います。。。
英国株はここからさらに買いかもしれません。
そしてこれ。
■ユーロ圏分割すべき、独・オーストリアを中核に=AfD共同党首
http://jp.reuters.com/article/germany-election-afd-euro-idJPKBN14U15S?il=0
記事中にありますが、ドイツでは9月に総選挙が予定されています。
世論調査でAfDの支持率は15%に上昇しているとありますね、戯言として
看過できない気がしています。
ユーロ解体との見方はさすがに行きすぎだと思っていますが、
ユーロ「分割」はもしかすると、、、、ない話ではないんじゃないか、って気がします。
分割案は記事中にあるように
イタリア、スペイン、ポルトガル、フランスのフラン
オーストリア、オランダ、フィンランド、ドイツのマルク
というイメージなんでしょうか。
今年はECBの出口論議が再燃すると思われ、その意味ではユーロのパリティ示現は
ないんじゃないか、って見方も出てきているようですが、
この分割案が市場で広く懸念され始まったら、果たしてユーロは売りなんでしょうか、
買いなんでしょうか。マルクやフランに分割されるとなると、
ユーロはなくなっちゃうってことですしねぇ、、、。よくわかりません(笑)
ただし、ドルは強いでしょうから、やっぱりユーロ安なのかな。
2017年、各所からびっくり予想が出されていますけれど、
私はユーロ分割案が議論され始める年になるんじゃないかって気がしています。
そのシナリオの最初の1歩がブレグジットだったというわけですね。
ということで、結局はドル最強でいいんだと思います。
今夜のトランプ氏記者会見でドルが下がるようなことがあれば
ドル円を拾う戦略で。
トランプ氏記者会見は日本時間12日午前1時からのようです。
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。