異例で、テーパリング詳細にまで言及したことをタカ派的だとして
株価への影響を懸念する声もありましたが、杞憂に終わりそうです。
今日日経平均124.49円高の20067.75円で続伸。
終値ベースで6営業日ぶりに2万円を回復です。
そりゃそうです、先週末㈮のNYダウは2日続伸で史上最高値更新。
6月利上げも、年内後1回の追加利上げ見込みも、テーパリング開始も
今そこにある危機ではない、という反応ですね。
年内、あと半年のうちにはどうなるかワカリマセンが、
足元では崩れないとみた、ということでしょう。
※主要株価インデックス 各国株価は再上昇の兆し
VIX指数も再び下落してます。
そして今日は為替市場ドル円相場も111円台に回復です。
※通貨インデックスを見てみると
キウイや豪ドルなどのオセアニア通貨、カナダは先週利上げ示唆もありましたね。
そしてコレまで円高基調を続けてきた円が再下落の様相を呈しています。
ドル自体はレンジの中であんまり動いていないんですけどね。
今日の円安の背景には、先週のFOMCを警戒して積極的な
ドル買いを控えていた本邦機関投資家勢がイベント通過で
新たに買い参戦してきたという指摘もありますが、
東京時間に出てきた指標も心理的には円売りを加速させたんじゃないかな。
貿易収支、5月は4カ月ぶり赤字 原油価格上昇で輸入増
https://jp.reuters.com/article/japan-may-trade-balance-idJPKBN19A02E
5月貿易収支が2034億円の赤字に。赤字は4カ月ぶり。
5月はGWの影響で輸出が減少するため、赤字になりやすいというアノマリも
あるようですが、それでも、これまで黒字だった貿易収支の赤字転落は
心理的に円売り機運を再び高めるものと思われます。
それから、こんなニュースも。
インタビュー:日銀の出口議論は時期尚早=IMF筆頭副専務理事
http://jp.reuters.com/article/imf-lipton-interview-idJPKBN19A1AF
物価2%目標の達成には、さらなる労働市場改革による賃上げの加速が必要とも指摘。
日銀には物価目標の堅持を求めた。
米国はじめ、欧州にも出口論が盛んになっているほか(特にドイツ)
英国でも利上げ派が増加、カナダに至っては中銀総裁・副総裁までが
利上げが近いことを示唆。。。ということで主要国は利上げ、出口論が
高まっています。そんな中、先週の日銀では緩和継続、出口はまだ議論しない、
とのこれまでのスタンスを貫き、日本だけが緩和バイアスに変化なし。
資産買い入れの限界も指摘される中、日銀も出口を議論すべきだという声が
高まる中、IMFからその必要はないとお墨付きをもらった形。
これは円売り材料であると思われます。
米金利が上がらなくても、円安がドル円相場を支えていくものと思われます。
さらに
政府・日銀が3者会合 為替などで情報交換
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF19H0Y_Z10C17A6EE8000/
まあ、過度な期待は禁物ですが、インフレターゲット達成は
金融政策だけでは難しいというのであれば、財政政策を。
とした期待が出ては消え、出ては消えを繰り返していますが
(ヘリマネ期待、FTPL議論など)
年内、金融政策プラスの政策が出てくるのでは、、、
という期待喚起させるニュースですね。
私が常にウォッチしている村上氏のコラムにも。
安倍政権は再び財政拡大策に踏み切るか
http://toyokeizai.net/articles/-/176511
また今夜はダドリー米ニューヨーク連銀総裁が
「我々は金融状況をそれほど引き締めていない」
「景気拡大はなお長期間続くと確信」「米経済は完全雇用に非常に近い」
とタカ派発言。これで長期債利回り上昇中。
ドル高気味となっていることも相乗効果的にドル円を押し上げています。
111.39円まで高値がありましたので、先週末16日㈮の住宅着工の数字悪化で
崩れた分を取り戻して行って来いの形となっています。
今日はカナダ円、キウイ円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円など
クロス円も軒並み強く、円売り基調がはっきり見えてきた印象。
ポジションは全て継続。
加えてユーロ円を124.25円で買ってみました。
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】