12月1日金曜のNY時間に実にいろいろなニュースが飛び出しました。
税制改革法案の延期に、トランプ大統領ロシアゲート疑惑再燃。
米株、金利、為替市場が乱高下となりましたね。
その後、12月2日土曜になって米税制改革法案の上院本会議可決のニュース。
さらに、1日金曜の株式市場急落のきっかけとなったロシアゲート絡みのニュースに
誤りがあったとして、これを謝罪するメディア。。。。。
要するに、マーケットが引けて土日の休暇にはいってから
ポジティブニュースが2つも飛び出したということです。
週明け12月4日月曜のマーケットは、ひょっとすると暴騰の可能性もあるのでしょうか。
いや、税制改革法案の可決なら、SelltheFact(材料出尽くしの売り)の
可能性もあると思うんですが、、、
明日以降のマーケット、どのように反応するのか想像もつきません・・・。
まずは12月1日金曜の材料を整理。
ABCテレビ
「フリン氏は『大統領選挙中にトランプ氏からロシア側と接触するよう指示された』
と証言する用意がある」と報道。
(2017年2月13日、国家安全保障問題担当大統領補佐官を辞任している)
これを受けて、ロシアゲート疑惑でトランプ弾劾に発展か?と株式市場急落。
10年債利回りが一時2.31%と前日比0.10%下落し、ダウは350ドル超の下落。
前日に330ドルもダウが上昇しているので、それを考えれば驚くような下落でも
ないのですが、下げ方が急でした。
この日は、税制改革法案の採決が見送られたこともネガティブ材料となりましたが
引けにかけては下げ幅を縮小。税制改革法案は採決延期となるも、早期可決の期待が
買戻しに繋がったようです。
そして、2日土曜。
税制改革法案、上院可決。
米法人税率20%への下げ、上院も可決 時期は再調整
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24196980S7A201C1MM8000/
上下両院の法案とも、法人税率を35%から20%に下げることで決着
したことは評価されると思われます。
税率を下げる時期は上院案は19年、下院案は18年とズレがあるのですが
ここから法案1本化に向けて調整に入ります。
この調整にも時間がかかるとしてまだ終わりではないとの指摘もありますが
しかし、ここまで来れば「SelltheFact」で出尽くしの利食い売りが
旺盛になるんじゃないか、と考えるトレーダーがいてもおかしくないでしょ。
「トランプ大統領の政策の前進」はここからさらに株高の材料でしょうか。
法案の内容になんらサプライズはありません。
むしろ、採決に向けて事態が前進する過程で上昇を続けてきた株式市場。
手仕舞いの絶好のネタじゃないのかな、という気がするんですが、、、
素直にここから売りとも思えくなったのが、ロシアゲートの方のこのニュース。
ロシア疑惑で誤報 トランプ大統領がメディアを強くけん制
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171203/k10011244961000.html
な、な、なんと!
ABCテレビは、指示は選挙中ではなく、選挙後の政権移行の期間中だったと訂正。
「深刻な誤りを深く後悔し、謝罪する」として、
担当した記者を4週間、無給の停職処分にしたと発表、、、ですって?!
1日金曜の株式市場の下落要因が消滅しちゃいました。
となると、週明け、猛烈に反発上昇する可能性が・・・。
どのような値動きとなるのか、さっぱり読めません💦
米株、ダウのチャートは首つり線にも見えて、天井のサインのような気もするんだけど
(正確な定義では首つり線は天井圏で窓開けで上昇した場合の下ヒゲの長いコマ足)
今回はコマ足ですが前日のろうそく足と被っているので、微妙)
※ダウ日足
ドル円相場は、急落して半値程度戻して終了していますが、
日足で見ても、今年の高値118円から安値107円の半値戻りが113円くらいの位置なので
今まさに今年の値動きの中央地点で止まっている状態。
今年はレンジ相場ですが、そのレンジのど真ん中なわけ。
今年はこの113円のど真ん中を挟んでレンジに終わるのか。
113円を超えられずに反落すると、レンジ下限を目指して円高に行きそうですけどね。
※ドル円日足
年末に向けて、、、クリスマス休暇前に海外勢がここからさらに株を買うという
リスクテイクしてくるものでしょうか。
実際に、米株は12月のパフォーマンスは悪くないようですが、、、。
@kamadaさんのtweet https://twitter.com/Kamada3
ということで、ここからの戦略は週明けのmarketの反応を見てみないことには
予想しようがないのですが、週末12月8日はに米雇用統計の発表、
そして米債務上限問題で導入した暫定予算の期限などが。
雇用統計は、現在ではあまり材料視されるイベントではありません。
すでにFOMCの利上げサイクルは3年目。
今回12月13-14日の利上げはほぼ確実ですので、多少の乱高下はあっても
ドルの方向を決定づけるようなインパクトはないと思います。
そして、債務上限問題。
12月8日に2018年度の継続予算が期限切れとなります。
債務上限が復活することとなり、措置が講じられなければシャットダウンです。
2011年の債務上限問題では、米国債が史上初めて最上位格から陥落し
8月に世界同時株安の様相を呈したことがありました。
2013年10月は16日間政府機関がシャットダウンとなりましたが影響は軽微。
ダウもドル円もそれほど大きくは下落していませんでした。
※2013年のシャットダウン期間のダウとドル円
ピンク色ラインで区切った期間16日間 黄色のラインがドル円
ということで、米国トランプ政権リスクは
税制改革法案も通過、ロシアゲートも現状ではフェイクの域を出ず、、、
と、それほど大きくはないと思いますが、
北朝鮮との緊張の高まり、地政学のリスクはマーケットはスルーですね。
北朝鮮との武力衝突に「どんどん近づく」 米大統領補佐官
https://www.cnn.co.jp/usa/35111320.html
ダウ、日経などの株価インデックスは様子見とします。
ドル円もレンジ中央でトレンドレスなので様子見。
足元の米国の動向とは別に、ユーロやポンドがテクニカル的に強いとみて
ロング中。これは現在も含み益なので、継続しています。
ユーロドル1.1850ドル近辺のユーロドルロング
ポンドドル1.3418ドル、ポンド円150.06円ロング。
豪ドルドル0・7595ドルショートは、週末のドル安でアゲインストに。
今含み損です💦 0.7650ドルを超えたら損切りします。
※追記
ブログを更新した後、広瀬隆雄氏からこのようなメッセージをいただきました!
https://twitter.com/hirosetakao
(というか、調整が欲しいという個人的な願望かも)
まだこの件が米株大調整のトリガーになり得るリスクとして横たわっている、
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