このところの市場ってなんか不自然というか、不気味な動きですね。
買い越しポジションがパンパンだと指摘されている原油先物市場
ショートポジションが積みあがって巻き返しが懸念される米国債市場は(金利)
値動きが膠着しちゃって、上りも下がりもしない展開なんだけど、
米国株、ダウ平均は30年ぶりのこととして「11日連続での史上最高値更新」
米株が上昇しているのに、円高基調のドル円相場…。という逆相関。
(これは日経平均も同じね、為替が動かないから膠着状態)
共通して言えるのは、ボラティリティがない。
変動幅が小さい地味な動きなんです。
原油市場や債券市場のレンジ相場は3か月近くになります。
そろそろ、、、どちらかにブレイクするんじゃないか。。。
という日柄を経過したような気もしますが、
いつ、どちらの方向に相場が動くのかは見方が分かれている印象です。
原油は需給から言えば、一度下押しリスクがあるというのが教科書的。
しかし、ファンド勢はそう見ていないようです。
債券市場は、イエレン議長やFOMCボードメンバーらが3月利上げの
可能性に言及するタカ派発言を行っていてもなお、金利が上がらない。
米10年債利回りは年初来の水準に低下してきています。
先物市場でのショートはいずれ踏みあげられれば、金利はむしろ下落するリスク。
不気味といえば最近のダウの動きは引けにかけて不自然に買われますね。
週末24日㈮の米株市場はラスト1時間で急激に買い上げられて+11ドル高に。
それまではマイナス圏で推移、100ドルくらい下げていたんですけど、、。
なんとしてでも、プラス引けで終わらせたいという力を感じます。
利食いが入っても誰かが買うのか。
あるいは、この上昇の過程で入った売りが軒並み踏まされているのか。
ものすごい売り方と買い方の攻防を感じるNYダウ。
どこかで調整が来ると思うのですけれど、とんでもない相場になっていますね。
だから、そろそろものすごいボラティリティを生むような
大きな値動きがあるんじゃないかと思っているのですが、、、
まずは28日㈫のトランプ大統領の議会演説でしょうか。
あまりに皆が警戒するときは、それほど大きなことは起こらないものですが
今回は警戒しているのは日本勢だけで(笑)
意外と欧米勢は楽観的にポジション積み上げているような気もします。
ということで、28日はそれなりにリスクが存在する、、、ということを前提に
20000ドル超えからロングしたNYダウCFDを24日㈮に手仕舞いました。
ドル円相場はテクニカル的には110円くらいまで下落しても不思議はないのですが
どうもショートを作る気にはなれず、コアロング保有のまま放置状態。
110円台まで下落することがあれば買いスタンスです。
ただ、市場は3月利上げの可能性をほとんど織り込んでいません。
ドル金利上昇、ドル高トレンドは意外と今年中盤以降にならないと
発生しないのかもしれませんね。11月以降トランプラリーで
わずか1か月で17円も動いたボラティリティを期待してはダメ・・・。
それだけ動いた後なので、3か月から半年近くのレンジ相場となる可能性も。
私の嫌いなレンジ相場。。。それでもドル円は今上値切り下がり方なので、
レンジが終了する前には、一度下値を模索するリスク。
最後の最後は108~110円くらいまでの水準へ下ひげを作るような気もします。
議会演説で何が出てくるかの予想をしてもあまり意味がないので、
こういう時は、下がったらどうする、上がったらどうすると
事前に自分がどうポジションを動かすか決めておくだけですね。
ダウも20000ドル近辺まで下落があれば再度買いたいですが、
そこまであるかどうか・・・。
今は、金利が上がらないことが米株を支援しています。
債券市場で、先物ショートが踏みあげられ、金利が一段と低下すれば
株は一段高となる可能性もあるのです。
ドル円は米株高に金利低下で動けないという状況は変わらずか。
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