2017年5月17日水曜日



今夜はドル安、、、、。そしてユーロ高です。

通貨インデックス一覧を見れば一目瞭然。

スイスフランも高いのはリスク回避的側面もあるんでしょうか?
ドル安なのでゴールドも高いわけですが、今夜は米株も軟調地合いで
ちょっとだけVIXも上がってきたようですので、リスクテイクは避けようという
動きがでているんでしょう。
米国債利回りも低下、これにドル円も連れ安となっています。
債券買いが旺盛ということは、リスク回避ムードが漂っているとも言えます。
 
 米10年債利回り(ローソク足・青いラインはドル円チャート)も下がってきた・・・


◆ランサムウェア?

12日から世界中に広がったサイバー攻撃は
どうやら北朝鮮の関与が疑われているようです。
ランサムとは身代金ということのようで、金銭を要求、、、
資金に困っているということなのか。
それとも窮鼠猫を噛む的な、、破れかぶれなのか、
対話路線に持ち込もうという国際的な配慮に背くものですね。

http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-39932843

今すぐに、、、というわけにもいかないでしょうけれど
対話は無理ということになれば、戦火を交える事となるリスクは
否定できず、あとはそのタイミングがいつなのか、という点が問題。

今年の夏~秋相場には十分に気を付けたいと思っています。

◆トランプ大統領?!

FBIのコミー長官の解任も大問題ですが、新たな問題として
トランプ大統領が今月10、ホワイトハウスでロシアのラブロフ外相や
駐米大使と会談した際、過激派組織ISに関する機密性の高い情報を漏らした
として大きな問題に発展してきています。


大統領補佐官は記者団に対し、「誤報だ。」とこれを否定しているのですが、
今夜、トランプ大統領のTwitterのツイートが、、、、
大問題に発展しかねないものでした。

https://twitter.com/realdonaldtrump


トランプ米大統領、ロシアとの情報共有は「絶対的権利」
http://jp.reuters.com/article/trump-russia-idJPKCN18C1EF

「大統領として私はロシアとテロリズムや航空機の飛行の安全性に関する事実を共有したかった。私にはそうする絶対的な権利がある」


ありゃりゃ、大統領補佐官がこれは一大事と否定したのに、
本人が認めちゃったわ。Twitterで・・・?!💦

政権への信頼喪失、大統領弾劾の可能性などが冗談ではなくなってきた、
というムードで、これがドル売りにつながっている、と指摘する向きも。

ニクソンより深刻な罪を犯したトランプは辞任する

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/05/post-7599.php

ドル安でドル円相場が一時112円台へと下落してきています。
このドル円下落につれて、せっかく上がっていたユーロ円上昇にもブレーキ。

ドル安なのでユーロは強く、ユーロドル相場はトレンド継続ですが
ユーロ円はドル円に引っ張られてしまうかも、、、

ドル円下落はユーロ円、豪ドル円、ポンド円、キウイ円などクロス円全般の
上昇に水を差すものです。

ということでユーロドルロング以外の全てのクロス円ロングポジションを
手仕舞っています。

125.50円割れでユーロ円L手仕舞い。キウイ円は78円で手仕舞い。
ポンド円は146.25円で手仕舞い。ユーロ円はまだ行くと思うので押し目待ち。

市場のテーマがポンドの買戻しからユーロの買戻しへとシフトしたのかな。

4月18日にメイ首相が「下院を解散し6月8日に総選挙を実施すると発表」
したことで、急騰し上昇トレンドを続けてきたポンドですが、
上昇は一段落、ファンド筋は今度はユーロ買いをテーマにしているみたい。

ユーロドルはまだまだ行きそうよ。


1.140ドルまで戻って、やっとスタート地点、、じゃないの?!
そこまで戻ってもレンジ上限回帰に過ぎません。

フランス大統領選という今年前半の最大のリスクイベントが
無風通過したのですから、レンジ上限までの戻りがあってもいいでしょう。

ということで、クロス円は全て利食いましたが、ユーロドルはまだ継続。
レンジ上限回帰を目指して押し目を拾って行く所存。

ユーロ円も押し目を狙ってまた買い参戦します。

*********************************

指標も今夜の相場には影響しているかな?

米4月住宅着工件数 前月比−2.6% 117.2万戸(予想126.0万戸を下回る)
4月住宅建設許可件数 前月比▼2.5% 122.9万戸(予想127.0万戸を下回る)

先行指標である着工件数も悪い。
金利上昇が影響を及ぼし始めたのでしょうか。

一方で

4月鉱工業生産 前月比+1.0%(予想+0.4%)上回り、
2014年2月以降ほぼ3年ぶりで最大に。
4月設備稼働率 76.7%(予想76.3%を上回り2015年8月来で最高)

ってないい数字にも、今夜は反応せず。
今夜は指標じゃなくて、トランプ氏ツイートにびっくりリスク回避相場ね。

※ちなみに、前日発表された
5月NY連銀製造業景気指数が劇的に悪かった。予想+7.5のところ▼1.0 

景況判断の分水嶺ゼロを下回ったのは2016年10月以来、7カ月ぶり。
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】





※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社