トランプ大統領の議会演説で波乱があってドル円が下がれば買いスタンス、
としてきましたが、下がらないというか、上がりたがっている相場だったので
演説中の押し目を拾う形でドル円112.87円、日経平均CFDを19268円でロング。
おまけにダウも20873ドルで飛び乗り。
112.30円ドル円ロングは、昨晩トランプ大統領の議会演説を控えてドル円相場が
111.60円台まで下落した際に111.80割れでロスカットになってしまって
消失していたのですが、その後、朝起きたらドル円相場、
113円台まで戻ってるじゃないですか!!
ぐぬぬ、、、私が寝てからなんという値動き。オセアニア時間に動くとは。。。
ドル高の背景はダドリーNY連銀総裁。
この方中立派だったのですが
「金融引き締めの必要性はかなり切迫している」と早期利上げを示唆。
サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁も
「3月の会合で利上げは極めて真剣に考慮されるだろう」と述べ
にわかに3月の利上げの可能性が高まってきました。
今CMEフェドウォッチで金利先物市場での利上げ確率をチェックしてみたら
なんとなんと70%超えてきています。これなら利上げを実施しても
マーケットにショックはないでしょう。
利上げの可能性を十分に織り込んできました。
ということで、トランプ大統領演説の前にすでに3月利上げを織り込む動きが
出始めていたことが、大統領演説が終了した後のドル高加速の背景。
朝起きて、113円台まで上昇した背景を確認した時に、
大統領演説ではあまり大きく下がらないかも、、、と思うに至ったわけですが
実際、演説中にドル円相場は神経質に動き一時112.75円まで下がるのですが
下がりきらず反転。この過程でロングを作りました。
え~驚異的な減税案発表と言って、マーケットに期待を持たせたことで
ダウは12連騰の史上最高値更新となっていたのだから、
具体的に出てこなければ失望で下がる、、、っていうのがコンセンサスじゃなかったの?!
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、大統領選挙でのトランプ勝利時の
値動きで十分に学習できたはずです。
市場の警戒と悲観が強ければ強いほど、逆方向に動くことを。。。
実際、演説前にドル円相場は111円台まで下落し円高リスクが高まっていました。
私も110円くらいまでは円高があっても不思議はないと思っていました(;'∀')
またIMM建玉明細でのドル円の投機ポジションでの円ショートは随分整理されていましたね。
ダウも12連騰で加熱していたかというと、そんなことはなく、
ダウ12連騰なるか?!金利上昇が抑制されゴルディロックス状態で米株堅調続く
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2017/02/12.html
今週週初のブログに書きましたが、S&P500先物投機筋ポジションは全然ロングが溜まってない。
むしろ、ショートカバーによって上昇してきた相場であったことがわかります。
事前警戒が強かったことで、キャッシュポジションもそれなりにあったと思われ、
それが、トランプ大統領の議会演説というリスクイベントを無難に通過したことで
逆にリスクをとって新規参入してきているという相場だと思われます。
これ、まさに11月の大統領選の時と同じ流れですよね。
では、なぜあの演説内容で相場は下がらないのかですが、
広瀬隆雄氏がわかりやすくまとめていらっしゃいます。
トランプ大統領の議会演説、税制改革に
具体性なし。だが、それが相場にはいい!?
http://zai.diamond.jp/articles/-/216157
~懸案となっているアフォーダブル・ケア・アクトや税制改革法案がテキパキと成立するというシナリオが相場にとって最善のシナリオか?と言えば、それはそうとは限りません。
今の相場は「熱すぎもせず、冷たすぎもせず」のほどよい湯加減、言い直せば「ゴルディロックス」の状態なのであり、税制改革法案の成立がずっと先まで「お預け」になれば、それだけ長い間、この買い材料を相場的に楽しむことができるという考え方もできると思うのです。
もっと別の表現に直せば、今回の演説は「相場が長持ちする」ことを支援するような内容だったということです。~
なるほど、むしろ具体性が高ければ相場は短命に終わるリスクもあったということね。
こういう視点を持っていたかどうかはとても重要で
イベント通過後にどちらにポジションを取るかという判断につながります。
トランプ氏勝利の時も同じ。皆なんとなくトランプ勝利でマーケット崩壊と
刷り込まれていましたが、事前にきちんとトランプ氏の掲げる政策を吟味しておけば
キャッシュ化された待機マネーはドル高方向にポジションを取ってくるだろうことは
予想できたはずでした・・・。
今夜ドル円相場は114円台にタッチして上値が重くなっています。
このまま120円に行く相場だとは思っていませんが、
115円くらいは目指すんじゃないかなぁと思っています。
ダウが21000ドルに乗せてきましたが、日経平均も20000円大台回復は
それほど遠くない時点に実現できるんじゃないかなぁ。。。
イメージとしては3月中はドル買い旺盛。日本株も堅調。
しかしそれは4月初旬まで。5月はやはりSellin Mayに備えてリスクポジションは
手仕舞ってゴールデンウィークは休みたいですね。
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