2017年4月6日木曜日


いよいよ始まる米中首脳会談と北朝鮮情勢にリスクオフの様相。

加えて昨晩発表された3月のFOMC議事要旨受けて米株まで崩れ出しました。

FRBバランスシート、「年内に」縮小開始の公算=FOMC議事録
http://jp.wsj.com/articles/SB11701138190671603464504583067162347586462

FRBはリーマンショック以降、市場から国債を買い入れることで市場に資金供給してきました。
その買い入れを減らすのがテーパリング。
 2014 年 10 月にテーパリングは完了したことで、次なる措置は
 2015 年 12 月の利上げ。2016年 12 月、2017年3月と3度の利上げで政策金利は0.75~1%へ引き上げられました。

そして、次なるステップが保有資産の縮小です。
テーパリングが新たに国債を買い入れて保有資産を増やす金額を減らしていくものでしたが
今回のバランスシート圧縮とか保有資産の縮小とよばれるものは
買い入れてFRBが保有しているものを減らしていくというものです。

これは市場から資金を回収することを意味していますので
金融引き締めにつながるもので、利上げに相当するインパクトがあります。

ということで、昨晩、このバランスシート縮小の議論が闊達に行われていたことが
伺える議事要旨をみて、通常なら金利が上昇してドル高になる、という値動きが
予想されるのですが、実際のNY市場の値動きは、株安、金利低下、ドル安でした。

なんで???

ですが、議事要旨に余計な一言を見つけたせいじゃないかと思います。

何人かのメンバーは米株価は通常の評価基準からはかなり割高であると指摘・・・

つまり株は高すぎると言っているわけね。
これが効いたんじゃないかなぁ・・・・(`ェ´)ム~

しかし、バランスシート圧縮は引き締めなので、株価下落につながるというのは
このコメントがなくても十分に考えられる値動きです。

株下落 → 株から債券へ資金が逃げる → 金利低下 → ドル安

ってな動きだったわけです。
つまり、バランスシート圧縮は金利引き上げに相当する引き締め策になる可能性があっても
マーケットがリスクオフ的反応をするとドル円にとっては円高になってしまうということか。

なんか、何があっても上がらないのが足元のドル相場・・・

昨日はADP3月全米雇用報告で雇用者数が26.3万人と予想18.7万人を大幅に上回り
ドル買い、株買いになっていたのですが水をかけられました💦

昨日ロングしたドル円、ユーロ円、日経平均はほぼコストでいったん撤退。

米州首脳会談前後に思わぬ安値画あるようなら、そこを拾うスタンス。

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しかし、株式市場銘柄によっては随分売り込まれています。

トヨタは5810円まで下落し11/9以降のトランプラリーでの上昇幅を全て失いました。
ラリーの高値は7215円。

日経平均は昨年11月8日の1万7171円から今年3月13日には
1万9633円まで2400円あまり上昇も
その後約1カ月で上げ幅の4割強に当たる約1000円下落です。

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トランプ米大統領はホワイトハウスの外交・安全保障政策の司令塔である
米国家安全保障会議(NSC)を再編、
側近のスティーブン・バノン米首席戦略官・上級顧問を常任委員から外しました。

バノン氏の思想、態度については批判も多かったのですが
この人事は前向きに評価されるとみられます。

とはいえ、昨日は議事録要旨のインパクトが大きくて。。。

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3月26日~4月1日の海外投資家による日本株への投資は5845億円の買い越し。
買い越しは7週ぶりですが、早速その分がはげ落ちる下落になっているので
これがトレンド化するかどうかは疑問。

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ポジションはなし。。。様子見です。

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