2017年4月4日火曜日

名実ともに新年度入り相場ですが
日経平均は73.97円高18983.23円と19000円大台回復ならず。
くりっく株365CFDは欧州時間に19086円と19000円大台回復していたんですが、
NY時間になった18900円台へと反落。チャート形状は非常に悪いと思います。

ドル円相場もNY時間、24:00台に110.93円台まで下落111円大台割れ。
今夜4月初日の取引となっているダウ平均が80ドル強の下落スタートで
米国株のセンチメントも決して良いとは言えません。

なんだか冴えない新年度相場…。

4月は海外勢が買ってくるなんて言うアノマリに期待したいんだけど、
今週は米中首脳会談もありますので、リスクを軽くしておきたいという
ポジション整理の動きも出やすいかな。

円相場、米中首脳会談に円高リスク
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO14829310T00C17A4000000/

米中首脳会談、敵対しようが融和しようが円高になりかねない・・・
~「米中戦略・経済対話」を通じ
「ドル安と人民元安を両立させる密約が交わされた」との説

だそうで、確かに2016年2月のG20において米中密約説がありましたね。
金融関係者らは上海合意と呼んでいますが。
(もちろん、こんなものはないと中国はこれを否定しています)
あの時は人民元下落が止まらず、これが常態化すると
世界のマーケットに悪影響であるという環境だったことも
密約説がまことしやかに語られる背景でもありましたね。

現在は、それほど中国リスクがある状況ではないですし、
交渉相手がオバマ政権でなくトランプ政権であるという大きな違いがあるため
米中密約による円高リスクっていうのは考えにくいと思っています。

ただ、リスク回避につながりかねないのが北朝鮮情勢。

米中首脳会談の直前、北朝鮮が核実験で「泥塗り」も(1)
http://japanese.joins.com/article/514/227514.html

そういえば日米首脳会談直後、北朝鮮はミサイル発射していましたよね。
同様に米中首脳会談前後にも、威嚇行動があるかもしれない、、、
ということですが、今回の場合、核実験、あるいは
大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など高強度の戦略挑発を敢行する
可能性が高いとの観測もあり、緊張の高まりは比較にならないと思われます。

日本のメディアはあまり大きく報じていないようですが
2日、トランプ大統領は「中国が北朝鮮問題を解決しなければ、我々がする」と
単独行動も辞さない考えを示しており、北朝鮮の威嚇があれば
米国が本当に軍事的対抗に動く可能性は低くありません。

つまり、有事リスクが高待っている、と思われるのです。

この影響でしょうか。今日突然に駐韓大使らを韓国帰任が発表されました。

駐韓大使ら4日に韓国帰任へ 約3カ月ぶり、「慰安婦像」問題の進展ないまま
http://www.sankei.com/politics/news/170403/plt1704030031-n1.html

ヘッドラインにあるように、慰安婦像問題進展ないまま、です。
表向きは次期政権の誕生に十分備える必要があるとしていますが、
北朝鮮の核・ミサイル開発に対処するため日韓間で緊密に連携するとも。
有事に備えた措置ではないかと考えるのは不自然ではないと思います。。。
要するに半島有事があった場合、在韓大使不在では邦人救出もままならない、
ということだと思うのですが、、、、。

ということで、リスクポジションは極力軽くしておいた方がよさそうです。
金曜に作ったポンドロングもやめました。。。

日経平均CFDを18980円、ドル円を111.23円でショートしています。

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4月3日発表 日銀短観

大方市場の予想通りの結果にサプライズはないものの
大企業製造業の景況感、2期連続改善も、先行き景況感は悪化しています。

業況判断指数(DI)が大企業製造業でプラス12と、
2016年12月の前回調査を2ポイント上回ったのですが、、、

大企業・製造業の新年度事業計画を1年前の短観と今回を比較すると、
売上高経常利益率は7.13%から6.44%に低下、
純利益予想は2%増から1.7%減とマイナスに転じています。

先行き不安が強い内容ですね。

また、想定為替レートは大企業製造業で1ドル=108円43銭

昨年12月調査の16年度想定の1ドル=104円90銭と比べると
3円50銭程度円安に修正されてはいるものの
輸出企業の円安懐疑論が根強く慎重な見通しであることには
変わりはありませんね。。。

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今夜の米国市場。
ダウが弱いのは何故?!ですが、、、

◆3月ISM製造業景気指数 57.2 (2月の57.7から低下)

生産や新規受注がやや減速。

ただし、雇用は大きく伸びています。
(エネルギーセクター主導の回復が勢いを増していた)
雇用指数は4.7%ポイント上昇の58.9と、2011年6月以来の水準。

価格指数は2.5%ポイント上昇の70.5と、2011年5月以来の高水準。

製造業者が原料費の値上がりを報告しており、
インフレ圧力が着実に高まっていることを浮き彫りにした内容ということで、
米国利上げスタンスに変化なし、でしょう。

◆3月の米自動車販売軟調。

ゼネラル・モーターズ(GM) が1.6%増、
フォード・モーター F.N が7.2%減、
フィアット・クライスラー・オートモービルズ が約5%減。

なんてニュースが今夜出ていました。

米株はまだ上昇トレンドを保ったままですが、
足元では調整入り濃厚なムードに・・・。

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あ、それから、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が
南アフリカを投資不適格級に引き下げています。
通貨ランド下落は否めない状況。
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