2017年9月3日日曜日

北朝鮮リスクは、どのようにヘッジすればいいのか…。
対話で済むとは思えないにしても、米株・VIX指数を見ていると開戦となるとも思えない、
まさに不確実性そのもので、リスクはヘッジできても不確実性はヘッジが難しい。

難しい時は手を出すべからずとも言いますが、
いつまで様子見していればいいのかさえ分かりません。
ということで、私は日経平均や豪ドル円などのロングを持っているのですが、
9月3日日曜、北朝鮮は今度は核実験に踏み切りました。

北朝鮮、6回目核実験=「ICBM用水爆」成功と発表-過去最大の爆発規模

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090300253&g=prk

(核実験は昨年9月9日の建国68周年に際し実施して以来1年ぶり6回目、
 トランプ米政権発足後では初めて)
前回、5回目の核実験を行った2016/9/9の翌営業日の日経平均は、292円安
ドル円相場は9日の103.41円から101.92円まで1円50銭くらい下落しました。

その後は9/27の100.08円(100円大台割れぎりぎりまで円高になりました)を底に
反発して、11月の米大統領選、トランプ大統領誕生で猛烈円安へ、、、の展開でした。

でも、よくよくチャートを検証すると、この時の円高の極みは8/16の99.54円。
つまり、お盆に円高アタックされて100円割れ示現となって、切り返したところの
2番底形成の材料となったのが北朝鮮の核実験でした。
これから始まる大きな円安トレンドに向けてのロンガーの
ふるい落としのようなニュースでした。

今回も同様ではないか、、、と思うのですが、
軍事専門家は6回目となるとほぼ核保有は現実的な評価となるとかならないとか、
6回程度の実験で完成させることができるとかなんとか、コメントしていて
今回ばかりは、楽観できないという指摘も多い中で、ここで買い向かっていいものか…。

と悩むばかりですが、週明け月曜ドル売りとなれば、ドル買いしたいと思います。
その不確実性におびえていては何もできませんし、
先週末は雇用統計の数字が微妙~なのにドル買いとなったのを見て、
サイクル的な底打ちの可能性を強く感じましたので。

8月雇用統計
NFP 15.6万人(予想18万人)前回18.9万人
失業率 4.4% 前回から0.1ポイント上昇(悪化)
平均時給 0.1%(前月比) 2.5%(前年比)
週平均労働時間 34.4 (前回 34.5)
労働参加率 62.9 横這い 
U6(広義の雇用率) 8.6%

NFPは今年の月平均17.6万人を下回っています。
ただ毎月7.5~10万にんあれば問題ないということで
バランスシート縮小開始時期が慎重になるほどの悪化ではないとの見方。
そもそも年内の追加利上げの思惑は低下しているため、
年内利上げ思惑が高まらないということはそれほどネガティブでもない、、、
といったところでしょうか。

ハリケーン「ハービー」で被害を受けた車両の買い替え需要が見込めることから、
今後自動車部門の雇用が押し上げられる可能性があるという指摘もあり
ガソリン車触媒となるメタル、パラジウム市場などは上昇が続いています。

一見すると冴えない雇用統計の数字で瞬間ドル売りが加速するもV字で回復。
ユーロドルも瞬間急騰するも、あっという間に下落に転じています。
何故か米金利も大きく切り返して上昇しているんですね(それでもまだ2.17%ですが)

要するにあまりドルが弱気に反応しなくなっているということで
9月、米国夏休み明け、米議会再開で潮目が変わることを
先取りしているんじゃないか、という気がしています。

9月から年末に向けてはドル買い再開じゃないかなぁ、、、

週末、ウィズダムツリーのイェスパー・コール氏(JPモルガン証券元株式調査部長)と
お話する機会があったのですが、日米の株価に強気でした。

トランプ政権についても問題視しておらず、来年2018年から法人税率が
20%程度に引き下げられるだろう、と見ていらっしゃって、
規制緩和も実現するだろうということで、特に米銀行株に強気。
そして日本株にも強気。特に再生医療関連に注目されていました。

足元では米株の大調整シナリオが半ば願いのように広がりつつありますが
(もし下がれば買い増すのみですが)
それほど下がらずに上がり続ける可能性もあるのかな、、、
という気もしないでもない(;'∀')チャート見てても全然調整してないです…。
米株に買い場がないので、下がって欲しい気もしますが。。。

近年 北朝鮮がミサイル発射して下がったところは全部買い場だった、
ということを考えてみると、明日の下落は仕込み場なのかもしれません。

米国議会も今週5日から審議を再開します。
9月中の審議日程が下院が12日、上院が19日と少ない中で、
10月から新年度入りするにあたって予算案あるいは暫定予算案を
9月中に決める必要があり、今年は、連邦債務上限引き上げ問題も。
議会の動向でマーケットが乱高下する神経質な動きは9月中覚悟しなくては
行けないと思いますが、10月くらいからトレンドができると思っています。

それから今週の山は7日のECB理事会。
これは木曜なので、それまでにも思惑が相場を動かすでしょう、
これについてはもう少し様子を見てから。
ユーロは結構な調整があるように思っています。

ポジションは全て継続ですがユーロ円はどこかで外す予定。

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