2017年9月1日金曜日


やはりユーロは9月7日のECB理事会に向けて期待先行で上げ過ぎた分、
まさかの事態に備える手仕舞いが旺盛なようです。

31日発表で注目していたユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)は
前年比+1.5%(予想+1.4%)を上回り7月(+1.3%)から加速。

いい数字だったにもかかわらずユーロは軟調。

ECB関係者から
「9月7日の次回理事会で何らかの決定をする可能性は非常に低い」
「ユーロ高がインフレを抑制し、輸出への影響から成長を阻害することを懸念」
などの発言が出たことが報じられて期待が後退しているようです。

ユーロ高牽制発言ですね。
ユーロドルロングは手仕舞っておいて良かったのですが
ユーロ円のロングをどうしようか、、、思案中。

ドル円が上昇してくれれば、ユーロ円は上昇余地があると思っているのですが、、、
9月ECBで緩和縮小が示されなくても、
その先に、との期待は消えていないと思いますので、、、。


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さてドル円相場は110円台まで反発してきました。
足元では円ショートが多いとか、リスクイベントが満載であるとか
円高見通しが多い印象です。
本邦機関投資家勢のドル買いが108円台をサポートしたからとはいえ、
ここから更なる上昇ができるかどうか。。。

ポイント①米年内追加利上げ織り込みが後退し過ぎていた

今週のADP雇用指数や4-6月期の米GDPが良好な結果で米長期金利低下に
歯止めがかかりましたが、今夜の雇用統計がいい数字であれば
9月はないとしても、年内12月の利上げを織り込む動きが出て
米金利が反発してくるという可能性も。
今夜の雇用統計、NFP予想は+18万人。
後は平均時給、賃金上昇率が高ければ尚良し。


ポイント②ドル円のサイクル

今年に入って2か月ごとの上昇、下降を繰り返しているドル円相場。
サイクル的にみると今週29日の下ひげ反転は非常にきれいなボトムアウトに
なる可能性を期待させるものです。テクニカル面からの期待が一つ。


ポイント③ハリケーン被害

ハリケーンハービーの甚大な被害により債務上限問題などが意外と
揉めずにすんなり通るのではないかという見通しが一部に出ているようです。

政府機関をシャットダウンしている場合ではない、ということですが、
これに関しては、5日からの議会再開を見てみないと何とも。。。
私もそんな気がしていたのですが、同じような見方が出てきたことで
あまりにそのような見方が強まって米金利が先に上がってしまうと不安。
・・・・でも金利はほとんど動いてませんね(笑)
米長期金利は下落基調にあるままです。


米議会:政府閉鎖を当面回避か、「ハービー」被災者支援で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-30/OVISW76KLVR701

復興予算を盛り込んだ「暫定予算」を可決することで、
政府機関の閉鎖を回避することができるというわけです。

トランプ政権リスクを過度に警戒していると
結局問題なく通過した場合の踏み上げが大きくなると思われ、この点に注意。

ポジションはユーロ円ロングと。豪ドル円ロング、日経平均ロング
キウイドルショートを追加。コストは0.7203ドル。

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