2018年1月30日火曜日

今週は明日からの1月FOMCに、トランプ大統領の一般教書演説に
週末の米雇用統計などマーケットを動かす可能性が大きなイベントが目白押し。

また、昨日のブログにも書きましたが米年金基金のポートフォリオリバランスで
米株から米債へのシフトが指摘されているなど、
これまでの流れがいったん巻き返されるリスクがあるとみていましたが、
週明け月曜、そんなムードの相場になっていますね。

為替市場では、ドル独歩安に歯止めか?!

※通貨インデックス一覧


ドル円相場の円高ドル安の流れに歯止めがかかった材料としては
日本の要人発言も市場では意識された模様。

①財務省と金融庁、日銀が29日、3者会合を同日午後に開くと発表
 →事前に開催を告知するのは2016年11月9日以来
  (為替市場の円高進行をけん制する狙いと市場に思惑を広げるアプローチ)
  
②菅義偉官房長官
 しっかりと情報交換をして、市場の動向を注視をしていくことが常に大事だ

③浅川財務官、為替市場、当気的な動きあるか緊張感持って注視

米国、欧州と要人発言が相次ぎ、貿易戦争とか通貨安競争の様相を呈し始め
結果円が強含んでいるわけですが、企業の想定為替レートは
109円~110円程度であることを鑑みると、これを放置するわけにもいきません。

かといって、為替水準に直接言及するわけにはいきませんので
注視するというにとどまり、ドル円レートを押し上げるというレベルの話では
ないんだけどね。108円台まで短期的には売り込んだ向きが
月末とあって買い戻しているような感じ。

基本の流れはドル安なんだと思うけど
今週はイベントが多いことと月末であるというポジション調整が出やすいという
カレンダー的要因もあって、短期的にはこれまでの流れと逆に行きやすいと
思うので、ドル安方向にポジション作りたかった向きにはチャンス到来かな。

ただ、気になるのは米金利

※米10年債利回り


なんと一気に2・7%台へと上昇。

これで株が落ちないということであれば
本格的なインフレの兆候?!
相場としては最終局面のバブル到来という感じです。

株が落ちれば健全ですが、3%くらいまで上昇しないことには落ちないかも。
米企業業績は良さそうですし、米指標は絶好調ですものね。

株高、金利高、そして原油高、、、インフレですねぇ。
相場上昇サイクルの最終局面とはいえ、最終局面こそバブル的に上昇し
売り方が焼かれまくるのが特徴。

金利上昇スピードが速すぎると、バブル化する前に株が落ちちゃうと思うので
金利上昇のピッチには注意しておく必要がありますね。

明日はトランプ大統領の一般教書演説。
これまでの1年で公約を粛々と実行に移してきたでしょ、というPRのために
直近では通商問題に切り込んできたものとみられますが
確かに減税法案は昨年中に通しましたし、イスラエル大使館を
エルサレムに移転するというタブーに切り込みましたし
インフラ投資をさらに巨額にすると先週あたりに発言していたりしますし
明日の一般教書演説に向けてずいぶんとマーケット的にも材料が
提供されてきました。
それが明日、改めて一般教書演説でコミットされることで、材料出尽くしの
売り材料とされるリスクにも留意しておきたいですね。

利食いの材料となる可能性という意味ですが、
ドル安方向のポジション、株ロングなどの手仕舞いに注意でしょうか。

ECBもユーロ高牽制を強めており、これも材料視されてユーロ売り優勢。

プラートECB専務理事
「インフレ目標にはほど遠く、依然として十分な量の刺激策が必要」

ブルームバーグが伝えた関係筋の話
「ECBは月300億ユーロで9月末まで実施する予定の資産購入を
突然終了させるよりも、3ヵ月程度かけてゼロにする方針を堅持」

ハト派的コメントが相次いでいます。
日本も円高を注視、欧州もユーロ高は困る、ということね。
足元はちょっと巻き返しがありそう。

というわけで、相場の巻き返し、ドル金利上昇の影響もあるでしょうか、
今夜のダウは100ドル程度下落しています。


ただ、これまでのダウの上昇トレンドからみると
100ドル程度の下落って、ほんのほんのピーナツ程度なのよね。
1000ドル程度下げたって上昇トレンドはびくともしないチャートです(;'∀')

※ダウ平均 これで今夜100ドル下げている足を含んでいるのよ・・・


ポジションですが、先週にドルストレートでのドル安ポジションを手仕舞っており、
残すはポンド円とユーロ円のクロス円になっていましたが、
今夜それもすべて手仕舞いました。

というのも、ドルストレートでドルが巻き返す可能性と
株が落ちる可能性があるとすると、クロス円が弱含みとなるリスクだと思ったから。

ドル円が上昇することで、クロス円がサポートされるかというと、、、
それほど力強い上昇は期待できないでしょうし。。

現在、ポジションは全て解消しました。

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今夜はポンドが特に弱い。

29日、EUが移行期間の交渉入りを正式に承認しました。
3月末までの短期決着をめざすようです。

移行期間というのは、本格的ブレグジットのクッションとなる期間で
この期間まではEUの単一パスポートや関税同盟に残ることを認めるというもの。
ただし、この期間が過ぎれば、この特例措置が外されるということでもあります。
EU側は2020年まで、と期限を区切りたいとしているますが
本格的ブレグジットまであまり期間は残されていないため
正式交渉入りで、英国から主要企業が出ていくという流れが早まるリスクなどが
ポンド売りにつながっているものと推測されます。

ポンドドルもずいぶん上昇したので、押し目というか、
結構大きめの調整があるのかな・・・。
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◆それから、、、だから何?!って話かもしれませんが
なんとなく、嫌な、というか胸騒ぎのする事象として

環太平洋火山帯の目覚めの予兆 : 1月22日から25日の4日間に全世界で「13の火山が噴火」し、マグニチュード5以上の地震が23回起きていた
https://indeep.jp/ring-of-fire-is-firing-up-now-2018-january/

万が一、巨大地震が日本を襲うことがあると、、、

スーパー・ブルー・ブラッドムーンが1月31日に出現!時間はいつ?日本各地の天気も
https://otoku-seikatu.net/super-blie-bloodmoon/

アストロロジーの観点から。
相場の転換点となりやすいというアノマリ―も存在します。

これらをもって相場の見方を変えるということはありませんが、
常に万が一のことが起きた場合に全財産を失わない程度のリスク許容度であるか、
その場合には、どのような対処をするつもりで準備しておくか、
という姿勢が重要かと思っています。

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