2017年3月5日日曜日

先週2月最終週から3月初週にかけてのドル円相場は、
110円くらいまでの円高覚悟、、、というようなヨワヨワ予想が台頭する中、
ダドリーNY連銀総裁やウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁らからの
3月利上げに言及する一歩踏み込んだ発言から持ち直し、ハト派として知られる
ブレイナード理事、そして週末金曜にはイエレンFRB議長が
「経済が予想通りなら3月利上げは適切」とはっきりと明言。


一気に3月利上げを織り込む形でドルが上昇する1週間となりました。
金利先物市場における3月利上げ確率は80%にも上昇してきています。
ここまで織り込みが進んでしまうと、今度は3月に利上げしないことのほうがリスク。
利上げがやはりなかったとなれば、市場は混乱してリスク警戒に入ってしまう可能性があり、
現状の市場のムードからは3月利上げはほぼ確実。


しかし、実際には金曜のイエレン議長の講演で3月利上げ言及があったところから
ドル売りが強まっています。これが相場の面白いところですね。

FOMCは3月16日で、まだ利上げの事実は出ていませんが
ブレイナード理事、そしてイエレン議長が太鼓判を押す形で3月利上げに言及したことで
市場はほぼ、事実と受け止め、「噂で買って事実で売る」みたいなドル売りが出た、って感じ。


週明けは、それでも利上げを織り込みに行くドル買いが再開するのか、
逆に出尽くしの利食いに押される流れが加速するのか、この点に注目。

ユーロや豪ドル、ポンドなどをみても
イエレン議長発言からドル売りとなってます。
すでに3月利上げを織り込む形でのドル高は終了してしまった可能性も否めず
明日からは雇用統計に向けての相場ということになりますが、
なんか今もう雇用関連の指標って余程悪くない限り米国が利上げの方向にあることは
わかっちゃってるので、あんまり注目されなくなってきていますね。
雇用統計は瞬間のボラを作るだけだもの・・・。決してトレンド転換にはなりません。

ドル円は、トランプラリーの急伸の後、さらなる大きなトレンドを作るための
エネルギー充電期間のレンジ相場に入っているとするならば
そもそもわかりきっている材料である米国利上げが6月から3月に前倒しになったくらいで
レンジ上値をブレイクして大きくドル買いなるとは考えにくく、、、
112~115円のレンジ相場になるんじゃないかって気がしています。
かりに、3~4月に115円を超えても、トランプラリーの高値118.60円前後まで。
118円まで上昇すればレンジ相場は115~118円へとレンジ幅水準が切り上がるかな。

それでも、基本はまだまだレンジという気がします。

ということで、3月3日金曜早朝にドル円とダウCFDロングを手仕舞いました。
ドル円は114.30円割れで手仕舞い、途転ショートにしてます。軽めですが。
レンジであれば112円台まで再度下がるかな、と思って。。。

2016年1月のマイナス金利導入からドル円相場は
夏場に向けて長い下落トレンドに入りましたが
その際に戻りを叩いてきたのが75日移動平均線。
75SMAを抜けないことにはこの下落トレンドが終わらないとして
皆注目していたラインですがこれをはっきり抜けたのが昨年10月。
トランプ勝利で一時下回るも再度上昇してトランプラリー突入。

現在レンジ相場でこの75SMAに絡む動きになってきました。
今ろうそく足は75SMAの下にいるんですよ。
で先週末にこの75SMAに頭を抑えられてるとこ。

75というのはなかなか興味深くて、週足チャートでも75SMAが下値をサポートしてるのよね。
長期はドル買いでドル上昇とみているので、週足では75SMAを割らずに踏ん張るものと
見ていますが、日足レベルだと、ここをきれいに抜けてくるまではレンジかな。

ダウを売るのは怖いのでダウはロングの手仕舞いだけです。

3月はリスクイベントが多いと警戒の声も大きいようですね。
特に15日。

詳しくはまた明日にでも。
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