2017年5月28日日曜日

今週で5月も終わり、6月入り。今週末は5月雇用統計も発表になります。

ドル円の上値が重い、、、とはいえ、下値も固く、絶賛レンジ形成中ですが、
(110~112円とわずか2円幅で地味ですね・・・)
もう少しレンジ幅を広げてくれないとトレード妙味が薄すぎる…。
米10年債利回りも全く動かなくなっちゃってるのでしょうがないか・・。

※米10年国債利回り


米株がいつ崩れてもおかしくない最高値にいる中で
ロシアゲート問題もくすぶり、積極的に米株に資金を入れたくないというセンチメント。
リスク警戒で結局は安全資産である米債が
物色さているんじゃないか、と思います。
日本の機関投資家らは日本国債投資では運用益が出ないので
米債を買うしかないですしね。そういう動きもコンスタントに
あるせいで米国債利回りは上値が重いんでしょう。


今週のドルを動かす最大のポイントは雇用統計ですが、
6月はFOMCでの利上げもクローズアップされる月ですので
雇用統計受けての金利動向に注目です。

FOMCでの過去3回の利上げの時のドル円の値動きがどうだったか、
ちょっと検証してみました。オレンジのラインがFOMCです。

※ドル円相場と過去3回のFOMC

①2015年12/16FOMC初回利上げ時は、8月にチャイナショック(人民元安)があって
マーケとが崩れて、立ち直ってドル高スタートしたのが10/15
この立ち直りが米利上げ思惑での織り込みだとするならば
2か月も前から織り込みが始まっていたことになりますが、
12/8にすとんと急落する局面もあり、短期的にイベントドリブン的な
利上げ織り込みはあまりなかったように思います。

利上げした後はドルが安くなったことの方が印象的。


②2016年12/14FOMC2回目の利上げ時は、トランプラリーの真っただ中で
11/8からすでにドル高が進んでおり、利上げ織り込みだったのかどうか疑問…

ですが、利上げ後からドル安に転じているという事実だけははっきりしています。


③2017年3/15日FOMC利上げ決定の時は、
2/28からスタートしており、おおよそ2週間前から織り込みが始まりました。

そして、この時も利上げ後からドル安に転じています…。


こうして整理してみると
2015年12月までの超長期的ドル高の際はマーケットのテーマであったことは
事実ですが、直前1か月の値動きでイベントドリブン的な動きとしては
はっきりしません。その意味ではっきり直前の動きが確認できたのは
3回目の今年3月の利上げの時だけですね。

「利上げ後にドル安になる」という事実のみ一致。

だから、いよいよ今週から6月ですが、雇用統計などの数字を受けて
利上げに向けたイベントドリブン、、織り込み的な動きがないと
発射台が低いままに利上げ後にドル売りになってしまうんじゃないか、と不安。

もし、このボラのないマーケットに辟易としている短期筋が多いなら
イベントドリブン的に利上げ織り込みをテーマにしたドル高が
そろそろ始まってもいいんじゃないかなぁと思うのですが、どうでしょう(;^_^A

ドル円ロングは継続したままです。


※ただし、ちょっと気になるのが、海外勢の動向。
http://karauri.net/kaigaidoukou/?type=1さんから


3月下旬から日本株を7週連続で買い越していた海外勢が
5月半ばから若干の売り越しになってます。

これがトレンド化するとなれば、やはりSellin May?!
5月の高値で売り抜けてしまって、結果に日経もトップアウトって可能性が?
2万円のリンク債の存在が今回上値を阻んでいましたが、
一旦エネルギー充電期間入りか??


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その他に気になっているのがポンドの値動き。

6/8がいよいよ英国総選挙
先般、総選挙を控えた英国マンチェスターで悲惨なテロがあり
ティーンエイジャー22人もの命が失われましたが、
選挙に何か影響はあるでしょうか。

総選挙まで2週間 野党、抗争で低迷/与党、好況追い風
https://mainichi.jp/articles/20170526/ddm/007/030/020000c

一部世論調査では、メイ首相の与党保守党の支持率が下がる一方、
最大野党の労働党は上昇、差は縮小しているとの結果が出たことに
先週末はポンド売りが優勢となる展開。。

今週は総選挙をにらみ、こうした世論調査などにポンドが乱高下しそう。

しかも、ポンド安で好調とされていた景気にも先週のGDPで黄色信号。

◆第1・四半期のイギリス国内総生産GDP改定値
前期比+0.2% 速報値の+0.3%から下方改定。
1年ぶりの低い伸びに。

※ポンドドル日足


ポンドドルチャートをみると、ここで粘って反発してくれないと
上昇基調に合ったトレンドの崩壊のリスク。
その場合今回の上昇の38.2%押しの1.2690ドル前後までの下落覚悟。
むしろその近辺まで下げたほうが新たに買いやすいかもしれません。

半値まで押すと、これまでの長いレンジの中に押し戻される格好。
1.2580ドルくらいまで下落のリスクは否定できませんが、
今週はポンドの値動きにも留意しておく必要が。

というのも、ポンドドルが下がれば、ポンド円も下がります。
ポンド円があまりにダイナミックに下がると、ドル円も下げてしまうリスクにつながりますね。

※ドル円とポンド円比較チャート


2015年12月頃からブレグジットショックがあった216年6月までの
スケールの大きなポンド安は、ポンド円の下落を誘引しました。

ポンド円が大きく下がることに引っ張られてドル円も下落したのです。
これは西原宏一さんが当時有料メルマガで指摘されていました。
この時西原さんはポンド売りで大きな利益を手にされていました。

クロス円主導でドル円が上がったり下がったりすることもあるんです。

ドル・円が下落、ポンドなどクロス円の売りで3営業日ぶり安値更新
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-05-26/OQJIIL6S972801


つまり、6/8英国総選挙であまりにポンドが下がり、
ポンド円が下がればドル円下落リスクでもあるということ。

それでもドル円は110円台には本邦実需勢のオーダーが
並んでいるため固いとは言われていますが、、、。

今週はドルが上がれば今持っているドル円ロングは
利食って、110円台まで落ちることがあれば、
拾いなおすというトレーディング戦略で、、、す。
上がる前に落ちちゃうかな__?!

6/2が米雇用統計なので6/8の英国選挙前に
ドル高演出のチャンスもあると思うんだけど。。。(*´Д`)


※1-3月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率1.2%増
予想の0.9%増を上回ったことでドル買いが入った模様

※ちなにみ前回4月分の雇用統計は平均時給が予想を下回ったものの、
NFPが+21.1万人(予想+19万人)失業率は約10年ぶりの低水準となる4.4%に低下。


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それと、ユーロが息切れ気味。

大局で見れば底入れしたと思いますし、まだまだ上がるとみていますが、
一時的には大きな調整が必要か。。。

IMM通貨先物ポジションのユーロ買い越は更に増加。
5月9時点で3年ぶりに売り越しから買い越に転換してから
わずか3週で買い越幅は6万4845枚にまで膨らんでいます。

2013年以降でユーロの最大の買い越し幅は7万枚だそうですから
短期間にユーロ買われすぎかもしれません。

メルケル首相のユーロは安すぎる発言でユーロ高に弾みがつきましたが
(この時にユーロロングも急増したんでしょう)
その後追随して23日㈫にドイツのショイブレ財務相もユーロは安すぎると
発言するも、ユーロは上がりませんでした。
ちょっと、ユーロ強気が増え過ぎた印象です。
ユーロにも深押しの可能性が否定できず。

再びユーロに慎重な見方が増えて来るまで、買えないかな・・・。

ユーロドル、ユーロ円ロングは週末にすべて手仕舞いました。
現在はドル円ロングのみ。

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今週は30日以降と報じられているコミー前FBI長官の公聴会での証言が
いつになるか、、、って点にも留意。
G7が終了して、トランプ大統領も米国に帰ってきます。

以下、今週のスケジュール。


【29日】休場:米、英、中、香港

ウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁 講演
ノボトニー・オーストリア中銀総裁 講演
ドラギ欧州中銀(ECB)総裁 欧州議会で講演
独小売売上高指数(4月)
英ネーションワイド住宅価格(5月)

【30日】

豪住宅建設許可件数(4月)
独消費者物価指数(5月)
米個人所得・支出(4月)
米S&Pケースシラー住宅価格指数(3月)
米消費者信頼感指数(5月)
ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事 講演

【31日】

中国製造業購買担当景気指数(PMI)(5月)
日本自動車生産台数(4月)
独雇用統計(5月)
ユーロ圏消費者物価指数(5月)
ユーロ圏雇用統計(4月)
カプラン米ダラス地区連銀総裁 講演
メルケル独首相、ラウテンシュレーガー欧州中銀(ECB)専務理事 講演
米中古住宅販売成約指数(4月)
米シカゴ購買部協会景気指数(5月)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

【 1日】
ウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁 講演
豪小売売上高(4月)
中国財新製造業購買担当景気指数(PMI)(5月)
日本自動車販売台数(5月)
独製造業PMI確報値(5月)
ユーロ圏製造業PMI確報値(5月)
英製造業PMI(5月)
パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事 講演

米ADP雇用統計(5月)
米新規失業保険申請件数(労働省)
米製造業PMI確報値(5月)
米ISM製造業景況指数(5月)
米建設支出(4月)

【 2日】
ユーロ圏生産者物価指数(4月)
米雇用統計 (5月)
米貿易収支(4月)

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