翌5/18には110.23円まで安値示現。1日に200pipsを超えるボラは久しぶり。
5/11は114.36円まで高値がありましたが、
フランス大統領選後のマクロンラリーは、
ロシアゲート問題で61.8%押しの大きな調整を強いられる値動きとなりました。
さて。ここからですが、ドル円相場は力強さに欠く印象です。
というのも先週末19日には、ユーロが再び大きく上昇し高値更新となっており、
ユーロドル相場だけをみるとマクロンラリーはまだ継続しています。
ポンドや豪ドルなども上昇しており、週末の値動きは米ドル安。
ロシアゲート問題が米国債へと資金シフトを促し
米ドル下落を招いていることがドル円相場の上値を抑えてしまっていますね。
つまりロシアゲート問題の行方がドル相場にとっても大きな材料であり
今週以降、最も注意深く見ている必要があるのは政治、、ということになりましょうか。
30日以降に上院情報特別委員会の公聴会に出席し、証言することが
決まったようです。来週ですね、、、。問題の拡大、あるいは収束につながる
重要な証言となるでしょうから、今月末にひと山ありそう・・・。
こうした政治リスクを抜きに考えれば、ドル円相場は61.8%調整まで
下落して反発しているため、多少の戻りを期待したいという
テクニカル要素が支援材料ではあるものの、
近づく6月のFOMCでの利上げ思惑というのは5月初旬にほぼ100%織り込まれて
足元ではむしろ利上げ確率が低下しているという流れにあり、
力強いドル買い要因とはなり得ません。
ということで、ドル円相場は身動きが取れずレンジになるんじゃないか、
と見ています。。。110~112円程度でしょうか。
ドル円Lはあまり欲張らず、今週112円台があれば利食いたい感じ。
トレーディング相場を強いられそう。
テクニカルだけで言うと、日経平均がアイランドリバーサルトップの
下落示唆形状を描いており、需給的には日銀ETF買や自社株買いが
下値を支えるでしょうから暴落とはならないにしても19000円割れくらいの
下落には備えておきたいところ・・・。
企業の想定為替レートが108円くらいである中で現在のドル円相場が
110円を超えているため、業績相場として、日経平均のバリュエーションとして見れば、
決して買われすぎているという状況ではないため、
理不尽に売り込まれることはないと信じたいですけど。
ドル円Lは利食って再度買いなおすスタンス。
日経平均は下落待ちで18000円台まで落ちれば買い下がりたいかな。
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19日㈮夕刻、ユーロ円が上昇してきたため123.82円で飛び乗りロングしています。
よくよく考えれば、ユーロドルに乗ったほうがよかったのですが💦
(ロシアゲート問題のドル安のネガティブ材料がむしろプラスになるペア)
ユーロドル相場には乗り遅れましたねぇ・・・。
押し目を待って、ユーロドルにも乗るつもり。
ユーロ円は、ドル円が下がると足を引っ張られるリスクがあります。
ユーロ円のチャートだけを見ると、トップアウトしたようにも見えて
決して強気が続くようにも見えません。
これもひょっとしたら高値圏でのレンジ相場入りかも。。。
今週はユーロドルにいかにシフトするかを考えます。
ポンドドルもいい形ですね。テクニカル的には強いと思います。
6/9英国総選挙が近い割には、楽観的な印象ですが~
要するに、米ドルがダメ。
史上最高値圏にある米株下落リスク警戒から債券市場への資金シフトが
続けば、米金利低下で米ドルは下がりやすい。
ドルインデックスはさすがに勢いよく下がり過ぎているので
週初揺り戻しでのドル上昇局面がありそうですが、
最終的にはトランプラリーの起点まで落ちる可能性も視野に。
※ドルインデックス
IMM通貨先物市場のファンド勢のポジションを確認すると
3年ぶり買い越しに転じた後、2週連続で買い越残が増加。
これはしばらくトレンドとなるんじゃないかと思っていますので、
ユーロドルは押し目買い。
※CFTC建玉明細、IMM通貨先物ポジション
http://click365.ovalnext.co.jp/cftc/
個人的にユーロの次に注目しているのが豪ドル
あとちょっとで買い越しから売り越しに転じるところまで
ファンド勢の買いポジションが整理されてしまっています。
http://trend-line.co.jp/rand/zaiko/cftcau.htm
豪ドルは2014年のチャイナショック以降下落が続き
2014~2015年はファンド勢のポジションも売り越しが続きました。
2016年以降買い越しに転じ、売り越しに転じても長期化しない相場に
なってきているのですが、、、ふたたび豪ドル売り越しに転じるか?!
鉄鉱石、銅、原油などコモディティ価格動向との相関も強く、
足元ではこれらが弱かったことに押されて下がってきていますが、
今週はOPEC総会があり、内容によっては原油が大きく動きます。
原油が大きく動けばCRBインデックス(商品インデックス)も動きます。
豪ドルがその動きに連れて大きく動き可能性があります。
短期的に売り越しに転じることがあれば、買ってみたいなぁ。。。
金融政策的には2016年8月に1.75%から過去最低の1.5%へと政策金利が
引き下げられ、以降1.5%が維持されていますが
4月に発表された1~3月期の消費者物価指数(CPI)が、
前年比2.1%上昇となり、2014年7~9月期以来の2%超を計測。
インフレとまではいきませんが、、、次の金融政策の手段は
利上げなんてことが思惑として広がると機運もかわるんじゃないかなぁ。
時期はまだまだ先だと思いますが、さすがにここから利下げということはなさそうです。
ということで、利下げサイクルからは脱却しているものと思われ、
これが新たに注目されれば、ポンド、ユーロに次いで
豪ドルが出遅れて上昇することも年内にありそうです。
まだ先だと思うので、今週買う、という意味ではないですが。
経過観察していきます。 レンジが長期化していますね・・・・。
豪ドルドルとCRBインデックス
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MEMO 今週のイベント
5/23(火)トランプ政権「米予算教書」を提出
5/24(水)トランプ米大統領「ローマ法王と会談」
FBIが議会にトランプ大統領とコミー元FRB長官のやり取りの記録提出
米下院公聴会(コミー前FBI長官絡みで何かあるかな)
☆彡FOMC議事録公表(5月2-3日開催分)
~今回の議事録、意外とドル動くかも。
5/25(木) 石油輸出国機構(OPEC)総会
トランプ米大統領/トゥスクEU大統領・ユンケル欧州委員長会談
米仏首脳・昼食会
5/26(金)-5/28(土) G7会合 トランプ氏デビュー
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