上がりもしなければ、一段と崩れるというでもなく・・・。
全てのポジションは継続のままですが、今週は6/8のECB理事会と
英国下院選挙、コミー元FBI長官の議会証言というリスクイベントを控え
(6/9は満月だそうですよ、ドル安になりやすいと言われている(;'∀')
6/8控えて今日は特に書くべきこともなく・・・。
ということで、今日は今度書くと言いながら
なかなか書いてなかったキウイ円ロングのワケについて。
米格付け大手ムーディーズは5月24日、中国の長期国債格付けを
「Aa3」から「A1」に引き下げました。
格下げの理由は「中国の経済成長の鈍化や債務の増大により、
財政健全性が次第に低下していくとみられる」ことが挙げられています。
中国の格下げ後、豪ドルの下落が加速しました。
中国と貿易関係の強いオーストラリア。
オーストラリア準備銀行(RBA)は、中国の減速で資源ブームが終息し
景気の停滞感が顕著となってきたことから、政策金利を段階的に引き下げて
金融を緩和的に運営してきました。
オーストラリアの政策金利は2008年には7.25%もありましたが、
段階的に引き下げられ、現在は過去最低の1.5%です。
鉄鉱石大国の豪州は鉄鉱石価格の動向が景気や豪ドル相場にも影響を及ぼしますが、
鉄鉱石は輸出全体の約四分の一を占め、中国向けが最大です。
この鉄鉱石価格が足元でダダ下がりなのです・・・。
※鉄鉱石価格
一方でニュージーランド。
今月5月11日のニュージーランド準備銀行(RBNZ)は金融政策決定会議で金利据え置き、
緩和的な姿勢の継続が決定されています。この時、NZドル相場は急落しました。
NZドルもまだまだ強気できないなぁ、、、という値動きでしたが、
5月24日に発表された4月のNZの貿易収支は5億7800万NZドルの黒字、
輸出が予想以上に伸びたことに加え輸入額も増加、内需の力強さをも窺わせる内容となりました。
月間ベースでは2015年以来の大幅な黒字です。
2016年4月と比較して2017年4月の商品輸出は4億2300万ドル(9.8%)増、4月の最高を更新。
特ににミルクパウダー、バター、チーズは2億8,900万ドル(35%)もの増加を記録しました。
もうおわかりですね。
外務省のHPを確認すると2016年のNZの酪農製品の輸出産業の割合は全体の23.1%にも及びます。
NZ経済にとって乳製品価格はかなり重要なのです。
この乳製品価格はNZの乳業大手企業フォンテラが 月に2回行う
「乳製品価格オークション」における 「GDT(グローバルデイリートレード)物価指数」は
NZドルトレーダーにとっては重要な指標ですが、この結果を確認すると、
5月16日開催の最新オークションまで5回連続でGDT価格は上昇しており、
乳製品価格は上昇基調に入っていることがわかります。
こうした中でフォンテラは2016~17年度に生産者に支払う乳価の予想を引き上げました。
GDT物価指数
GDTオークションスケジュールは「GLOBAL DAILY TRADE」のこのページを参照(http://www.globaldairytrade.info/en/gdt-events/calendar/)
そしてオークション結果はこちらのページで確認できます。
(http://www.globaldairytrade.info/en/product-results/)
鉄鉱石価格は下落基調である反面、乳製品価格は上昇基調となっていることが
豪ドルとNZドルの明暗を分けているものと思われます。
乳製品価格が上昇基調にあるうちは、キウイはロングでいいんじゃないかと思ってます。
あ、明日はRBAですね。豪ドルが動くかも。
これはAUF/NZDのチャート
豪ドル安、キウイ高ですね。
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