2017年12月21日木曜日


 
昨日の整合性の取れない値動きの理由がわかりました。

ドル円相場でドル高なのに、
ユーロドル相場でもユーロ高だった、、、のは

税制改革法案成立への目途が付いたことで米長期金利が上昇したことと同時に、
ドイツ金利も上昇していたんです。
ドイツ金利の上昇の理由は

ECBメンバーのバイトマン・独連銀総裁がフランクフルトで記者団に対し
「債券購入プログラムに明確な終了期日を設定することをあらためて呼び掛けた」
と述べたことで、出口が強く意識されたことと、

来年度の独国債発行計画が発表されたのですが
予想よりも超長期セクターの発行が多いことが判明したことが挙げられます。

ECBのバイトマン氏:賃金上昇を予想、QE終了期日設定呼び掛け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-12-19/P17GV86K50XS01

ドイツ、18年の国債発行110億ユーロ増やす 30年債を増発
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL19HRA_Z11C17A2000000/
これを受けて、ドイツ長期金利が上昇。
米長期金利上昇で、ドル円が上昇し、
独長期金利上昇で、ユーロドルが上昇した、というわけ。

※ドイツ長期債利回り


※米長期債利回り

金利上昇ですから、株にはネガティブですね。
だから、株安だったわけで、為替が株価と相関する、債券市場と逆相関だと
決め打ちしてみていると昨日の値動きが不思議に映るのですが、
金利上昇の背景を考えれば、すべて納得できる動きでした。

こうなってくると、金利が動かないのが日本のみ、ということになりますから
円安です。ドル円、ユーロ円などのクロス円に妙味あり、ですね。

年末になって、金利が上がりだすとは思っていませんでしたが
(流動性が低いせいかもしれません。クリスマス休暇明けに落ち着くと思うけど)
もし、ユーロ円が長いレンジを上方ブレイクするならば、
ユーロ円上昇はかなり大きなトレンドとなる可能性を秘めています。

ということで、ずいぶん買い遅れたんですが134.25円でユーロ円を打診買い。
※ユーロ円日足 レンジ上限ブレイクか。。。



ポンド円もあきらめきれずに再エントリー 151.62円。

※ポンド円日足 高値越えとなればスケールの大きな上昇になりそう

米金利、独金利が上昇する中で、英国だけが取り残されるということも
考えにくいと思って、英金利を見てみると、、、

※英10年債利回り

トレンドとしては決して上昇傾向にあるというわけではありませんが、
英国はインフレに火が付くのも早い国ですし。

通貨インデックス一覧を見ると
 
ユーロが大きく上がったため、ドルインデックスは思いのほか上がっていません。
ユーロ高が顕著。そして、円安ですね。

豪ドルやキウイが高いので、豪ドル円、キウイ円も悪くないかも。

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