3月31日(金)2016年度末の日経平均、ドル円の引け味はあまり良くなかったですね。
日経平均は 18903円 ▼153円 と19000円大台割れ。
ドル円NYクローズでは111.34円と軟化、3月も陰線引けで
ドル円は1月2月3月と3か月連続陰線引け。
単純に1月に売っていれば正解だったことに。
日経平均は18500~19700円くらいの狭い幅でのレンジで
1月陰線、2月陽線、3月陰線の鯨幕。
ダウ平均は65ドル安の20663ドル、3月は陰線引けで
なんだかトップアウトしたようなムードも…。
オバマケアに替わるヘルスケアプラン採決見送りで
トランプ大統領の指導力への失望が株売りにつながっているとの指摘も
ありますが、まだ暴落しているというわけでもないですし、
健全なる調整なのか、トップアウトなのかは判断ができませんけれど。
冴えない期末相場となりましたが、
いよいよ新年度入りとなり、センチメントが好転するのかどうかですね。
今週は重要イベントがあるので、要警戒でもあります。
①4月6-7日 米中首脳会談
米貿易赤字の大半は中国によるものです。
中国3470億ドル、日本690億ドル、ドイツ650億ドル
その中国と対中強硬派の布陣を固めたトランプ大統領とが
どのような話合いをするでしょうか。
4月15日には半期に1度の為替報告書が米国から出てきますが
トランプ大統領は選挙戦中、中国を為替操作国認定することを
掲げてきましたので、今回の為替報告書は注目度が高いのですが、
常識的に言えば、そのような強硬路線では対立と摩擦を煽る結果となるため
実際には為替操作国認定はしないだろうと指摘されていますが、
その感触が、米中首脳会談で掴めるものと思われます。
こんなニュースに身構える向きもありますが、、、
トランプ大統領、貿易赤字の要因調査へ大統領令署名
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7294.php
トランプ大統領は
巨額な貿易赤字の原因を特定することを目的とする大統領令に署名する方針、
90日以内に貿易赤字の要因を徹底調査するそうです。
ロス商務長官はロス氏は中国や日本などを名指しして、
貿易赤字を抱える相手国との取引を詳細に調査すると強調したこともあって、
日本も対象か?と懸念する声もありますが、
金額から見て、問題視されているのは中国であることは明らか。
便宜上日本やドイツの名前を挙げているだけで、現実には中国との
不均衡是正がターゲットでしょうから、過度に円高リスクだと
心配することはないですが、対中国で強硬路線を選ぶ結果となった場合、
マーケットは連想だけで、日本への波及リスクを織り込む形で
円高への仕掛けがある可能性は否めず、その場合は無視はできないかな。
米中首脳会談が、事を荒立てず無難に通過できるかどうかは
今週非常に重要なポイントとなりそうです。
そして
②4月7日金曜 雇用統計3月分が発表されます
予想 NFP +18.5万人 失業率 4.7% 平均時給 +0.2%
2月分の数字がNFP+23.5万と予想を超えるいい数字だったのですが
今回は予想も控えめ。前回は雇用統計の直前の水曜に発表される
ADP雇用指数が凄くよかったことから、ドル買いが旺盛となって
雇用統計本番直前までドル買いが続きましたが、
今週はのような展開となるかどうか。。。。
というのも、今週は米中首脳会談があるので、そちらも意識した
相場展開となることが予想される、、、ってことです。
後は海外勢が新年度からどう動くのか。
森友問題も尻すぼみの印象、内閣支持率もそれほど落ちていないとなれば
見直し買いがあるかしら。
海外勢が日本株で益出し、安倍退陣のスーパーテールリスク警戒も
http://jp.reuters.com/article/abe-stock-idJPKBN1720OQ?sp=true
記事中にあるように不思議の国日本。
安倍首相が金を受け取ったわけではないとされ、
何が問題か理解できない海外投資家は多い。
わからないときは海外勢は買わない。
ということですが問題ないことが明白となれば、ニューマネー期待も。
1990年以降、海外勢は4月、日本株を25回買い越しています。
2001年以降では16年連続で買い越し記録更新中。
さて今年は?!
ドル円はまず新年度入りのセンチメント、
米中首脳会談に向けての値動きを確認してから考えます。
チャート的には戻り売り優勢に見えます。
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31日金曜、ポンドドルが3度上値を抑えられていた1.25ドルを
上抜けてきたので1.2512ドルでロング。
ユーロドルは弱いまま、、、ですが、ポンドは押し目完了にも見えますね。
週明け、ポンド円が139.90を超えて来たらロングしようと思っています。
材料的にはブレグジット交渉が厳しいものになりそう、ということで
ポンド売りが積みあがっていて、ショートカバーが起きればポンドが
上がりやすい地合いとなっているような気がします。
ユーロポンドでユーロが売られポンドが買われているので
ブレグジット交渉で英国不利というよりは、マーケットはEUのほうが
デメリットが大きいと見ているような気もしますね。
ユーロポンドを見ながらポンドの強さを見るのがいい局面かもしれません。
ユーロポンドはレンジですが、レンジ下限を目指している雰囲気。
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