2017年7月27日木曜日

7月FOMC,そんなにドル売りになる内容なのかな~と不思議に思いますが
ドル一段安で独歩安の様相。

通貨インデックス一覧を見ると、ユーロやカナダ、豪ドル、キウイなどが強く、円はここ数日揉みあっています。

ドル安がこれだけ進んでいる割には、
意外と円高が進まない、、、という見方もできますね。

※通貨インデックス一覧


ただし、FOMCを受けてドル円相場は112.18円の高値から
110.78円まで40銭くらい急落しています。


◆7月FOMC ポイント

①バランスシート縮小について声明文「比較的早い時期に開始」
 ~前回の年内に、という表現より強く、9月にもスタートか?!

②年内利上げ思惑後退 声明で「目標の2%を下回っている」
 ~前回は「目標を”幾分”下回っている」だったが、
 幾分という言葉を外したことで、インフレ定着への懸念を強めた。
 インフレへ配慮し年内の利上げを急がないという見方も


ということで、利上げは急がずとも、
バランスシート縮小は9月開始。

とのコンセンサスが広がったようです。

バランスシート縮小も金利上昇圧力なんですけれど、
その規模が極めて小さいために、金利急騰を招くという警戒は薄く、
米金利上昇は緩やかとなるという見方が定着しつつあります。

これがドル買いにならない背景。

それでも、日銀が緩和継続していますし、
ドル以外の通貨では、絶賛円売り、円キャリートレード開催中。
つまり、円売りでもあります。「ドル売り、円売り」相場なのね。

その円よりもさらに弱い、最弱通貨がドルである。

というだけのことですので、クロス円が上昇しているのに
ドル円だけが円高になる、というのは考えにくく、
ドル円は108~115のレンジ相場に終始しているってことです。。

レンジという割にはレンジ幅が比較的大きいのですが。

私はレンジが苦手なので💦
トレンドのある通貨を取引したいと思います・・・。

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昨日26日は豪中銀総裁が
「現在の金融政策に非常に満足」
「 豪ドルがもう少し下落すれば好ましい」
「将来の政策金利、平均して過去よりも低い水準となる見込み」
「中立金利は3.5%程度とみられるが、多くの不確実要素がある」 


などと発言し、豪ドルが急落する局面が。
前日に豪ドル円ロングを作っていたので、嫌な下落でしたが
トレンドが強いので、すかさず押し目を拾い増し玉。

豪ドル円、88.35~40円で買い増しです。

また、豪4-6月期CPIが全体で前年比1.9%上昇で
市場予想(2.2%上昇)を下回ったことも嫌気されましたが、

(豪中銀のインフレ目標は平均2-3%)

ただし、コアインフレ指標であるCPI加重中央値が
前期比0.5%上昇と予想通りであったこと、
前年同期比では1.8%上昇で予想(1.7%上昇)を上回ったことで
豪ドルは買われています。

決してインフレが弱いわけではない、ということですので
早晩豪州も利上げに踏み切らざるを得ないのではないか、
という見方が市場に広がっているんですね。

ただ、豪中銀としては豪ドル高は嫌でけん制したい、と。

けん制発言が出て下がったところは買い場になる相場が
しばらく続くのだと思います.

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