全てを織り込んで、株は再上昇の兆し・・・。米株強い。
米国では個人投資家の株式買いが急増しているのだとか。
TDアメリトレードが算出する「インベスター・ムーブメント指数(IMX)」が
上昇を続けている、とモーニングサテライト放送。
※IMXとはAmeritradeの顧客の運用資産をS&P 500と比較した時の
ボラティリティの大きさを図る指数だそうです。
IMXの上昇は、個人投資家がS&P500よりもリスクの高いポートフォリオに
組み替えたことを意味するようですが、米国個人投資家が今、この状態。
考えられる背景としては、やはりトランプ大統領が掲げる減税法案期待でしょうかねぇ。
この高値からさらにリスクテイクというのは米国的だと思いますが、
「個人の買いが最後。この上昇が最後の上げ。」という見方もあります。
また、12月米国市場では節税売りの時期という側面も。
今年は米株で利益を上げた投資家が多かったかと思いますが
実現益を圧縮するために 損失が出ている株を年内に手仕舞う動きも出てきます。
2017年の年内受け渡し最終日は12月26日(火)約定分まで。
※ダウ平均
※日経平均
さて、、ドル円相場もダウに連れ高??
NYクローズに向けて上昇、113・50円台まで上がりました。
金利は上昇しなかった、、、のに。
でも、まあ、レンジ内での値動きですね。
11月の米雇用統計は非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの、
市場の関心が強い平均時給は予想を下回る内容。
前回分も下方修正です。
11月分雇用統計
◆NFP 民間部門雇用者数 22.1万人(予想19.5万人 前回24.7万人(25.2万人から修正)
◆平均時給 前月比 0.2% (予想 0.3% 前回▲0.1%(0%から修正)
インフレ圧力を伴わない雇用の拡大、、、株式市場にとっては言うことなし。
インフレ圧力が強ければ金利上昇に繋がり、株式市場には手仕舞いが旺盛となります。
(株式投資の益回りと債券投資の益回りを比較して投資家はポートフォリオバランスを考えます)
ゴルディロックス(ぬるま湯)相場はまだ続く、、、とばかりに
雇用統計受けて米株が上昇しました。⁺
米株上昇に連れ高?!
金利上昇圧力は小さい結果なのに、ドル円相場は上昇し多のが謎。
2017年は米株が延々と史上最高値を更新し続ける中、ドル円相場はこれに反応なく
レンジ相場を続けてきましたが、ここにきて米株上昇(日経上昇)に連れて
ドル円相場が上がるとは考えにくい。
12月特有のドル不足ということでしょうか。
不足といっても、ドルがないわけじゃないそうです。大倉キャプテンに教えていただきました。
ドル需要が強い。ということですね。
12月は米企業決算。米企業は1月スタート12月決算。
海外で利益を計上する多国籍企業は外貨での売上を海外にプールしています。
決算絡みで米国内に利益送金が行われる次期ですので、
ドルに交換(ドル買い)する需要が増える、ということですが、
こうした動きが出ている?!
※通貨インデックス
ドル独歩高でしょ。だからその可能性もありそう。
先週は円高、ドル高という流れの局面もあったので
リスク回避的動きの可能性もあるかなと思っていましたが、
円安気味になってきたので、それは違うようです。VIX指数も下落していますし、、、
週末には中国の経済指標が良かったことも米株の押し上げ材料でした。
中国11月輸出は+12.3%、8カ月ぶり大幅増 輸入も予想外に伸び加速
https://jp.reuters.com/article/china-oct-trade-idJPKBN1E20DZ
秋に開催された5年に1度の共産党大会に向けて管制相場であったため
大会終了後から規制強化で相場がくずれるという見方が広がりつつあり、
実際の相場の動きもそのような傾向が強まっていたのですが、
11月の中国貿易指標をみて第4四半期の中国経済のダウンサイドは限られていると
安心感が広がった模様。
加えて、議会が新たな継続予算を可決し、9日からのシャットダウン
(政府機関の一部閉鎖)は回避されましたし、
エルサレムをイスラエルの首都に承認した件も
あまり金融市場ではリスク回避の材料とはなっていないようです。
ただ、12月中に米税制改革法案の上下院案1本化ができるのか、
その場合、骨抜きの内容となることはないのか、などと懸念材料はまだ残っています。
トランプ大統領はクリスマスまでの成立をめざしているようですが
もし年をまたいでしまうと、、、。
シャットダウンリスクも22日まで延期されただけ。
こうしたリスクを市場はスルー。楽観ムードが再び蔓延中。
今週はFOMCですし、北朝鮮有事だって、いつ起きるかわからないのに(^^;
というか、来年2月の平昌オリンピックも開催できるのかどうか、不安なニュースもいろいろと。
米国選手団、平昌五輪不参加も 安全に懸念 米大使「未確定だ」
http://www.sankei.com/world/news/171208/wor1712080010-n1.html
1泊100万ウォン超える平昌の宿泊施設…IOC、大規模予約キャンセル
http://japanese.joins.com/article/351/236351.html
「北に先制核攻撃も辞さず」と言明した米国務省
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/120600143/?i_cid=nbpnbo_tp
この高値にはついていく気にはなりません。
今週はFOMC.少し流れが変わる可能性もあるんじゃないかと思っていますが、、、
あるいは12月のリスクは来週クリスマス近辺かも知れません。
今週から来週の株の高値は売ってみたい、、、ドル円相場もレンジ上限、
114円台に入ったら売り参戦かな。
売り場探しとします。
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ポンド円を150円台でロングしていますが、、、
週末は153.40円台まで上昇して反落中。NYクローズは152・13円。
英国とEUが離脱交渉で合意の報道で材料出尽くしみたいな下がり方をしています。
イギリスとEU、ブレグジットの主要条件3分野で合意
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/eu-102.php
(1)清算金 →500億ユーロをやや下回る水準で決着か
(2)在英EU市民と権利 →14日からのEUサミットで?!
(3)アイルランドの国境問題 →厳格な国境を設けないことで合意
12月14日から始まるEU首脳会議で、正式な合意に達するそうですが
貿易や移行期間などまだまだ決めなくちゃいけないことは作さんあって、
第2段階の交渉に向けた作業はこれから。
段階が第1フェーズから第2フェーズへと変わるということですが、
第2フェーズの交渉に向けた期待が盛り上がればポンドはさらに上昇する、
というシナリオでいいかな??(ロングなのでポジショントーク)
ブレグジット交渉、交渉期限は2019年3月末ですが、
厳密に見ればそれまでにすべて終了するのかは不透明との見方が大勢。
今週は14日にECB(欧州)とBOE(英中銀)金融政策会合がありますが、
政策変更は予想されていません、現状維持の見込み。
ECBは10月の理事会でQE(量的緩和)の縮小を決定。
BOEは11月のMPCで7対2で現状維持を決定が決まりましたが
2人は利上げを主張していました。
英住宅金融のハリファクス11月の英住宅価格は5カ月連続の伸び、
インフレ警戒が強まっているならば、今回、さらに利上げ派が増える可能性も?!
その場合はポンド高加速、ですね(ポジショントーク)
中国指標の改善は気がかりですが
豪ドルショートも継続です。
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今週の予定
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=404925
12日(火)
独ZEW景況感指数(12月)
英消費者物価指数(11月)
米生産者物価指数(11月)
13日(水)
黒田日銀総裁、あいさつ
米消費者物価指数(11月)
米FOMC声明、経済予測公表、イエレンFRB議長会見
OPEC月報
14日(木)
豪雇用統計(11月)
中国小売売上高(11月)
英中銀政策金利、英中銀議事録
ECB政策金利、ドラギECB総裁会見
米小売売上高(11月)
米新規失業保険申請件数(9日までの週)
EU首脳会議
15日(金)
日銀短観(第4四半期)
米鉱工業生産(11月)
独CSU党大会