2017年1月27日金曜日

ダウが2万ドル大台に乗せ、26日の日経平均も344円高の19402.39円

ならばドル円もドカーンと、、、上がり出したのが19;00過ぎでした(;・∀・)
東京時間のドル円相場、値動き鈍かったですねぇ。
113円台をウロウロ。株高なのにドル円が上がらない、、。

謎でしたが、いくつか考えられる材料があった模様です。

市場と日銀 思惑すれ違い 「想定外」の国債価格下落
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ25HMO_V20C17A1000000/

日銀オペめぐり「テーパリングの可能性」との声、 債券一時急落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-24/OKB2YC6KLVR401


25日、日銀が実施した国債の買い入れオペ(公開市場操作)。
2年債や5年債などの「中期債」が買い入れ対象に含まれなかったのです。

日銀がオペで中期債の買い入れを実施する頻度は月6回。
今月はすでに4回を買い入れ済みであるため、残りは2回。
市場関係者は今回「日銀が今まで通り、中期債を買い入れるはずだ」と予想。

しかし、日銀は買わなかった。
だから、円債の利回りが上昇してしまったんです。
これで日米金利差が縮小。これがドル円が上昇できなかった一因。

これを「テーパリングじゃないか??」と債券関係者は動揺した、というニュース。
2013年4月の黒田異次元緩和以降、初めてなんですって、
月間買い入れ回数の減少は。

特に海外勢は日銀の政策に関するニュースにはかなりセンシティブだそうで、
かなりこの件にナーバスに反応したとかなんとか。

でもね、米債はじめ世界の国債利回りはトランプのミクスで
ジワリ上昇して来ているんです。
日銀は絶対にゼロ金利に釘付けするということじゃないんです。
「ゼロ近傍」に固定するということなので、
多少金利が動くことはないわけじゃない。

という大前提を理解していれば、別にそれほど驚くことじゃないと思うのですが、
「黒田異次元緩和以降、初めて国債買い入れ回数を減らした」という事実が
ドル円の上値を重くしてしまった可能性は十分に考えられます。

それが証拠に、今日26日は通常通り買い入れした、ということのようです。
それを確認して安心したマーケットは19:00過ぎになって動き出した、という説。

②26日までのオプションの存在

西原氏の有料メルマガ情報には
「114.00円のoptionは USD 1.6 bio程度ある模様」

ということで、防戦の売りが上値を抑えていた可能性。
ただし、このオプション26日には消滅するもので、
今夜にも上値が軽くなるかも、、、と注目していたところで
欧州時間以降114円突破となりました。

③中国春節前の円買い需要?!

今週28日から中国は春節の長期休暇にはいります。
その前に、駆け込みの需給の変化はなかったでしょうか。
ポジションの整理、あるいは訪日のための円買い需要。

今、日本の個人投資家はあまりポジションを持っていないようです。

悩めるミセス・ワタナベ 持ち高再び最少に  :日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12098510V20C17A1000000/

QUICKがまとめた店頭FXの建玉状況によると、
ドルやユーロに対する持ち高は過去最低を更新。
23日公表したFX建玉状況によると、個人の持ち高は約94万枚と
統計で遡れる2012年12月以来で最も少ないのだそうです。

トランプラリーの終焉を指摘する向きも声が大きくなるなかで
この先ドル高になるのか円高になるのか、よくわからない。。。
ということで、ポジションを減らしているんですね。

現在の為替市場はこうした、ポジションの偏り、しこりがない中で、
オプションに上下を阻まれて神経質なレンジ相場に陥っている、
という指摘も聞こえてきます。(確かにトレンドは見えにくいですね)

流動性の低下を指摘する向きもありますが、そんな中で
特殊な実需の動きが出れば、為替市場にも少し影響があるんじゃないでしょうか、、、
って私の勝手な持論ですけど。

日経が上がって、ドル円が上がらなかった背景はこんなとこかな。

どの要因にしても、決定的にトレンドを転換させるような重大なものではありません。
日銀テーパリング疑惑はそれなりに注意は必要なニュースかと思いますが、
買い入れ量をコントロールしているだけであって、意図的に減額し出口を目指しているわけ
ではありません。ナーバスな市場参加者がこれをネタにドル円を売り込んでくる、
というようなことは今後もあるかもしれませんが、そんなことで下がったら
そこは買い場と考えていいのでしょう。金融政策は長期緩和継続を9月に総括して改めて
発表したところなんですもの。

ドル円ロングは継続。それと、昨日ダウが2万ドル大台乗せてきたので
新高値を買う戦略でダウCFDを20030㌦でロングしています。

これは2万ドル大台を終値で下回ったら損切り。
このまま2万を割らずにステージを21000㌦に切り上げる展開を予想。


※今夜発表されて12月の新築住宅販売件数は53.6万件で予想を下回っています。
住宅ローン金利上昇が影響しているとみられますが、
市場はあまり材料視していないようです。

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足元、堅調に上昇しているポンド。欧州時間から少し軟調に。

今日発表された第4四半期の英GDPは前期比+0.6%、前年比+2.2%と
前回と同水準の伸び率も市場予想からはそれぞれ0.1%ずつ上回っており好結果。

一方1月英CBI流通調査指数が▼8と事前予想 +27 を大きく下回る結果となりました。
12月は +35 。マイナスに転じるのは昨年9月以来です。
小売動向にはややカゲリが見られるということになりますね。
これが災いしたのか、18:00以降若干ポンド売りに。

また、英政府がEU離脱法案を日本時間午後9時半に提出へ、と報じられたことも
ポンド売りの一因となったとの指摘も。
EU離脱手続きが想定よりも早まるとの見方がポンド売りにつながるのね。


英政府、EU離脱交渉へ法案提出
http://www.asahi.com/articles/ASK1V3VZKK1VUHBI00Q.html

提出されたようです。
メイ氏首相は、2019年春の離脱実現を見据え今年3月末までに離脱通知、
交渉入りする方針を変えていない、ということです。

日程に間に合うよう、法案をスピード審理で可決成立させたい構え。

ポンドロングは継続。

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