2017年10月19日木曜日

ドルが反駁!米長期債利回りが再び上昇開始です。

※米10年債利回り
 


ドル金利上昇の背景は・・・

①時期FRB議長人事もスタンフォード大学教授ジョン・テーラー氏浮上

※米ブルームバーグ通信が16日、次期議長の人選を進めるトランプ米大統領が前週に面談したスタンフォード大のジョン・テイラー教授が「大統領に好印象を与えた」と伝えた。


タカ派なんですって。だからドル高。
有力候補の1人に躍り出たとの報道で、17日NY時間から金利が反発上昇へ。

トランプ大統領は11月のアジア歴訪前に
次期FRB議長候補を発表する公算。

②米指標、インフレ押し上げ要因に?!

9月輸入物価指数は前月比 +0.7%(予想:前回8月は+0.6%)

9月鉱工業生産 前月比 +0.3%(予想+0.3%:前回▲0.9から▲0.7%へ修正

CME Fedウォッチの12月FOMCの利上げ織り込みは90%超えに上昇。

※ただし今夜18日NY時間に発表された住宅系指標は予想を下回っています。

住宅着工件数(9月)21:30
結果 112.7万件
予想 117.5万件 前回 118.3万件(118.0万件から修正)

住宅建設許可件数(9月)21:30
結果 121.5万件
予想 124.5万件 前回 127.2万件(130.0万件から修正)

テキサス州やフロリダ州などハリケーンの影響を受けた南部で
大きく落ち込んでいます。
ハリケーンの影響が出る前から住宅建設は停滞気味なのですが
どうやら、用地不足であること、熟練工が足りないことが影響しているようです。

つまり、需要がないわけではない。

ハリケーン復興活動のために人手が取られてしまい
今後の住宅着工の伸びも抑制的となる可能性も指摘されていますが
景気が悪くて落ち込んでいるわけではない、ということね。


③タカ派寄り要人発言


ダドリー・NY連銀総裁 
    FOMCは今年3回の利上げを達成する過程にある
    
カプラン・ダラス連銀総裁
    インフレの進展で利上げは適切となるだろう
    
ローゼングレン・ボストン連銀総裁
    来年は3─4回の利上げがおそらく適切
    
④ムニューシン財務長官発言で税制改革法案通過への楽観広がる

ムニューシン米財務長官:株式相場は上昇分失う、税制改革失敗すればhttps://www.bloomberg.co.jp//news/articles/2017-10-18/OY0Y4CSYF01S01

受け止め方は人それぞれ、、、と思われる発言内容ですが

税制改革案が12月初旬にはトランプ大統領に送付され、年末までに成立することは「絶対に確実だと保証する」とも述べたようですので
じゃあ、心配ないのね。ということで、ドル高です。

米株が今夜さらに力強く上昇しているのはこの発言によるものでしょう。



⑤桜井日銀委員発言が株式押し上げ

日銀の桜井真審議委員は18日、北海道函館市で記者会見。

追加緩和は必要ないとしながらも
現行の枠組みにおいて、強力な金融緩和をしっかり推進していくことが肝要で、
日銀の株式保有がそれほど大きいとは考えていない、
ETF買いの枠組み変更の必要を考えるのはまだ早いと発言。

これが市場の一部に浮上しているETF買いの見直し論を打ち消す格好となり、
株価はさらに上昇で、今日も日経平均はプラス引け。
なんと12連騰。これもドル円相場の下支えとなったと思われます。



⑥中国共産党大会始まるも北朝鮮に動きなし


祝砲…などと揶揄されていますが、5年に1度の共産党大会開催と同時に
北朝鮮がミサイルを発射するのでは?と警戒されていましたが、
今日のところは何もありませんでした。

それどころか「円満な成果を収めることを心から祈る」などと
祝電を送ったとか。リスク警戒が後退しリスクテイクへ。

※ただし2012年の前回党大会の祝電に比べ、
分量が3分の1以下に短縮されていただけでなく
「兄弟的中国人民」「伝統的な朝中親善」という言葉が
なくなっていた、ということですので、決して楽観はできないのですが。
それでも、足元ではリスクを怖がる相場ではなくなっていますね。

※ドル円日足チャート

見事な切り返しです。ラウンドトップ型の下落を覚悟していましたが
それでも38.2%押しくらいのレベルで買い増ししようと思っていました。
そこまで下げずにリバース。
買い増しもできずにリバース。
ポジションに変更はありません。

ユーロドルと豪ドルドルのショート、一応利が乗ってるけど
思うようにストンと下げないわねぇ。。。
来週ECB理事会ですが、思惑がいろいろ交錯しているんでしょう。

豪ドルがなかなか下げないのは、党大会後にも中国景気は失速しない、
都の思惑が出ているみたいで、
景気の先行指標銅価格が9月の高値を超えて新高値更新。

中国からのコモディティ需要が落ちることはないとの観測が
出てきていて、これが豪ドルを支えちゃってるのかもしれません。

※銅日足チャート 見事なリバース

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