トリッキーな値動きです。
月末とあって、ポジション整理とかリバランスとか、
通常にない資金フローが出やすく、
ニュースもないのに突然変な値動きが出やすかったりします。
30日㈫東京時間にドル円相場が意味なく急伸したりしていましたが
すぐさま頭をたたかれて、ドル安円高のトレンドに回帰していましたね。
しかしながら、こうした油断ならない値動きは東京時間に限ったことではありません。
すべての国にとって月末であり、また、米国のイベントが多い週。
これまでのトレンドと違った動きが出る可能性があるんじゃないか、、、
と思っていたら、出ました、米国要人発言。
ムニューシン米財務長官は上院議会証言で
「長期的な国益に叶うドル高を断然支持する」
「介入のない自由な為替市場を強く支持する」と発言。
あれ?この間、弱いドルが米国にとって良いって発言してましたよね・・・
おかげでドル安に拍車がかかっていたわけですが、
ご自身でその発言の火消しに回ったわけです。
IMFとかECBに為替レートに言及するとは国際公約違反じゃないかと
突っ込まれてましたが、その後トランプ大統領にフォローされたりしていました。。。
これでムニューシンは就任以来初めて、ルービン長官以降伝統的になっている
表向き「強いドルは米国の国益」とするスタンスを明らかにしたわけです。
ただ、先日のダボスでの発言は本音だったと思われ、ダブルスタンダードですが。
ムニューシン曰く、メディアが発言を誤って引用したせいだそうです。
この発言を受けて、じりじりと円高ドル安が進行していたドル円相場も
急反発、108.90円台まで上昇しましたが、、、109円台は重いみたい。
明日はトランプ大統領の一般教書演説、そしてFOMCを控えていますが
直前になって、修正発言に振らされる展開、やめて~!!
私は為替のポジション、すべて手仕舞っているので静観してます。
行き過ぎた分の修正が出そうなチャートがそこかしこにみられましたよね。
その代表がダウ平均。
※ダウ平均
いよいよ大きめの下落がきそう。
ダウの下落はこうした政治発言によるものというより
アップルの影響が大きいかな。
iPhone X、生産台数50%カットへ
https://forbesjapan.com/articles/detail/19536
iPhoneXはあまりい評判を聞かなかったのですが、やはり売れ行き不調のよう。
それにしても、今期生産台数をいきなり半減させるとはよほどのこと。
iPhoneXが悪いのか、それとも別の要因があるのか。。。
このところ中国のスマートフォンがかなり優秀で、中国人がiPhoneではなく
Huaweiなど自国のスマートフォンを買う傾向が強いのだそうです。
かなりスタイリッシュで、安い。iPhoneはいささか高いですよね(;'∀')
アンケートによると自国製品に誇りを持つ中国人が急増しており、
日本が高度成長期に舶来ものに憧れていた時代から急速に
自国製品の信頼を高めていったようなことが、起こっているとの指摘が。
そのマーケットたるや日本の比じゃありませんね10億人を超える市場です。
急速に技術革新が進んでいる中国の影響もあるのかもしれません。
※アップル日足
米企業はアップルがすべてではありませんが、手仕舞いのきっかけとなりそうな
象徴的なニュースかもしれません。
また、アップルが関係なかったとしても、
米長期金利の上昇は米株にとって気がかりであることは否めない。
※米10年債利回り
一時2.72%台まで上昇しています。
明日はFOMCですが、イエレン議長が率いる会合としては最後。
1月FOMCは会見がないので政策変更はないとみられ注目度は
それほど高くはないのですが、昨今の米株上昇、米指標の堅調さから
ガス抜きも必要と考える向きが、今回のFOMCがタカ派に傾斜する可能性を
指摘しており、その場合は意外と株下落、ドル巻き返しが大きくなりますのでご注意を。
今夜は米11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数は前年比+6.41%と、
伸びは予想+6.30%を上回り2014年7月以降ほぼ3年半ぶりで最大を記録。
米株、米経済がバブル化して盛大にはじけてしまうことを避けるためには
こまめにガス抜きした方がいい、という考え方もありますね。
現状でもすでに景気、経済は絶好調で株価も行き過ぎとの指摘がありますので
この辺で、タカ派に傾斜という指摘はさもありなんです。
そして、明日東京時間の11時ころにトランプ大統領の一般教書演説。
ふたを開けてみないことにはどうなるか予想がつきませんが、
知ったら終いとなる可能性があるんじゃないか、と思っています。
つまり、ドル安の流れがいったん修正局面にはいる、、、かも?!
ということで、イベントが多すぎるのでポジションゼロにしています。
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