ドル円上がるんじゃないか、そして、それはクロス円主導じゃないか。
ってのが、私の直近の見方でしたが、昨日20日火曜、今日21日水曜の
マーケット見てるとやはりポンド円に振り回されている印象です。
先週のBOEで、これまで委員の中でたった一人だった利上げ主張が
2人増えて3人に。これで7:1から5:3に利上げ派が迫ることに。
メイ首相の求心力低下、ブレグジットの行方に不安は残るものの
英国の利上げが近いとの思惑で、ポンドが急伸。
ポンド円が上昇したことでドル円もつれ高に。
ところが、昨日20日火曜にBOEのカーニー総裁が
「インフレ圧力が低下-利上げの時ではない」 などと発言して
一気に利上げ思惑が後退。ポンドが崩れ出します。
ポンドドル下落につれてポンド円も下落するのですが、
またしてもドル円はこの動きに連れ安になってしまいます。
今日21日水曜の東京時間にポンド円もドル円もだらだら下げていましたが、
株式市場が冴えず日経も ▼91.62円安 20138.79円
前日月曜のNYダウ安、原油安が影響したとの指摘もありますが、
ドル円も下落していましたので
こちらの影響も少なからずあったでしょう。
ところがところが!!
今夜21日水曜になって 今度は英中銀主席エコノミスト
MPCメンバーでハト派とされてきたホールデンさんという人が
年内の利上げを支持するスピーチを行ったことで
ポンドが急伸、ポンド円も切り返して上昇したタイミングで
ドル円も反発、歩調が完全にポンド円と一致しており、
このところ、ドル円はポンドに振り回されています。。。
決してポンドがドル円の先行指標であるわけではないのですが、
2016年のブレグジットに向けてのポンド円下落は、ドル円の足を
大きく引っ張ったことは事実で、いまだにその相関が切れていない、
というのは、AIにでも組み込まれたままなんでしょうかねぇ・・・。
英中銀のホールデン氏、年内の利上げを支持する姿勢
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-21/ORW9SH6KLVRJ01
いつまでこのポンドに連れて振り回される展開が続くのかはわかりませんが
こうした値動きはトリガー(値動きのきっかけ)に過ぎず、
大局のトレンドを形成するものではありませんので、その点だけご注意。
ただ、ここからはクロス円主導でドル円が上昇するという相関は切れて来そうです。
通貨インデックス一覧を見ると、、、
※通貨インデックス
これまで上昇をけん引してきたキウイ、豪ドル、カナダが調整入りしそうですね。
ユーロはただただレンジのまま。ドルも今んとこレンジよね。
円は下落(このチャートでは円安方向に下がっているということ)
ストレート通貨の上昇が止まれば、キウイ円、豪ドル円、カナダ円などの
クロス円上昇も一服するだろうと思われ、これを見て、
キウイ円、カナダ円、ユーロ円(これは損切りになっちゃった(;'∀'))を手仕舞いました。
カナダ円82.90Lは83.82円で キウイ円 78円Lは80.48円で。これは利食い。
ドル円のみ継続です。
というのは、ここからドル高になるんじゃないか、、、と思うから。
6月は第1四半期が終わる月です。
ここから月末に向けて買い遅れていた機関投資家らは
ドルを買わなくちゃいけないという事情もあるんじゃないかと。
カレンダー的にそう思うのです。
6月1日にアンダーバリューであった日本株を海外勢がどっと買い参入してきたことを
考えるとカレンダーから、投資家らの事情を探ると、、、
6月は14日にFOMCがあったため、意外と警戒からドル買いが遅れているんじゃないかと
推測。今回の場合、トリガーがポンド円にはなったもののタイミングてきには
FOMC後からドルが上昇しており、結局、FOMC前にドル買いが起こらなかったため
FOMC後にドル買いが再開している、と考えるとわかりやすいのかもしれません。
失望で売られるというところまで、期待のドル買いはなかったですし、
1年先までのバランスシート縮小のロードマップが示されたことを鑑みると
やっぱりドル買いでいいんじゃないの、、、?!
と市場が動き出したような感じがするわね。
※米10年債利回り
長期債利回りは史上最低の1.3%台からトランプラリーの2.6%までの上昇の
38.2%押しのところで下げ止まっており、黄色の〇のところの窓を埋めて
再上昇するかもしれない、、、という形に見えないでもない。
ポジショントークですが💦
まだはっきり確信が持てる値動きではないですね・・・
しかし、今夜は中古住宅販売件数が前月比1.1%増の562万戸と減少予想に反して、
4月556万戸から増加するなどの支援材料も。
昨晩はムニューシン財務長官から金利上昇につながる発言がありましたね。
「超長期債の発行を非常に真剣に検討中」
「強いドルはトランプ政権への信任投票」
「強いドルは輸出面では障害」
超長期債「非常に真剣に検討」されている模様で、
これがホントなら金利上がるでしょ。
これで若干金利動いたみたいですが、一瞬でした(;'∀')
こうした材料がある割にはドルの上値が重い、ともいえる相場。
やっぱレンジかなぁ、、、112円程度で利食うべきか、悩みどころです。。。
今夜はWTI原油が42㌦台まで下落しています。
米週間在庫統計は在庫が予想外に減少していて、一瞬原油が反発したのですが、
その後その戻りを売られて怒涛の下落。。。
原油、値ごろ買いが膨らみそうな水準にまで下がっていたのですが
この買いが全て投げさせられちゃったんじゃないかというような下落。
※WTI原油価格
今日、サウジ国王、息子の副皇太子を皇太子に格上げという何ともびっくりな
ニュースが飛び込んできたのですが、
http://www.sankei.com/world/news/170621/wor1706210034-n1.html
本来ならこの皇太子に昇格したムハンマド氏
(王族にムハンマドさんっていっぱいいるのでややこしいんだけど)
ビジョン2030といってサウジの脱石油政策を推し進めている方ですよね。
サウジアラムコのIPOとか。
素直に受け止めれば、原油上昇してもいいニュースなんだけどなぁ…。
アラムコ上場の時には原油価格高い方がいいわけで、ムハンマドさんは
その時期に向けては原油価格のテコ入れをするはず。
その方の格上げで、原油思惑買いが出るかとおもったんだけど
逆でしたね・・・でも今日サウジの株価はめちゃめちゃ上がってるのよ。
サウジ株価
なんだかよくわかりませんが、中東の動きには注意が必要かもね。
でもおかげで資源国通貨はダメでしょう。カナダも押し目が深くなるかな…。
※CRBインデックス
商品指数が170を割ってきました。コモディティが壊滅的に弱いです。
これ、ホントに景気がいいんでしょうか、、(;'∀')
ここからさらに資源関連株、通貨などが下げそうです。。。
ドル円ロングのみ。
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