トランプ大統領就任式、目新しい材料はなく、マーケットは冷静な反応でした。
もっと激しく動くかなぁと期待していましたが(;・∀・)
何事もなく無事に就任式を終えたっていうのはいいことよね。
ドル円相場は114.50円前後。
12月と1月の高値118.60円台からは円高水準にとどまっています。
ドル高は一服したまま、ということですね。
その点、米株は20日金曜、新政権への期待から反発、
前日比90ドルもの上昇となりました。
米株はまだまだ2万ドルの大台射程圏内にあります。
しかし、「トランプユーフォリア」は終わるとして
ここからの株高、ドル高は見込めないという見方も増えてきましたね。
市場で冷めつつあるトランプ熱、政策実行性を疑問視
http://jp.reuters.com/article/market-trump-enthusiasm-idJPKBN1540C5?feedType=RSS&feedName=businessNews&sp=true
米国株とドルは既に買われるだけ買われた状態で、投資家の中には強気のポジションを圧縮する動きもみられる。一方で債券や金には資金が回帰している。
記事中で私が気になるのは
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドなど投機筋の米国債と金利先物の売り越しは先週、過去最高を記録。物価が上昇し、米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに踏み切るとの見方が揺らいでいないことが浮き彫りになった。
の部分。つまり、債券の時代は終わった、これからは金利が上昇する!
というポジションが膨らんじゃっているってことで、先取りしすぎているってこと。
このポジションが整理される過程では、債券価格上昇・米金利下落という
反動が来ると思われ、それが整理されないと
次なるドル高相場は難しいんじゃないかってことです。
先週のイエレン議長講演とCPIからは少し上昇してきましたが、、、
米長期金利上昇は2016年12/15で止まってしまっていますね。
要するに12月のFRBによる利上げで、いったん米金利上昇のトレンドが
終了してしまっているのに、ポジションはドル高期待に方向に
偏ったままだということです。
※米10年債利回り 12/15の2.6034%を天井に1/17は2.322%まで軟化。
一方で、日本株にはこのような強気の見方も。
持たざるリスク再び? 日経平均「170ドル接近」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11957730Q7A120C1EN1000/
~海外投資家が日本株買いに動いている。1月第2週まで3週連続で買い越し
「ドル建ての日本株が上昇し『持たざるリスク』を感じ始めた」
トランプラリーとか関係なしで、日本株に注目という見方もあるということ。
海外勢の視点から日本株を考える時、ドル建てチャートも見ておくと面白いですね。
いやしかし、今、日本市場は「日銀によるETF買い入れ減額」が
静かに警戒され始めている側面もあるんですよ・・・・。
日銀のETF買い入れ減額が市場の話題に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-19/OK05OQ6TTDS201
野村証券、ブラックロックが年内のETF減額を予想していることが話題。
日銀のETF保有額は昨年11月末時点で12.8兆円に達し、
ETF市場の3分の2を占めている。市場機能をゆがめているとの懸念。
ということで、
野村は4月会合で買い入れを1兆-1.5兆円減額すると予想。
ブラックロック・ジャパンの福島毅チーフ・インベストメント・オフィサーは
「7月か、少し手前ごろに減額していく選択肢も使うべきではないか」と、、
こちらは予想ではなくて提言??感想でしょうか。
ただし、日銀黒田総裁は12月の会見で、
「今の時点でETFの買い入れを減らすという判断は適切ではない」と言明。
過度な心配は無用だと思っています。
しかし、ブラックロックは2016年12月、日本株に対して強気の投資判断レポートを
出しているんですよね。
「ウォール街の巨人」が日本株買いに転じた6つの理由
http://www.news-postseven.com/archives/20170117_484323.html
ブラックロックは足元は日本株強気で、
年央には手仕舞いということなんでしょうか…?!
トランプ大統領就任で、マーケットがどう動くのか、
1/20金曜1日だけでは消化しきれません。
明日23日月曜の東京市場、欧州市場がどのような反応を示すのか
見極めないと何とも・・・。
注目しているのは、
①ポジションが偏っている債券債券ショートの整理が進む可能性。
米金利低下を招くため、ドル安となります。
この場合、米株にはあまり影響ないでしょう。かないか。
②2万ドル手前でもみ合あいが続くダウ平均。レンジブレイクはどちらになるか?
債券市場が先にポジション整理され、ドル安になることを好感して
米株が上抜ける可能性もあるかしら?その場合、ドル円は結局上がるんじゃないかな。
というポイントですが、さて・・・。
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今週の注目ポイントですが、27日にアメリカの第4四半期GDP速報値が発表されます。
前回の7~9月期、第3四半期のGDPは前期比年率+3.5%ととってもいい数字でした。
成長率グラフで見るとジャンプアップって感じでしょ。
2016年前半には米国リセッション警戒があったのですが
(2015年第4四半期0.9%、2016年第1四半期0.8%でしたので。。。)
2016年第2四半期は+1.4%、これが+3.5%に大きく伸びていました。
これがさらに伸びるのかどうかが問題。
というのも、この時は特殊要因によるところが大きかったんです。
・経済の約7割を占める個人消費は+2.1%で前期+4.3%のほぼ半分に減少。
・在庫と貿易を除く国内最終需要は+1.4%と、前期の+2.4%から減速
という冴えない内容となるなか輸出が大きく伸びて寄与したんです。
・輸出+10%(2013年第4・四半期以来の大幅な伸び)
ということで、貿易のGDP寄与度は第2四半期の0.18%から0.83%に高まりました。
この輸出ですが、内訳をみると、なんと「大豆の輸出」
昨年はアルゼンチンとブラジルの大豆が不作となり南米産大豆価格が高騰。
割安となった米国産大豆の買いが増えたのです。
買い手は主に中国。
米国から中国への大豆輸出が一時的に膨らんだことを反映した結果なのです。
ということで、前回分の+3.5%は下駄をはいていた可能性があり、
今回GDP成長率予想は +2.1%と控えめ。
27日、2.1%よりも高ければ米景気堅調が印象つけられ、ドル高の芽もありそうですが
この予想値2.1%よりも低い結果となれば、ドル売りが加速するリスクとなりそう。
その他は
24日(火)
米12月 中古住宅販売件数)
※英最高裁、EU離脱の議会承認めぐり判決
英最高裁、EU離脱の議会承認めぐる訴訟で24日判決
http://jp.reuters.com/article/uksupremecourt-brexit-idJPKBN153042
政府がEU離脱手続きを開始するために議会承認が必要かどうかが問われた訴訟
メイ首相は3月末までに正式な離脱交渉を始める意向を示してきたが、
ロンドン高等法院は昨年11月、発動には議会の承認が必要との判断を示したため
政府が上訴していた件の判決。
再び議会の承認が必要という判決であれば、先般のメイ首相のEU離脱の際は
単一市場のアクセス権からの離脱と表明したハードブレグジット懸念は
なんだったんだ?ということになるんじゃないの、、、
ということで、ポンド上昇圧力となるものと考えています。
ポンドは今週買いじゃないかしら…。
26日(木)
英第4四半期GDP速報値
米12月景気先行指数
米12月新築住宅販売件数
ユーロ圏財務相会合
27日(金)
日本12月消費者物価指数
米GDP速報値(第4四半期)
米耐久財受注(12月)
EU財務相理事会
上海市場が27日から2月2日まで春節で休場となります。
日経、ダウ、ドル円ともに思い切り安値に指値を置いて
就任式イベントを待ちましたが、どれもヒットせず。
結局、新規ポジションは作ってません。
139.57円で作ったポンド円ロングは継続です。
それとドル円、日経の根っこのロングポジション大統領選以降ずっと継続。
ドル円が112円前後まで下がれば買い増し検討の見方は変えていません。
114~115円の中途半端な水準では、参戦したくないということで・・・。
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2017年1月22日日曜日
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