2017年8月25日金曜日

にわかに債務上限問題がクローズアップされてきました。

トランプ大統領が22日に演説で
「政府機関が閉鎖になったとしてもメキシコ国境に壁を建設する」と
発言したことが、波紋を広げています。

ムニューシン財務長官は、9月29日には政府の支払い能力が枯渇する
との見通しを表明しています。与党・共和党が20兆ドルの連邦債務上限引き上げを
承認しないとデフォルトのリスクというわけですが、

実は債務上限問題とは別に、予算の失効によって連邦政府機関が閉鎖するリスクも。
今会計年度が終わる9月末以降について、新年度予算案の成立、もしくは
つなぎ予算の承認がないとシャットダウンに追い込まれるという事態。

トランプ大統領は、これを「駆け引きの材料」にしているということね。

どのように落としどころを求めているのか私にはさっぱりわかりませんが、
このトランプ大統領の発言を受け、格付け機関のフィッチレーディングスは
政府機関の閉鎖は格付けに直接の影響は無いものの
債務上限が10月までに引き上げられなかった場合は、
米国の長期債務格付けを引き下げ方向で見直すことを表明しました。

フィッチは米国債の格付けを最高位の「トリプルA」としていますが、、、。

2011年にS&Pグローバルが最上位の「トリプルA」から1段階引き下げたことが
ありました。この時、ダウは大きく下落、1600㌦近辺だったゴールドが
1900ドル台に迫るという暴騰を演じています。

米国債ショック
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E5%82%B5%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF

足元でなかなか金利が上昇しないのは、トランプ政権が金利上昇をもたらすとの
期待がすっかり剥落して、結局は米国債に資金が集まってしまう状況にあるためですが、、

米国債の「ゴールデン」取引継続-リスク見えても乗り遅れれば負け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-23/OV49DU6TTDS001

ヘッジファンドなど投機を大口で手掛ける投資家は米長期国債に4-6月から強気。利回り上昇見通しが外れ始め、インフレ指標も予想を下回ったため、ポジションを転換した。~1ポイントの上昇で価値が4560億ドル(約50兆円)減少することを、ブルームバーグ・バークレイズ米国債指数は示す。
この投機筋の債券ロングが格下げにより揺さぶりをかけられるとなると
金利が急騰、株が下落という負のスパイラルに発展するリスク。

その時為替は、、、やっぱり円高になっちゃうんだろうなぁ。
金利高でも米株安に引っ張られちゃうんだと思います(*_*;

まだ市場は、米デフォルトリスクには懐疑的で、大きく反応は示していませんが
米株は高値が切り下がっている格好ですね。
著名投資家レイ・ダリオも今はリスクを減らすべきとしていて
積極的に買う局面ではないというニュースが溢れています。

ダリオ氏の忠告、市場は既に傾聴か-「今はリスク縮小」反映する動き
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-23/OV45PN6K50XU01

債務上限問題は9月5日から再開される米議会での審議に注目、
ということでまだ少し先の話。9月中に合意がなければ
マーケットが逆流するリスク。今年はこれが米株大幅下落のトリガーなんでしょうか。

足元は何と言っても明日のジャクソンホール会合での
イエレン議長とドラギ総裁の講演ですね。

25日㈮23:00~イエレンFEB議長 講演
26日㈯4:00~ドラギECB総裁 講演

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今朝24日発表されたNZの貿易収支、予想に反して黒字でした。
7月貿易収支▼2億NZドルの予想に対し結果が +0.85億NZドル
7月の貿易収支としては12年以来の黒字。

予想外の黒字でNZドルが上昇していますが、8月、9月の貿易収支が
悪い傾向は例年のことなので、ここからNZドルを買う気にはなれません。

ということで、今日の上昇は戻り売りの好機。
キウイ円の78.85円ショートを追加。
最初のコストはキウイ円79.52円、キウイドルを0.7294㌦

その他141.88円ポンド円ショート。
109.90円台のドル円ロング。
19750円、19500、19350円の日経CFDロング。継続中。

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