2017年7月9日日曜日

G20閉幕、写真を見るとトランプ大統領が随分端っこにいるなぁ、、、と。
メルケルさんの隣には習近平氏、その隣にプーチン氏(後ろに安倍首相)
なんだか舞台裏の駆け引きと、今回のG20の空気感が伝わってきますね。。。
時代はめまぐるしく変わって世界の勢力図もジワリ動いているということか。

G20がマーケットに影響を及ぼすようなことはなかったように受け止めています。

先週は、なんと言っても7月7日の日銀の「指値オペ」ですね。

これで、決定的に今後の為替相場の「円安トレンド」が
明確になっていくものと思われます。

クロス円だけを見ていると、すでに相当な円安トレンドが醸成されていて
ここからさらに円安トレンドが続くのかと思うと、ちょっとにわかには
信じられないという気もしますが、それでも、ここから
物凄い円安相場が来ちゃうかも、って話です。

それが改めて確認できたのが7/7金曜の日銀の指値オペ。

指値オペとは
指定した金利水準で金額に制限を設けずに国債を買い入れること。

今回の指値オペ対象は、残存期間5年超10年以下の長期ゾーン
買い入れる利回りは前回2月と同じ0.11%を指定。

つまり、長期債利回りは0.11%以上の上昇は許さない!!
という日銀の姿勢が明確に示されたということ。

金利上昇させないために、無制限に国債を買うよ、という宣言です。
そしてその水準は「0.110%」これが防衛ラインだと示された格好。

前回はトランプラリーで米債利回り上昇につれて、日本の10年債利回りも
上昇した2月3日に同様の指値オペが必至されましたが、
その時の水準が0.110%だったんですね。

7日の日本の10年債利回りは0.105%に上昇してきており、
この0.110%に接近してきていたために、日銀の出方が注目されていました。

ただし、0.105%まで上昇してきていた価格に対して、
指値オペのは「0.110%」
つまり利回り水準は指値オペの水準には未だ達していない、ということで
金融機関からの応札額はゼロでした。
(前回2月の時はオペ公表前の市場価格が日銀の提示価格より低かったため、
7239億円の応札があった。)

つまり、今回は防衛水準を示したことで実弾ゼロで金利上昇を抑えこんだ、
ということです。

6月27日のECB年次政策フォーラムで、

ECBのドラギ総裁がデフレからリフレ的になっている、と
緩和終了に言及してこと。

英国BOE総裁も「BOEの刺激策の一部解除が必要となる可能性」と発言。

カナダBOCポロズ総裁も利上げを検討する可能性をあらためて示唆。


ということで、欧州、英国、カナダの長期債利回りが上昇しはじめ
これに連れて米国長期債も上昇開始。
米10年債利回りは6日に2.36%にまで上昇してきています。

これが、足元でのクロス円、ドル円上昇の背景ですね。

それでも、かなり大きく上昇していたことや
週末の雇用統計、G20を控え、私は一度手仕舞って様子を見ていたのですが
7日の日銀の指値オペを受けて、ますますこの流れは加速すると思い
再度ドル円、ユーロ円、カナダ円、ポンド円に乗りました。
ドル円113.58円 ユーロ円129.62円 ポンド円147.29円、カナダ円87.56円

このうちポンド円だけがその後大きく下落し損切り(+_+)146.90円でカット。

※5月の英鉱工業生産:前月比▼0.1%(予想+0.4)
 5月の製造業生産指数:前月比▼0.2%(予想+0.5%)
 5月貿易収支の赤字も拡大(31億ポンド4560億円)

でもカナダ円が大きく上昇♬

※6月カナダ雇用統計 
失業率6.5%(予想6.6%より強い)
新規雇用者数 4万5300人増(予想1万人増を上回る)

カナダはこれで、利上げ確率が上がったと考えていいでしょう。

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そして、迎えた米6月雇用統計

・NFP非農業部門雇用者数 +22.2万人(予想+17.8万人)
・失業率 4.4% (予想4.3%)
・平均時給 0.2%(予想0.3%)対前年比 2.5% (予想2.6%)
・労働参加率 62.8%

失業率が4.4%と前月から0.1ポイント上昇しているものの
これは労働参加率が62.8%と前月から0.1ポイント上昇したことによる
ものかもしれません。職探しをする人が増えたことを示しているということかな。

NFP増加幅は事前予想を大幅に上回り
前月分も13.8万人から15.2万人に、
前々月分も17.4万人から20.7万人に上方修正されました。

※ただし平均時給の前年同月比の伸び率が2.5%と事前予想を下回り、
前月分も2.5%から2.4%に下方修正されていることが、気がかりで
発表直後、平均時給の弱気な内容からドル安に振れる場面も
あったようです。

ただ、内容的にはFEDの利上げにも雇用環境は好調ということが
確認された格好で、米金利上昇傾向に水を差すものではありません。

日本がゼロ金利固定政策を強固に示す一方で、米国はじめ主要国らが
緩和終了へと向かう流れに入ったと思われる環境下においては
円が売られ、外貨が買われる流れはますます強まると思っています。

ただ、私の今回のポジションは一度降りての再エントリーですから
随分高いトコ買ってるよなぁ~💦

でもドル円の月足軟化を眺めていると、一目の雲突入を回避して
上昇を開始しているので、120円台に乗せる円安はありそうな気がします。

クロス円も思わぬ高値示現となるんじゃないかしら・・・。
(ポジショントーク)

気になっているナスダック総合指数はじめ米株の下落なども
年内ヒヤリとする下落はどこかで来ると思いますが、
その前に一度大きなラリーがあってから、という感じかもしれません。

米株に大調整が入るほどの金利上昇ではないので、
米長期金利が2.6%のこれまでの高値を超えて3%台に乗せてからが
危険なんじゃないかな、という気がします。
それまではリスクテイク相場が続くと思って高値からの再エントリーです。
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