2017年1月30日月曜日

明日31日火曜の日銀、1日のシムズ教授講演、そしてFOMC、週末3日米1月雇用統計
(2日㈭は英国スーパーサーズデー:MPCにMPC議事録/四半期インフレリポート)

とイベント盛り沢山である中、中国は2日㈭まで春節で休場。
マーケットは膠着気味。流動性が低下する中、材料待ちでしょうか。

日本の個人投資家のポジションを見ると、円高警戒がジワリ高まっている感じ。

日経QUICKが算出した前週末27日時点の店頭FX社9社合計の週間建玉状況では
前週に比べドル買いの比率は低下。

「ドル・円」総建玉に占めるドル買建玉比率は54.5%(前週末20日時点58.9%)
2016年12月16日時点(52.5%)以来、約1カ月半ぶりの低水準となっています。

円に対するユーロ買い比率は27日時点で20日時点に比べ2.6%低い35.5%、
ポンド買い比率は27日時点で20日時点に比べ2.4%低い51.7%。

ということで、週明け30日月曜ドル円相場は114.25円まで円高となる局面も。
(27日㈮は日銀が国債買い入れオで長期ゾーンの買い入れ額を増額、
 これに安心してドル円相場は115円台までドル高円安となっていましたが。。。)

日経平均も19368.85円 ▼98.55円 4日ぶりに下落です。

先週は金曜までの3日高で679円の上げ幅がありましたので修正か。

日銀にも雇用統計にもそれなりに注目ですが、
市場はトランプリスクを警戒しているのね。

27日に署名された難民や「テロ懸念国」の市民の入国を制限する大統領令による混乱が
ドル売りの一因であるとの指摘も。抗議デモが全米で拡大しています。

IMM通貨先物での投機筋の建玉状況でも24日時点の差し引きでの円売りポジションは
6万6840枚で今年に入って4週連続で減少しています。
また、ドルの主要8通貨に対するネットロングは223億ドルと
昨年11/15以来の低水準に低下しています。

個人も投機筋も円売りドル買いポジションを縮小しているってわけね。

ただ、今日は月末30日(ゴトー日)であり、月末の特殊需給もあったかとおもいます。
輸入のドル買いもあれば輸出企業の円買いも、あったでしょう。

だから終始行ったり来たり、、、のレンジよね。

ただ2月に入ると国内企業の3月期の決算対策での円買いドル売りが加速しやすいという
特徴もあり、円高警戒はそれなりに高まると思っています。

だから、113.20円台ロングのドル円、
今週のイベントで上昇したら売り抜けようと思っているのですが、、、
上昇する前にじりじり下げてきちゃうかも(;´∀`)

まずは明日の日銀の黒田総裁会見に注目です。

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それから欧州時間から、ユーロが下落しています。

これかなぁ・・・。

ギリシャ債務「爆発的に膨らむ」恐れ、ユーロ圏の対応不十分-IMF
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-30/OKKOID6S972801?utm_content=japan&utm_campaign=socialflow-organic&utm_source=twitter&utm_medium=social&cmpid%3D=socialflow-twitter-japan

IMF国際通貨基金のレポートです。
このままでは債務の対GDP比率は60年までに275%に達する公算であり、
救済プログラムの修正と債務負担軽減の具体策必要としています。

ただ、喫緊に破たんリスクがあるというような性格のものではないので
これで下落しているというのはちょっと違う気がするんだけどね。

その後、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が
「ドル高は欧州を支援する」
「3月にテーパリングを議論するのは時期尚早」
「早すぎるQEの解除は成長を損なう可能性」と述べたと報じられており、
この発言が影響した可能性はあるかもしれません。

ECBは6月にスタンス見直し、刺激策縮小はない=ノボトニー氏
http://jp.reuters.com/article/ecb-policy-nowotny-idJPL4N1FK1LF


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メイ英首相のハードブレクジット選択の演説以降、
ポンドの買戻しが優勢な展開でしたが、今日は上値が重く、、、
今週のスーパーサーズデー控えてポジション調整が出始めているのかしら。

メイ首相とトランプ大統領の首脳会談。

英メイ首相、トランプ大統領に“売り込み”成功
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/012900556/?rt=nocnt

この内容でも、今日のFTSEは下落(欧州株全面安ですが)
ポンド下落ということであれば、ここからさらにポンド買いが加速する気が
しないので、139.57円ポンド円Lは143.50割れで
1.2382ドルポンドドルロングは1.2519ドルで手仕舞いました。

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今日の気になるNEWS MEMO


突然の変調、中国の不動産買いあさりにブレーキ-世界の市場揺らす
2017年1月30日 09:44
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-30/OKKF566KLVRA01

中国が資本流出規制を強化していることで、世界の不動産市場が揺れている。

ロンドンでは3カ月前に市内の最高層タワーマンションの部屋の購入を強く求めた中国人が、
今では頭金の口座振替に苦労している。オーストラリアのシドニーでも中国の買い手が撤退して~

中国が資本流出抑制のための新たな措置を発表して1カ月足らずで~
中国勢の不動産購入熱に既に影響を及ぼしつつあることを示唆する。

 中国の国家外為管理局は昨年12月31日、人民元を外貨に両替する全ての国民に対し、
年間両替枠の5万ドル(約570万円)を本土外での不動産投資に使わないとの誓約書に
署名することなどを義務付けた。


日本でも同様のことが起きていると先般ある個人投資家さんから伺いました。
日本に住んでいる中国人でない限り、中国人には投資用マンションを売らなくなっている、
という話でしたが、、、。売らないというより、売れないということでしょうか。

これがトリガーとなって世界の不動産市況が下落に転じることで
金融市場に悪影響とならなければいいですが・・・。



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