2018年1月16日火曜日

テクニカル的に重要な高値を更新したユーロドルとポンドドル。
押し目を待って、増し玉戦略を立てていましたが、押し目待ちに押し目なし?!

夕刻、いったん上昇するかに見せかけて元の水準にまで戻ったところで
ユーロドルとポンドドルを買い足しました。

ユーロドル1.22120ドル
ポンドドル1.37446ドル

今日は黒田日銀総裁が全国の支店長会議のあいさつで
「2%のインフレ目標が安定的に持続するまで、
長期金利は量的・質的に金融緩和を継続していく」と発言しましたが反応薄。
円安にはならなかったですね。

ドル独歩安の背景には、日銀が影響しているような気がします。
ドルインデックスの下落が加速したのも、1月9日の日銀の買いオペ減額の後から。

※ドルインデックス日足


ドルインデックス、月足で見ると下落は真空地帯を滑り落ちる格好で加速しそう。
下げ止まる節目がないんです。
トランプ大統領誕生でかさ上げされたドル高の分が剥落しちゃうかもね。

※ドルインデックス月足


何故日銀がドル安を加速させるかというと、、、、

日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)政策により
日本国債10年物利回りはゼロ近傍に固定されています。

これにより、実は国債買い入れ量は減少しており
(金利に照準を合わせているので、買い入れ金額は問題ではないのですが)
これをステルステーパリングと呼んでいます。
これは2016年9月に導入された金融政策によるものを粛々と実行しているだけなので、
あまり問題視されてきませんでしたが、
1月9日は公開市場操作において、長期債の買い入れ金額を減らしたことで
日銀の出口模索と受け止められてしまいました。

世界の金利がなかなか上がらない低金利が長期化しているのは、
日銀のYCCによる、長期金利のゼロ近傍固定政策が
「アンカー(⚓ 重石)」となっているためである、との指摘があります。

日銀がYCCをどこかで変更し、日本国債長期債利回りが上昇し始めれば
世界の金利が上昇し始めるだろう、ということです。

この思惑が、円高をもたらしただけでなく、
同じく早期のフォワードガイダンス変更の思惑が広がっているECBの金融政策へも
敏感に反応し、ユーロ高をもたらしたものと思われます。

ではなぜドル高にならないのか。

これは一重に、米国の金融政策における利上げはすでに3年目に入った、
ということで新鮮味がないということに尽きるでしょう。

金融政策の変更が最もフレッシュなのが、日銀です。
異次元緩和継続中であり、政策金利は0.1%、ゼロ金利のままです。
日銀は今日の黒田総裁の発言を見る限り、
緩和政策の長期化を改めて示唆していますが
買いオペ減額がもたらした今後の金融政策変更への期待と思惑へのインパクトは
想像したよりも大きかったということでしょう。

次にフレッシュなのがECBの引き締めでしょうか。
欧州も2016年3月からゼロ金利政策。

月額600億ユーロの債券買い入れ規模は
今年1月から月額300億ユーロに半減され、テーパリングがスタートしたところです。
テーパリングが終了すると、利上げが視野に入ってきます。
米国がそうでしたね。つまり、足元のユーロ高はテーパリングの後の利上げを
織り込みに行く上昇だと思われます。

英国は昨年10年ぶりに利上げを実施していますので
継続的な利上げがあるかどうかに注目、、、、

といった具合に、日銀がアンカー役から降りることとなれば
世界の金利はそれぞれの国の金融政策に素直に反応しやすくなります。

ただし、米国は鮮度が低いために利上げに反応が鈍い。

ということで、日銀が円をはじめ、ユーロ、ポンドなど米国ドル以外の
通貨の上昇を助長し、ドル独歩安を招いている、とは考えられないでしょうか。

ドルインデックスの下落が1/9を節目にして加速していることが
その証左なんじゃないかなぁと思うのですが、、、、

もしこの仮説が正しいとするならば、このトレンドは長い。

円高、ユーロ高などはまだまだ続くでしょうし、
利上げが見込まれるカナダ、オセアニアなども状況次第では面白いでしょう。

ということで、円高ドル安は結構深刻なレベルにまで進むかもしれません。

日銀は、これ以上緩和のカードがないとされている中で
出口を思わせるようなそぶりを見せたのは何故なんでしょうね。。。。

あまりに円高が進行しすぎると、日本株にも企業業績の先行き不安
が出てくると思われ、さすがに為替と株の相関が切れているから大丈夫と
楽観はできなくなるでしょう。

ドル安なので、米国株だけ独り勝ちになるかもですねぇ。
実際、米株はとどまるところを知らぬ勢い、今夜も続いてます。

ということで、ドル円はレンジ、、、、と思っていたのですが
レンジの107円下値を下回る円高のリスクが顕在化したのかもしれません。

だって、日銀はここから円高阻止にどのようなカードがあるというのでしょう・・・。
(今、思いつかない。なんかあるかな??)

ということで、やっぱり大倉キャプテンの指摘通りの相場になってくる?!

まだ日経ショートにはしていませんが、、、、

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