2017年9月11日月曜日

ドル円相場が108円を割り込んでしまいました。




 私のドル円ロングはストップロス執行、ポジションは消え、
逆指値がHIT、一転ショートポジション保有となっています。
ドテンショートってやつです。
コストは107.95円。

先週末は107.28円まで円高ドル安が進行した後、
一瞬ですが108円台を回復するところまで反騰する局面も。
終値で108.50円を超えれば、このショートも撤退とします。


日米の金融政策の違い、ゼロ金利政策下、日本の機関投資家の運用先は
外もの(利回りのある外債など)以外にないということや、
日本の少子化に伴い日本企業の海外企業買収の流れにあり、
M&Aに伴う日本企業のドル買いの実需玉などの需給を考えると、
大局では、円安ドル高になると思っているのですが、

年間でも9月~10月は円高(株安)になりやすいアノマリーがある時期。
足元はレンジ下限であった108円台を下抜けたテクニカルの悪化で
105円近辺までの円高ドル安進行の可能性のほうが大きくなっていると思います。

108円がサポートできれば、反発できると思っていましたが、、、(T_T)

足元の円高の背景は、あまりにリスクとされるニュースが多いことでしょうね。

北朝鮮問題が一つ。ミサイル発射になれてきたとされていましたが、
日本の上空を通過したことや、水爆実験の成功というところまでエスカレート
してきたことで、米国の出方もそうですし、国際社会の北朝鮮への制裁などが
有事勃発のきっかけを作るのではないかということへの不安。

米国トランプ政権の運営能力への失望も続いています。

米国の税制改革の後退はドル安要因 最も恩恵をこうむるのは新興国市場

  https://www.etf-gateway.jp/takao-hirose87/ 
  
先週懸念となっていた債務上限引き上げ問題が、12月15日まで先送りされました。
ハリケーン被害が甚大であり復興予算と抱き合わせでの暫定措置ですが、
これが問題視されているようなんです。

共和党、ライアン下院議長は18か月の延長をめざしていたため
(来年の中間選挙後まで延長する案)
民主党案であったわずか3か月の延長にトランプ大統領が合意してしまったことへの
批判・反発が強いようです。共和党を差し置いて、民主党と手を組んだことで
税制改革法案を円滑に進めてゆくのが難しくなった、ということで金利が低下し、
ドル安が進んでいるという指摘も。。

さらに、先週末7日深夜にメキシコで大きな地震があったりと
とてもじゃないけどリスクテイクしにくいムードでした。。。。

ただ、ハリケーン被害はむしろ利上げを誘引するとの意見も。

コラム:ハリケーンの爪痕、米利上げ要因に=永井靖敏氏
http://jp.reuters.com/article/column-yasutoshi-nagai-idJPKCN1BJ0CB

「ハリケーンは生産能力の低下を招き、その後の復興需要が見込まれるという点で、インフレ的な現象である。このため、政策対応としては、金融引き締めと財政出動というポリシーミックスで望むべきだ。」

どうでしょうね。9月利上げはほぼないでしょうけれど、12月に関しては
まだなんとも・・・。

※米国債10年物利回り

 

年内利上げの可能性は現在のところほぼないものと見込まれているのですが、
その最大の背景はインフレ率が上がらないこと。


  
ニューヨーク連銀のダドリー総裁は先週8日、
「次の利上げをいつすべきか具体的な時期を判断するには早すぎる」と発言
「物価が2%の目標を一貫して下回ることに驚かされている」とも発言しています。

ここからは、トランプ政権の政策運営能力という政治リスクと併せて
物価動向への注目がかなり強まってくるものと思われます。

その意味で、今週は物価関連指標がたくさん出てきます。
 
  13日に8月PPI・生産者物価指数コア(予想 前月比+0.2% 前年比+2.1%)
                       (前回 前月比▼0.1% 前年比+1.8%) 
 
  14日に8月CPI・消費者物価指数(予想 前月比+0.3% 前年比+1.8%)
                    (前回 前月比+0.1% 前年比+1.7%)

  15日に8月小売売上高 (予想 前月比+0.1% 前回+0.6%)
  
 ※ その他、8月鉱工業生産指数 (予想 前月比+0.1% 前回+0.2%)
  
  振り返ってみると
  8月31日に発表された7月のPCE(個人消費支出)デフレータが前年比1.4%で、
  インフレターゲットの2.0%に届かぬ水準であったことが嫌気され
  110円台から下落に転じて、現在の107円台へと至ります。
  110円から上を試すドル高の勢いを削いだのがPCEだったかと記憶していますので
  今週のPPIやCPIの数字が悪ければ、さらなるドル安のリスクかなぁ、、、と。
  
  逆にいい数字が出れば、多少の巻き返しもあるかもしれませんが、、、。
  
  ということで、短期的にはドル安がさらに進む可能性。
 いろいろ理由をつけて売り崩したい向きが力を発揮しています。
 ただ、単純に年間のアノマリー的に弱い時期ということで、警戒されているという側面もあり
  ドル円は9~10月の安値をみれば、年末に戻すイメージではありますが。


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  週末はコモフェス大阪にて小次郎講師こと手塚氏が銅価格のチャートの陰線に
  警戒されていました。
  
  銅価格 日足
  
  
  銅価格が崩れるとなると気がかりなのが豪ドル



  
  週末は上髭が長いですね。。。。
  週明けからは、銅価格と豪ドルにも注意。

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