2017年4月12日水曜日

ドル円相場、110円の節目を割り込みました。
NY時間、23時過ぎくらいでしょうか。

今日4日㈫東京時間にユーロ円をチェックすると
すでに3日㈪から、重要なサポートラインを割り込んでいることに気づき、
ユーロ円をショート。コストは107.28円。

※ユーロ円日足



おまけにカナダ円も83.09円でショート。
こちらもテクニカルから。
ボリンジャーバンドのミドルバンドに抑えられて下落するトレンドがきれい。
3日㈪にかけて丁度ミドルバンド付近まで接近する戻りが見られたため、
テクニカル的にはエッジの効いた売り局面かな、と見て。
ボリンジャーのミドルって、要は20日移動平均線。
今、カナダ円はこれが上値抵抗になっていますね。

※カナダ円日足



実はキウイ円や豪ドル円なんかはもっと弱くて
ミドルバンドにすら戻らずに下げるパターンが続いているので
逆に日足チャートレベルではどこでショートしていいかわかんない…

※豪ドル円 キウイ円 日足チャート



こうしたクロス円が軒並み弱いことを改めて確認すると、
ドル円が上がるワケがないよなぁ、、、と思って見ていました。

クロス円が弱いということは、やっぱり円高圧力が強いってことなんです。
ドル円だけが110円を割らずに踏ん張れるかしら。。と不安に思っていましたが、
やっぱり割り込んじゃいました。

110円割れにはストップ注文も固まって置かれていたんでしょう。
110円を割れたら109.63円までズルッと下がりました・・・。

110円にはかなり機関投資家らの外債投資のヘッジ外しも出ていた
ようですし、個人投資家らも110円をバックにロングしていたようですので
かなり粘りましたが、、、

こうなってくると、110円が上値抵抗となって108円、あるいは105円くらいまで
下落するリスクは否めません。
110円を回復できるかどうかはとても重要。

今、有事への警戒でリスクポジションを取ろうという動きが出てきません。
円高は有事想定のリスク回避の影響とみられます。


※恐怖指数と呼ばれるVIX指数も急伸中。



ただし!!米株は今夜わずか20ドル程度の小動きで大きく下げていないだけでなく、
米債10年物利回りも2.3%台を保っていて急落とはなっていません。
つまり米資産だけをみると、それほどリスクオフではないのです。

この背景には、トランプ政権に対するリスクの緩和がありそう。

10日㈫、トランプ大統領が指名した最高裁判事、ニール・ゴーサッチ氏が宣誓を行いました。
トランプ大統領は「最高裁判事の任命は、大統領の最も大切な仕事。
就任100日以内に成し遂げた」と自信をのぞかせていますが、
保守派のゴーサッチ氏の就任により9人の最高裁判事のうち、保守派が5人と
保守が多数派となり、トランプ政権の政策が通りやすくなることは歓迎できる
ニュースだと思います。また、シリア爆撃で支持率が上がっているという。。。(-_-;)

こうした環境下で米国は意外と平常運転。
次に想定される有事は日本に近い場所であるということで
日本株や円に過敏に反応している側面もあるのでしょう。

米国は極東の有事にはそれほど関係ないってことか・・・?!

スケジュール的に4月15日が北朝鮮の金日成国家主席の生誕105周年記念、
25日が北朝鮮軍創建85周年記念ということで、
この日程の前後に北朝鮮がミサイル発射させるんじゃないか、
最悪の場合核実験に踏み切るんじゃないかって警戒があるのですが、
これまでと違うのは、北がミサイル発射しても慣れっこになっていた状況とは
異なり、トランプ政権は武力行使も辞さない構えであることですね。
空母カール・ヴィンソンが北へ向かっているという状況の中、
リスクテイクではなくて、リスクポジションは整理しようという動きが
加速しているということでしょう。

緊張が高まっていますので、短期的には、ユーロ円、カナダ円ショートで
どこまで利が伸ばせるか。

カナダ円がキウイ円や豪ドル円より下落が緩慢なのは原油高があるのかもね。
妙味としては豪ドルやキウイ円ショートのほうが値幅が取れそうですが、
今日はテクニカル的に売り妙味のあるところまで戻っていないので
触手が・・・・(^-^;

昨日立てたユーロドルとポンドドルロングは、上手く行っています。
東京時間は弱くてコストを割り込んでいましたが、ストップにかからず
NY時間に入って急伸中。

これも、平時のショートが多かったものと思われます。
ブレグジット交渉やフランス大統領選をにらんでショートしていたポジションが
買い戻されていることによる上昇では・・・?!

北朝鮮のイベント通過でも、有事へ発展がなければ安心感から
相場は平時に戻ると思いますが、まずは今週末4/15が焦点なのでしょう。。。




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